補助金

【118事例まとめ】製造業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

目次

はじめに

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【超まとめ319事例】小規模事業者持続化補助金の利用用途

【4事例まとめ】農業・林業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【2事例まとめ】漁業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【6事例まとめ】情報通信業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【22事例まとめ】建設業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

不動産業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【14事例まとめ】専門・技術サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【7事例まとめ】教育・学習支援業・塾における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【3事例まとめ】福祉業・整骨院等における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【4事例まとめ】運輸業・郵便業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【20事例まとめ】美容院・サロン・生活関連サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【15事例まとめ】自動車整備業・その他サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【73事例まとめ】卸売業・小売業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【63事例まとめ】宿泊業・飲食業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

 

小規模事業者持続化補助金とは…

公募要領によると小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。

意訳をすると、「割と小さめの会社や個人事業主が、自社の置かれている状況や自社の強みなどを見直して、これからも継続して経営を行うための経営計画を立ててください。その経営計画を事務局で審査しますので、審査に通れば、その経営計画の中で行う新規顧客獲得や業務効率化の取り組みに対して金銭的な補助をしますよ」といったところですね。

最大の補助金額は250万円です。最大の補助率は3/4です(基本は2/3です)。

通常枠が50万円であり、それにプラスしていろいろな要件をクリアすることが出来れば、補助金額が上乗せされていきます。

この補助金額が示しているのは全体の経費ではなく、返ってくる金額のことです。
経費として375万円利用した場合に2/3の250万円を補助してもらえるということです。

詳しくは下記をご覧ください
【2023年版】まだ間に合う?持続化補助金とは?概要と申請方法

製造業の概要

製造業とは、原材料を加工して新たな製品を生み出す産業のことを指します。これは、単純な加工から高度なテクノロジーを用いた複雑な製造までを含みます。製造業は経済全体の重要な一部を占め、雇用創出、新技術の開発、輸出、そして国のGDP増加に大きく寄与します。

製造業は以下のような多くの異なる部門を含みます。

1.食品・飲料製造業
2.繊維、衣類、及び革製品製造業
3.木材製品及び紙製品製造業
4.化学製品、プラスチック、及びゴム製品製造業
5.非金属鉱物製品製造業
6.原鉱石及び金属製品製造業
7.機械、コンピュータ、電子製品、電気機器、輸送用機器製造業など。
製造業の具体的な例としては、自動車製造、電子機器製造、食品加工、化学製品製造などがあります。これらの製造プロセスは、部品の組み立て、溶接、モールディング、キャスティング、カッティング、形成など、さまざまな技術と方法を用いて行われます。

製造業は、技術革新と緊密に結びついており、生産プロセスの効率化、品質改善、新製品開発などを通じて、経済の成長と繁栄に寄与しています。さらに、製造業は国際貿易の大部分を占め、多くの国や地域の輸出における主要な要素となっています。

しかし、製造業は一方で、環境問題、労働安全問題、作業条件の問題など、さまざまな課題も抱えています。これらの問題を解決するためには、持続可能な製造方法の採用や、適切な規制と基準の導入、労働者の安全と健康を守るための措置などが必要となります。

補助金申請事例

※ミラサポplusの内容を引用しております。
ミラサポplusへ

脊髄損傷者向け二足歩行アシスト装具開発とブランド確立 株式会社UCHIDA

株式会社UCHIDAは国内外レース向けの車両・部品の製作や、航空機エンジン・宇宙向け試作部品の製造などを行っている。当社が開発に力を入れている最先端のカーボン「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」成形は、世界のさまざまな分野で製品の“軽量化”に貢献している。クルマ、バイクなどの自動車産業をはじめ、ドローンや旅客機のエンジン、宇宙や深海で活躍する乗り物、そして、二足歩行アシスト装具に代表される医療分野に至るまで、強度を高めると同時に軽量化を図ることが必要とされるあらゆる製品で採用されている。

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が有する軽量・高弾性・高強度な特性を活かし、装具歩行の運動効率向上、無動力膝関節機構による健常者歩容に近い歩行を実現する装具開発とC-FREXというブランドの確立で、海外展開を目指す。

【新しい試み】
CFRPの特性を活かした二足歩行アシスト装具を国内外の脊髄損傷者の方に向けて開発。無動力での膝関節動作に関して国際特許の出願を進めているとのこと。C-FREXは、初めての自社ブランド製品となり国内外へ向けたPR・販売を目指している。

本補助金を活用し、開発品の最終プロトタイプを製作、そして製品の特徴の一つである無動力での膝関節動作に関する国内特許を海外展開の事前準備として、米国・欧州へ国際特許としての出願を進めた。

【展望】
小児用や短下肢などラインナップを増やし、C-FREXと同様に国内外に向けてPR・販売を行っていくことを目標としている。

工会が提案する支援策を柔軟に取り入れながら 新規事業の拡大に取り組む事業者 KOYASU FARM

山羊の乳を使った加工食品の製造販売を行う個人事業者

「産みの町」宇美と親和性の高い町おこしビジネスを立ち上げ
福岡県宇美町のKOYASU FARMは、山羊の乳を使った加工食品の製造販売を行う個人事業者である。事業主の小林孝昭氏は、ガソリンスタンドを経営する父を補佐しながら、宇美町商工会青年部での活動を通じて、町おこしに貢献する新事業を検討していた。宇美町にある「宇美八幡宮」は神功皇后が應神天皇を出産したとされる地で、地名は「産み」に由来すると言われる。小林氏は古くから山羊の乳を母乳の代替品として赤ちゃんに飲ませていた歴史を知り、地名の由来と結び付けた町おこしの材料になると考え、山羊の飼育を開始。2018年に宇美町商工会の北村直之指導員と試行錯誤を重ね、ヤギミルクアイスの製造・販売を行うKOYASU FARMを設立した。

商工会と連携したブランドづくりを推進
小林氏は北村指導員のアドバイスを受けながら、ミルクアイスとソフトクリームの製造を開始。商工会は専門家派遣でも積極的に支援。クラウドファンディング、ブランディング、デザインなど、数多くの専門家の助言を受け、2018年秋にミルクアイス「うみあいす」が完成。また、北村指導員の協力を得て日本政策金融公庫からの融資を元に移動販売車を調達。ふだんはガソリンスタンドの隣でアイスを販売し、近隣でイベントがあれば会場に出向くようになった。商工会の提案で応募した「福岡よかとこビジネスプランコンテスト2018」で大賞を受賞し、百貨店への販路開拓につながった。さらに、ふるさと納税の返礼品への登録支援など、商工会の提案を柔軟に取り入れながら着々とブランディングを実行。2019年には商品名を「産み愛す」に変更した新デザインで「福岡デザインアワード」銀賞を受賞、2020年には「福岡県六次化商品コンクール」で審査委員特別賞を受賞した。

感染症流行下でも商工会と連携し販路を開拓
イベントでのソフトクリーム販売数は1日200~300個と売行きは順調であったが、感染症流行の影響により売上げの中核を担っていたイベント、催事が軒並み中止となったため販売面で大打撃を受けた。小林氏はこの時期を「次のステップに向けた準備期間」と前向きに捉え、北村指導員の支援を受けながら持続化補助金を活用した「山羊の堆肥」の商品化、ものづくり補助金を活用した2台目の移動販売車の購入など、商品開発とブラッシュアップ、事業基盤の強化を行い、再始動に向けた準備を進めた。また、商工会からの紹介によりECサイトへの卸売や通信販売の比率を高める取組を行ったほか、地元飲食店のテイクアウトメニューに「ヤギミルクアイス産み愛す」を加えてもらうなど事業者間での連携も進めた。商工会青年部のつながりから、宇美町と同じく2020年に町制施行100周年を迎える宮崎県都農町とも連携。

都農町商工会も含めた両商工会のバックアップを受けながら、都農町の特産品の一つである梅とコラボした梅アイスを開発し、商工会のイベントで販売した。「ヤギミルクを宇美町の特産品にしたい。今はきゅう舎飼育だが、将来は家族連れで訪問できる牧場にして、山羊と触れ合い、山羊の親子愛の深さを感じてもらいたい。」と小林氏は語る。

福祉用具畳の販売店として地域№1の畳店を目指す 猫本タタミ工業株式会社

昭和22年に創業し、昭和46年に法人成。主に畳・襖の製造・販売を行い、広島市内および近郊の地域を中心にエリアを拡大。近年は、お客様のニーズに応じて、福祉用具畳や薄畳・縁なし畳など様々な畳を製造し、地域貢献を果たしている。

事業の内容
福祉用具畳の認知度向上のため、展示会への出展、パンフレット配布を行った。
また、周知のため地元放送局での宣伝、DM・チラシの作成配布を行った。
顧客管理ソフトの導入によりDM発送に有効活用した。

事業の効果
福祉用具畳という新しい畳素材を使った製品をPRすることにより、新規顧客を開拓することができ、福祉用具畳の受注が前年比2%増加した。

また、顧客管理ソフトの導入によりDM発送の絞りこみ等効果的な販売促進が可能となった。さらに、福祉用具畳も含めた会社全体の事業、会社名、所在地等も幅広く消費者に周知することができた。

事業者の声
福祉用具畳のPRにより、新たな販路を開拓し、売上向上を実現できた。今後も、消費者ニーズを踏まえた新たな素材や形状の畳を開発し、売上拡大を図りたい。

五城目キイチゴを使った特産品開発・パッケージ化による販路拡大 ハチや菓子舗

和洋菓子の製造を営む。親子二代に渡って常に顧客の要望に耳を傾け、菓子作りや店舗 運営に活かす顧客密着型の経営により、地元では信頼され根強い支持を得ている。 現在は、五城目町が特産化に取り組んでいる「五城目キイチゴ」を使った新商品開発に力 を入れており、平成 28 年末より「ふるさと納税」の返礼として当店菓子が取扱われている。

事業の内容
お得意様の高齢化や人口減少、冠婚葬祭用の菓子注文の減少、大型店やコンビニスイーツの台頭により売上は平成9年度をピークに下がり続けており、この状況を打破するためコンビニエンスストアや大型店にはない地元、地域に密着した商品である五城目町特産のキイチゴを使ったお菓子の販路拡大に取り組む。

日持ちの良いキイチゴ菓子の種類を増やしお土産需要へ対応していくため新商品(特産品)を開発。
キイチゴ農家との意見交換や、地元朝市の出店によりお客様の声を反映させた。
また、「当店=キイチゴ菓子」を印象付けるために、お土産用の箱菓子用包装紙・BOX のデザイン、オリジナルスタンプの制作依頼をした。
既存のキイチゴ商品は SNS や HP、食べログ等で積極的に情報発信を行い、新たな顧客・販路拡大に向けた計画を実施した。

事業の効果
キイチゴの特産品開発とパッケージ制作の取組により、一昨年の売上と比較し、今期は20%増加した。
今後はネット販売や道の駅などの委託販売を検討しており、新たな販路拡大が期待される。
このことから来期の売上は、前年比 10%増を見込んでいる。SNS を駆使し
ながら、若年層をターゲットに PR を行い、新たな顧客層獲得へ繋げていく。

事業者の声
現在は、補助事業で取り組んだ日持ちのするキイチゴ菓子のバリエーションを増やすため
に、新商品の開発を行うほか、SNS による情報発信の強化に取り組んでいる。今後は、五城
目キイチゴをより定着させ、ブランド力を高めていくために、日持ちのするキイチゴ菓子をお土
産品やネット販売、委託販売も視野に入れて販路開拓を行っていく。

インバウンド旅行者への訴求力UPおよび輸出売上増加計画 株式会社湯川酒造店

清酒『木曽路』醸造元。創業1650年。旧中山道沿いに位置し、街道を往来する旅人に親しまれてきた。現当主は16代目。「伝統とは時代と変化をともにし、つながるものである」と捉え、米の旨みたっぷりのふくよかな味わいと、ピュアで軽快な余韻の感じられる日本酒を基本に、『木曽路』と『十六代九郎右衛門』の二つの銘柄を醸している。

事業の内容
インバウンド旅行者への訴求力UPのための英語版パンフレットとホームページ作成。
輸出売上増加を目指した海外展示会への出展及びセミナー活動。

事業の効果
英語による情報提供が適切に行われ、商品情報を発信しやすい環境ができた。

また、フランスとシンガポールで行われた展示会への出展により、輸出先との関係が構築でき、販売促進につながり、今後の継続的な商品提案を行う礎ができた。

事業者の声
日本酒の国内消費は低迷しており、海外へ市場開拓の目を向けることは優先課題となりつつあります。今後は、市場の動向を踏まえながら、インバウンド旅行者や海外に向けた情報発信を積極的に行ない、日本酒の文化を世界に広げていきたいと考えています。

カスタマイズを中心としたホームページリニューアルによる新規顧客獲得 株式会社カワニシカバンproduct

平成24年に創業。カバンの製造下請け中心に事業運営してきたが、昨年ホームページをリニューアルし、「カワニシカバン」というブランドを構築しながらB to C販路開拓に取り組んでいる。

事業の内容
カスタマイズバッグ製作(自分だけのカバン)をメインとしたホームページリニューアルを行った。
また、新商品を広く周知するためにイベント出展等にてワークショップを多く開催した。

事業の効果
今回の事業は認知度アップ及び様々な消費者のニーズ把握の機会となり、新商品開発、新規顧客獲得に繋がった。(4月のクラウドファンディングにおいては新商品「seow」が50万円の目標金額に対して235万円と大きく上回る結果を残した。) また、B to Bに対しても効果は絶大で売上額も4月末で前年比207%アップを達成した。

事業者の声
以前より考えていた下請けからの脱却に本気で取り組むきっかけとなった。また、商工会が伴走型で寄り添い経営計画を策定することで目標数値が具体化され、事業成功に向けた道筋が明確になった。

今後も商工会のサポートをお願いしながら的確な計数管理、経営計画の見直しも図りながら、「カワニシカバン」というブランド完成にこぎつけたい。

より実践的な改良型刺股(さすまた)で販路開拓を目指す ライフガ-ド越前朝日

平成21年に独立創業。窓ガラス等の飛散防止・紫外線遮断フィルム施工や防犯カメラ等の防犯設備・防犯用品の販売を行っている。

事業の内容
実用的な2種類の改良型刺股(さすまた)を開発した。
スマホで実演動画が見られるAR(拡張現実)広告を作成した。

事業の効果
今回の改良型刺股は基本動作だけで今まで以上の防御効果があり、保育所を中心に問い合わせも大変多く発売以来11セットが出ている。

又、チラシのAR機能により防犯訓練の動画をスマホで見ることができる為、手軽で強力な営業ツ-ルとなっているが、何よりも“安心・安全な社会づくり”に貢献できることが最も大きな効果と考えている。

事業者の声
今回の取り組みで「痛ましい事件が後を絶たない今の社会に、一つでも役立つ防犯用品を届けたい」という思いが、改めて強く湧き上がってきた。

地域資源を活用した新商品開発を行い取引額増に成功 (有)土佐佐賀産直出荷組合

「豊かな海と台所をつなぐこと」をモットーに、幡多地域の漁港で取れたて魚をすぐに加工し、新鮮で美味しい魚を誰でも食べられる水産食品製造加工業を営んでいる。平成17年は「高知で頑張る企業」に認定、平成27年は高知県産業振興計画地域アクションプランを活用し、高知県版HACCP認証を見据えた製造加工の新工場を建設している(平成28年12月認証取得)。平成20年には「きびなごフィレ」を開発し、平成20年の「グルメ&ダイニングスタイルショー」のフード部門で大賞を受賞する等、商品開発力も評価されている。

事業の内容
現設備では、排熱・排煙処理が不十分なため魚を焼く調理時に調理室で他の作業ができなくなる。換気扇を一基増設することにより調理空間の調理環境を改善し、魚種ごとの調理方法の幅を広げ新たな商品開発を行う。
上記設備により開発された商品や新商品を柱に販促物を作成し、商談会に出展することにより新規取引先開拓と販路拡大を図る。

事業の効果
補助金を活用した設備導入により排熱不良が改善され、調理環境を整えることができた事で商品のラインナップが拡充した

国内外の商談会で利用するパンフレットやロールスクリーン等を作成しPR力を強化したことにより、新販路拡大による売上及び利益増加を実現した結果、地域雇用への貢献(事務1名・製造担当の正社員2名の新規雇用)と地域資源の活用につなげることができた。

事業者の声
商品ラインナップ、PR用販促物の充実、国内外での商談により新たな取引が可能となった。本事業を通じて地域雇用への貢献と地域資源の活用を実現できた。

新商品開発で新たなお茶市場に成功 松田製茶

明治31年より茨城県八千代町にて創業し、茨城県県西地域で生産される猿島茶製造を行っている。猿島茶製造のなかでも当社独自製法であるブラックアーチ農法を実施することで、更に濃厚な旨みを引き出したお茶の提供を行っている。

事業の内容
当社独自のティーバッグ加工技術の強みを活用して、茨城県産果物をドライフルーツにし、 当社商品のお茶を組み合わせた「和風カクテルティーバッグ」の試作開発を進めていく計画である。
和風カクテルティーバッグの試作開発を進めるために、果物をドライフルーツにする「食品乾燥機」とドライフルーツを粉砕する「ハンマーミル」を補助金を活用して購入した。更に「新商品パッケージ」を開発することで、訴求力の強い商品となった。

事業の効果
既存のお茶商品では新規開拓が難しい酒販店チャネル等のアルコールに関連したお茶市場を開拓することが可能となった。
茨城県産果物だけではなく、地元野菜を乾燥させたティーバッグ商品の開発も取り組めるようになった。
国内に流通できない規格外の果物・野菜を使用できるため、生産農家の売上にも寄与できる地域貢献を創出する事業となった。

事業者の声
現在、訴求力の強い商品化に向けて、商工会経営指導員や専門家と伴に試作に取り組んでいる。完成次第、当社との取引を開始していただける店舗5件の確約を得ている状況であり、更に販路拡大を目指していきたい。
地域農家を活用した取組により、当該地域全体の活性化と持続的な発展、そして、販路拡大による雇用の創出を目指し、本補助事業で得た成果を次に繋げて行きたい。

取引先から事業承継について指摘されたことをきっかけに、事業承継計画を策定し、承継を果たした企業 株式会社山尾工作所

金型の設計・製造、金属部品のプレス加工を中心とした金属製品製造を営む企業

事業承継への懸念から取引停止の危機に
兵庫県稲美町の株式会社山尾工作所は、金型の設計・製造、金属部品のプレス加工を中心とした金属製品製造を営む企業である。1950年、現専務の山尾和子氏の父が創業。1990年、和子氏の夫である現会長の山尾輝勝氏が同社を引き継いだ。単発型金型によるプレス加工や、順送金型プレス加工と自動機による各種加工を組み合わせた自社開発装置を駆使し、複雑な金属加工を得意とする。主要取引先はバイクメーカーや給湯器メーカーである。輝勝氏の年齢が60代後半に入った2008年頃、主要取引先の担当者が来社し、事業承継の見通しについての質問を受けた。その時点では明確な回答は避け、前年に入社し製造現場の見習中だった子息、直孝氏を紹介するにとどまった。その後、担当者から来社の折、「輝勝氏が75歳頃に事業承継をできると良い。」と話されたが、日頃の業務に追われる中、体力の衰えを感じつつも、承継問題は先送りにしていた。2018年6月、ついに同取引先から早急に事業承継の計画書を提出し実行に移すよう強い要望があった。

輝勝氏は、直孝氏にもう少しの期間、金型製作の技術習得に専念させたい思いもあったが、自身の年齢を考慮し、社長交代を決意した。しかし、何から手を付けるべきか思案していた。

商工会の支援を受け、事業承継計画を策定
そんな折に、稲美町商工会主催の「事業承継セミナー」のチラシを見掛け、ちょうど良い機会と考え、7月の同セミナーに参加した。セミナーでは事業承継に向けて必要な基礎知識を学んだ。セミナー後、同商工会の専門家派遣制度を活用し、中小企業診断士、税理士、社会保険労務士と1回約2時間の面談を合計9回実施、事業承継計画に必要な自社の情報を整理した。この作業の中で、自社の強みや課題を洗い出し、自社の現状を客観的に評価、分析できたことも収穫であった。同年9月、5年間で事業承継を完了するための計画書をまとめ、10月に取引先へ提出。事業承継問題を指摘された取引先からは、「これからも頑張るように」と激励され、「完成度の高い事業承継計画書」と評価を受けた。

事業承継後、経営革新に取り組み増収へ
同年12月、輝勝氏が命に関わる重篤な病気にかかり、和子氏と直孝氏は動揺したが、計画書に従って事業承継の準備を粛々と進めていくことができた。2019年6月、直孝氏が社長に、病気から回復した輝勝氏が会長に就任し、事業承継を果たすことができた。承継後、直孝氏は小規模事業者持続化補助金を活用した販路拡大や新しい製造工程の開発に基づき経営革新計画の承認を得るなど、次々と新しい取組に挑戦した。その結果、2020年3月期決算では売上げが前期比15%増を達成。その後、新型コロナウイルス感染症の影響で一時業績が落ち込んだが、事業承継を機に金融機関や公的支援機関との情報交換を密に行う関係も構築されていたことで、早期に新型コロナウイルス対策の融資を受けることができた。「当社の事業は金型を何十年単位で保有し、取引先と末長くお付き合いしていく仕事なので、長期的視点で安定経営を目指す必要がある。今後は取引先に安心し満足してもらえる対応力を持った企業へと成長させていきたい。」と山尾直孝社長は語る。

自社HPリニューアル。新たな挑戦を発信し販路拡大を目指す 有限会社 和高醸造

大正9年創業。味噌と醤油を製造し、直接地域の消費者や地域の小売店に販売している。 味噌や醤油の消費が減少傾向にある中、4代目社長が長年培った味噌醤油醸造技術を活かし新たな商品づくりに挑戦。麹菌の発酵技術を応用して作る甘酒や社長の趣味(音楽)にちなんだ新商品【アップビートソース】を開発し、新たな顧客層の獲得を目指している。

事業の内容
今後成長が見込める当社商品(甘酒・アップビートソース)の販路拡大、新規顧客の獲得を目指し、ホームページをリニューアルした。

事業の効果
ホームページのリニューアルにより、当社や商品の価値等を明確にし、消費者や取引先に広く情報発信することができるようになった。
その結果、オンラインショップでの売り上げも前年比79%増の261,018円(H30.1~3月)を記録し、高い効果を得ることができた。さらにアップビートソースの取引先数も16店舗に達した。

事業者の声
事業計画書、ホームページ作成を通じて、自社や商品の価値に気づくことができ、自信につながった。今後はアクセス解析を通じて、効果的な販売戦略を立てたい。

新製品「ヘルメット装着型カメラ」を警視庁と共同開発 アサヒリサーチ株式会社

ビデオライトの製造メーカーとして昭和62年創業。ビデオカメラメーカーの協力会社と して企画、設計、製造を担当。その後、車載用カメラであるドライブレコーダーを中心にカメラ関連の企画製造および販売を行う。主要取引先は警視庁をはじめとした警察関連があるほか、四輪部品卸業者や一般個人・法人。

事業の内容
警視庁向けの新プロジェクト「ヘルメット装着型カメラ」Driveman PS-8(警察等専用モデル)およびDriveman BS-8(一般販売用モデル)の開発を行った。

事業の効果
白バイ隊員向けのドライブレコーダーとして警視庁と新たな製品供給につながった。
警視庁以外にも一般個人・法人向けに製品をアレンジしたDriveman BS-8については新たな自動二輪業界の販路獲得につながっている。
一般向けのDriveman BS-8は、自動二輪用以外の工場等(法人)で需要も出てきており売上への貢献度が大きくなっている。

事業者の声
Driveman PS-8を 警視庁へ平成29年の指定期日に納入できたことは大きな成果となった。
経営計画の作成は自社の売上推移を見直しつつ、将来の商品展開について目標台数等をきちんと見直す貴重な機会となっている。

地元木材を異業種連携でコラボ商品として新規開発 佐藤木材容器

昭和40年4月創業 当初は、牛の鞍、桶、樽、稲の苗床等の製造に始まり、昭和60年代に入ると惣菜やパンを乗せる「トレー」や「お盆」を中心に製造販売。取引先は全国のレストランやスーパーマーケットを取引先とする卸売業者で、個人などからのオーダーメイド販売も行っている。

事業の内容
これまで卸業者への販売が売上げの殆どを占め、その販売先も1社に依存している事が課題だった。その課題解決のため補助金を活用し「旋盤機械の導入」と「木材食器類の開発」、「ワークショップの開催」に取り組む。具体的には、地元木材をベースに地元異業種(鉄工所や建具店)との連携によるコラボ商品など、独自の商品開発に取り組み、また「五城目町職人工芸体験ツアー」において木工体験をしていただきながら、個人や企業との直接取引を増やす事が出来た。

事業の効果
旋盤機械導入により、今まで対応できなかった微妙なカーブのある木材の食器作成が可能となった。
鉄工所との連携による「酒器」と「椅子」や、建具職人と連携による「組子お盆」など、新商品開発により個人向け取引が容易になり、新規顧客で4名、売上では対前年比350千円の増となる。

事業者の声
今後は更に地域外へと販路を広げ、商品のブランド化やECサイトの構築等により販路拡大を進めていきたいと思います。

野菜やお酒から染色したエシカルタオルの国内外への販売強化と開発 袋谷タオル合資会社

国産タオルの二大生産地のひとつ、大阪南部地域(泉州地域)。1926年(大正15年)、袋谷恒吉が「ふくろやタオル」を創業。その後代々受け継ぎ、小さい工場ながらも技術力と企画力を高めながら、時代に呼応した個性的なタオルを企画・生産し、現在に至る。主に企業のノベルティーやOEMを中心とした名前やデザインを織り込んだタオルを中心に製造。 ファクトリーブランドとしても約7年前より取組んでおりサステイナブルな商品づくりに挑戦、日本の伝統文様を織り込んだ「日本の佇い」を含め国内、海外にも展開を始めている。
地域産業資源であるタオル、同じく地域産業資源である水なすなどの特産野菜、大阪ぶどうの赤ワイン・地ビール、堺の抹茶の“のこりもの”から染色したものやその他自社規格の泉州タオルを製造し、販売店への卸しだけでなく、ECやオンライン商談、クラウドファンディングを行い国内外に販売拡大していく事業である。
※形の悪く出荷されない野菜や収穫後に残った葉、お酒の醸造後や抹茶を挽いた後の“のこりもの”

【新しい試み】
国内・海外のサスティナブルや「MOTTAINAI」文化を意識した商品にアンテナを張る30~50代以上の女性をメインターゲットとして販路を拡大していく。

Creema SPRINGS にてクラウドファンディングを実施し目標達成。
「雫~SHIZUKU~」の新商品の開発
PR用動画の作成
オンラインカタログなどの作成
ギフトボックスの立案
WEBサイトの立案
果物染めOEM商品の開発
オンライン展示会
海外セレクトショップとの販売成約

【展望】
Creema SPRINGS にてクラウドファンディングを実施し目標達成。
今後は、日本国内での認知度と販売強化、海外のセレクトショップ・ECショップとの取引を開始する。

地域密着の老舗和菓子店による販路拡大と地元PR 半田屋菓子舗

元治元(1865)年に創業。日本三大提灯まつりのひとつ「三河一色大提灯まつり」が開催される諏訪神社から130?の位置に店を構える、150年もの歴史をもつ和菓子店。

事業の内容
土産商品の販路拡大のため、商品名と屋号を入れた大型看板、照明看板を設置した。
また、看板の宣伝効果を大きくするため、ホームページの作成を行った。

事業の効果
大型看板設置後、客数及び売上が増加した。看板に三河一色大提灯まつりをデザインしたことから、地域に根付いた当店を打ち出すことができた。
ホームページは、公開後の約2カ月間で140件のアクセス(ページビュー数は700件)があり、看板との相乗効果で4カ月間の売上げが前年比10%アップ、大提灯まつり当日の売上げが前年比20%アップとなった。

事業者の声
以前より考えていた新たな商品の開発に本気で取り組むきっかけとなった。経営計画を策定することで事業の具体化に向けた課題が明確になった。商工会から地域貢献を視野に入れたイメージ戦略に関するアドバイスをいただいたことも、成功の要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、イートインスペースの導入も考えたい。

酒蔵のテロワールで海外展開 合名会社栗林酒造店

明治7年創業、清酒「春霞」を製造販売。昭和40年代後半より純米酒の製造販売を開始。近年は純米酒、純米吟醸酒などの特定銘柄酒が売上の8割。酒蔵のテロワールによって造られる日本酒は全国で人気を博しており、販売構成比では県外向けが6割となっている。

事業の内容
酒蔵のテロワール(当社の個性や特徴である原材料や仕込水、醸造方法のこだわり)を分かりやすく効果的に伝えるため、英文を含め写真を多用したHPにリニューアル・拡充した。
市販商品にQRコードを印字、HPにダイレクトにアクセス可能とした。

事業の効果
HP英文対応リニューアル後1ヶ月で7件の問合せがあり、12月に出荷した商品はHPで事前告知していたこともあって売上が対前年同月比70%増加、QRコード印字効果もあって、平成30年1月分受注が前年実績の2倍で推移、今後は海外で商品を手にした消費者によるHPへのアクセスが期待され、さらなる輸出拡大効果が見込まれる。

事業者の声
国内外にかかわらず、自社の特長を生かした酒造りで商品を提供するために、タイムリーで飽きさせない情報発信を続けてまいりたい。

ギフト用の新商品開発による客単価の向上と新規顧客獲得 ハナあかり

県内の有名洋菓子店で7年間勤務の後、平成20年に開業。田園地帯にある自宅納屋を改装して、古民家カフェをオープンした。主要商品はケーキ等の生菓子や焼き菓子であり、店頭販売も行っている。地域のお客様から愛されている洋菓子店である。

事業の内容
顧客から要望があったギフト用の新商品開発に対応できる攪拌機を導入し、季節の果物を使用した焼き菓子のセットを開発・販売。
ターゲットである若い女性に喜ばれるオリジナルのパッケージを考案。

事業の効果
ギフト用商品は単品商品と比べて単価が高いことから、顧客単価の上昇に繋がった。
商品の季節感やオリジナルパッケージの効果もあり、口コミで来店客が増え、新規顧客の獲得に繋がった。結果として売上高が前年比15%程度増加した。

事業者の声
以前より考えていたギフト用の新商品の開発に取り組むきっかけとなった。今後は事業の成果を踏まえながら、経営計画を見直しつつ新たな取組みに着手していくことで事業を発展させていきたい。

宅配エリアの拡大、シニア層向けのメニュー開発で顧客数アップ イトヤマ株式会社

平成14年、「惣菜・弁当の製造小売業」として創業し、今年で15年目を迎える。バイキング形式の約20品目の惣菜と、日替わり弁当を約200個/日中心に販売を行っている。

事業の内容
宅配エリアを拡大している地域へ新聞折込みを実施して、特にシニア層をターゲットとして高品質で高付加価値“縁結び”ブランドの新メニューや新企画等の情報をわかりやすく提供して、受注の増加を図る。
当店のコンセプト・こだわり等をPRし、オーダーメイドができることや慶事・仏事等の用途に応じた商品の紹介や管理栄養士と連携して開発した商品のPRも実施する。

事業の効果
「縁結び」ブランドを立ち上げて10月までの11ヶ月で1,500万円を売り上げており、近い将来ケータリングサービスも開始予定である。
競合する低価格の弁当店とも一線を画すことができている。
テナントを撤退した店舗の販売実績(7000万/年間)を2年以内には回復できる状況であり、経営の持続的な発展に繋がった。

事業者の声
雑誌などの取材依頼が多くなり、高価格商品でありながらも順調な売れ行きである。
新たにケータリングサービスを開始する予定で、さらなる事業拡大が見込まれる。

海鮮の食べ方を記したHPにリニューアルし、個人客からの売上増 株式会社丸高高田商店

1958年3月に設立、鮮魚販売業で営業を開始し、現在は鮭・毛ガニ・ホタテなどの加工製造を行っている。

事業の内容
補助金を活用して、ホームページをリニューアル、商品の食べ方や調理方法の説明を掲載するなど消費者への販路拡大を図る。
独自のクレジット決裁システムを構築し、業務の効率化を図るとともにネット販売の利用を促進した。

事業の効果
リニューアル後2週間のセッション数1,237件、平均セッション時間5分と実績が向上した。
ネット販売では1日の購入件数、販売額が増加、新規顧客の購入割合も増加した。

事業者の声
ホームページをリニューアルしたことから、EU HACCPをクリアするなど品質管理にこだわった商品をさらにアピールし、オホーツク枝幸町の美味しい海産物を全国の食卓に届けたい。

溶接機械装置の導入による販路拡大・売上増加事業 有限会社日向技研工業

平成5年に設立。長年にわたり、全国各地より製缶・各種プラント工事・建築金物・自動搬送機の製作を請負。また、一般産業機械等の設計・製図・機械加工・溶接・組立等の一切の製造作業を手掛け、開発から販売まで自社で一貫して行っている。

事業の内容
機械機器製造の要といえる溶接作業において、現状の手動式ティグ溶接機では職人としての熟練された技術が必要不可欠である。そのため、高度な技術がなくても作業が可能な自動ティグ溶接機を導入することで、業務の効率化と売上の増加を図った。

事業の効果
自動ティグ溶接機を導入し、大幅に作業効率が良くなったことで、酒造会社の増設工事や別の酒造会社のタンク・コンベア等の製造の受注が内定した。
また、今まで受注の一部を外注するか、断っていたものも受注が可能となり、新しい仕事の依頼も増加して、売上高が対前年比で30%の増加見込みである。

事業者の声
当社の課題であった作業員・技術者の雇用について、求職者の引き合いも多数あり、高度な技術がなくても継続して働いていけることをPRして、雇用増を実現したい。また、取引先企業に、新型機械の導入で高品質の溶接と製品提供及び大型受注への対応が可能であることをPRして、全国に向けた販路拡大を図りたい

愛犬家のための事業を軸に新たな取り組みで地域の魅力を発信 DogBloom

2003年6月に国東町田深にて犬のトリミング店【DogBloom】を開業。その後、地元である国東という地域を活性化したいという思いから、【国東お犬様本舗】を開業し、国東の水産資源を活用したドッグフードの製造販売を開始。さらには菓子製造のノウハウを応用し【国東ゴコク堂】として地域の魅力を発信する土産品の製造販売も開始している。

事業の内容
トリミング事業の集客を目的とした、ホームページ・リーフレットの作成からスタートし、愛犬家用(人用)煎餅の開発・販売のためのプレス焼き機の設置、土産品開発時のパッケージデザインの改良とリーフレットの作成と新たな事業展開に応じた事業を実施した。

事業の効果
主たる事業であるトリミング事業から始まり、持続化補助金を有効に活用する事で、「ドッグフード製造」「土産品製造」と次々に新たな事業を展開。トリミング以外の事業が年商の4割を超える程に成長した。

事業者の声
一歩踏み出す毎に、持続化補助金や商工会の支援を得る事ができ、次の一歩に繋がってきた。
人口減少など暗い話題も多いが、この地域で今後も生活していく為にも、立ち止まる事なく次々と新たな事にチャレンジしていきたい。

工房内ギャラリーと体験スペースの制作 Studio wani

事業者はドイツ・ハレ芸術デザイン大学にて、陶磁器・ガラス製品のプロダクトデザインについて学び、波佐見町窯元に入社。ヨーロッパのデザインと日本の伝統技術を融合させた独自のスタイルを確立。陶芸家としてファン層も獲得しており、平成29年に開業。日常食器の制作・販売を行っている。また、外国人との商談など、通訳の仕事も請け負う。

事業の内容
直販力強化を図るため工房内をギャラリー兼体験スペースへと改築し、集客力を高める。
観光客へ販路開拓を行うために、町内の主要観光スポットで広告配布。

事業の効果
新たに工房内にギャラリーを設置したことで、これまで行えなかった直販売が可能となり売上を増やすことができた。さらにギャラリーが魅力的であると話題になり、町役場の発行するパンフレットの表紙にもなった。メディアからの取材依頼も増えた。

販路開拓のために行った自社パンフレットの配布では想定を上回る反響があり。パンフレットに記載している体験スペースでのワークショップ・英会話教室の依頼が増加している。町外出身者でありながら伝統産業に関わっていくとうえでもパンフレットの効果は大きかった。

事業者の声
以前より考えていた工房内のギャラリー開発に本気で取り組むきっかけとなった。また、この機会に経営計画を策定することで、今後の方向性や課題が明確になった。今回の補助金では、対象経費の3分の2もの金額が補助されるため、新しい事に取り組む原動力にもなった。今後は今回の事業の成果を踏まえ、さらに新たな販路の開拓に取り組みたい。

顧客ニーズに対応する新商品開発と「ヤマタカ」ブランドの確立 髙田食品工業 株式会社

創業1896年「ヤマタカ醤油」として、あまくちで旨味のある醤油を脊振山からの清水、空気の澄んだ山地で120年に渡り変わらない味を守り続けながら、個人宅への訪問販売や、卸売販売を行う地域密着型の醤油屋である。

事業の内容
商品開発、国内、海外への販路開拓の挑戦を行い「ヤマタカ」を確立する事業を行った。
・醤油以外の「たれ・ドレッシング」等の製造開発のための機械の導入
・社会の変化に合わせた、商品容器のリサイズ、パッケージ変更
・ホームページ(新商品紹介、海外向け企業紹介、携帯端末対策)、チラシによる周知

事業の効果
ドレッシングなどの製造は手作業で行っていたが機械導入により、新商品(焼肉のたれ、ソース、ドレッシングなど)が増え、リピート率が向上し、来店客数・売上ともに増加できた。

新商品”のデザインや容器の開発等(海外対策デザインパッケージ変更、高齢者や家族が少ない方が手に取りやすい容器のリサイズ)ができた。
機械導入により、従業員の雇用もでき、地元の雇用促進にも貢献できた。

事業者の声
既存顧客と意見交換をしながら“新商品”の開発をすることで信頼関係がより強くなった。
商談しやすい商品・ホームページができ、海外展開を目指す中、海外対策も行うことができた。
ホームページ等で新商品開発により広告することで、新しい「ヤマタカ」ブランドを幅広い世代、国に伝えることができた。

遊休地のオープンカフェ化で地域住民の交流の場の創出と客数拡大 ケーキカフェアヴァンセ

平成14年4月に創業したカフェ&ケーキ専門店。創業以来、「本物のおいしさ」を大切に、品質、素材にこだわり、お客様に喜びと幸せをお届けする安全で、安心できる商品づくりを日々心がけている。また、地域経済の発展に繋がることを目的として、地域の小・中学校の生徒に、お菓子づくりへの興味・関心を持ってもらうため職場体験を実施。お菓子づくりの体験から将来の職業観や生き方を考える機会を提供している。

事業の内容
地域の幅広い年齢層の人々にやすらぎを与え、憩いや交流のできる場を提供していくため、テラスの改修工事を実施。
併せて、その空間に適したテーブルセットを設置した。

事業の効果
従来のカフェスペースでは、ピーク時に満席になる事が多く、売上拡大の機会損失を起こしていたが、今回、カフェスペースを増設し、来店客を逃さず取り込めたことにより、売上が
28年12月比で10~12%増となった。また、当店ホームページ及びSNSで周知したことにより、来客者数も28年12月比で5~10%増加し、お客様にも好評を得ている。

事業者の声
オープンカフェ化により、実際にお客様のご意見や表情が伺える機会が増え、パティシエの製造意欲が高まり、新商品を生み出すきっかけとなった。

250年以上続く老舗和菓子店が名物商品依存からの脱却 株式会社やわた走井餅老舗

明和元年(1764年)滋賀県大津に創業。明治時代に現在の八幡市に移転し日本三大八幡の石清水八幡宮の表参道で、名物「走井餅」を製造・販売する。走井餅は数々の表彰も受けるなど評価が高いが、この看板商品の売上が8割を占める。新しい商品の売上を拡大し、看板商品頼みの経営からの脱却することが課題であった。

事業の内容
総合的な商品案内パンフレットを作成し、店頭や催事、観光拠点、取引先などに配布、PRした。(26年度補正事業)
特に注力する商品を「一升餅」に絞りこみ、こどものお祝い行事を演出した。

事業の効果
「一升餅」は日持ちが良いことやオリジナル性が高いことから祝い事や通信販売と相性が良く、注目を集め、PR活動の効果が早期に現れた。
今はHP上に顧客が注文したデザイン例が大量に掲載されるなど、第二の看板商品に成長しつつある

事業者の声
当社も10代目を迎え、今後の経営に危機感を感じていたが、持続化補助金の案内を地元商工会からいただき、タイミング良く取り組むことができた。
石清水八幡宮の本殿等が国宝指定され、参拝客が増え相乗効果が出せた。

小規模事業者ならでは、既製品とは違う本格派置き畳の販路開拓! 伊藤製畳株式会社

昭和26年創業。滋賀県高島地域にて畳の製造・販売を行っています。今年をもって父親より事業を受け継ぎ、4代目として代表取締役に就任します。これを機に既存事業を見直し、先代から受け継いだ技術を大切に守りつつ、現代ニーズに応えた新たな畳づくりに取り組みたいと考えています。

事業の内容
一般消費者をメインターゲットとし、自社製造の「既製品とは違う本格的な置き畳」の販路開拓を行いました。

販路開拓方法は①自社ホームページの作成・公開、②チラシの作成・配布、③大型看板の作成・設置、④サンプル品の作成・展示です。

事業の効果
一般消費者からの注文が前年度は10件程度でしたが、本年度は60件(前年度比600%増)へと大幅に伸び、工務店を通さない利益率の高い受注の増加から、利益の向上効果がありました。
上記効果については主に折り込み広告での反響が占めていますが、ホームページ開設後、1回目折り込み広告実施後より月間アクセス数が10件程度から平均50件へと増加し、ホームページからの問い合わせも増えてきております。
また、大型看板の設置による認知度向上効果や、サンプル置き畳によるプロモーション活動により、受注成約率の向上も実感しております。

事業者の声
商工会さんからご支援いただき、経営計画の策定と販路開拓事業の遂行ができました。これからは、本事業の経験を活かし、また新たな商品・サービスの開発に着手していきたいと考えています。今後ともよろしくお願い致します。

印刷機の稼働率アップによる生産能力不足解消と受注拡大 株式会社牧元グラビア

昭和51年に創業。食品等のプラスチックフィルムパッケージ包材印刷を請け負い、近年は従来の単色印刷に加え高精細なデザインカラー印刷が可能な体制を整備し事業に取り組んでいる。

事業の内容
段取り替え時間を短縮し、印刷機の稼働率を上げ生産能力を向上させるため、印刷機に新たな機能を導入した。
また、受注拡大のため、営業ツールとしてホームページの作成を行った。

事業の効果
新たな機能の導入により、段取り替え時間を熟練者で27.6%、初心者で約37.5%短縮することができ、稼働率アップに繋がった。また、ホームページを活用した営業活動の効果により、新規顧客から見積依頼及び新規発注の依頼があった。

事業者の声
補助金の活用により、短納期小ロット生産という顧客ニーズに応えると同時に、高齢技術者の後継者育成に向け急務であった「熟練工技術標準化」を一歩前進させることができた。今後も商工会から助言を得ながら、継続的な事業展開を推進していきたい。

日本文化と和菓子の魅力を伝えて売り上げアップ 有限会社こばやし製菓

和菓子製造卸として昭和43年創業、地元の老舗和菓子店として、まんじゅうやだんごなど地域の方々の「故郷の味」として地元に密着した経営を続けている。

事業の内容
季節の和菓子や催事に必要な和菓子のガイドブックを作成して購入動機を高める。
季節の飾りつけや SNS映えする商品をつくり、若い世代にも、和菓子の美味しさと話題を提供する。

事業の効果
「なぜお祝いの時には赤飯を食べるのか」「七五三の時に必要な和菓子とは」「お葬式のときに出すお菓子は?」など、神事や催事と和菓子の関係について詳しく解説したパンフレットを(慶事と仏事の2種類作成)ご来店のお客様・イベント配布・近隣団地や新興住宅地にポスティングし、日本文化に根付いた和菓子の魅力と意味を伝えた結果、10件の問い合わせがあり、5件の注文に結びついた。

事業者の声
人生の節目、節目に大切な行事があり、それらの歴史ある行事と和菓子が強い結びつきがあること、喜びや悲しみのときも欠かせない和菓子の存在を若い世代に伝え、当店のようなお店の必要性と和菓子の魅力を伝えることで新規顧客の開拓につなげた。
今後も季節の情報や特典サービスを充実させ継続的にお客様へ情報発信を続け今回の取り組みを継続させていきたい。

自社ブランド「BLESS」の台湾自転車展示会への出展 株式会社CORAZON

平成14年、米国のビーチクルーザー(自転車の名称)メーカーの日本輸入総代理店として創業。平成24年からは、オリジナルビーチクルーザ―を開発、自社ブランド「BLESS」として自社・取扱販売店を通して販売。ファッション雑誌、映画、SNS等を活用し売上を伸ばしている。

事業の内容
台湾は「世界の自転車工場」と呼ばれ、世界の有名ブランド自転車は、ほぼ台湾の工場で生産されている。当社も同様であり、台湾企業との関係が深まっている。今回、自社ブランド「BLESS」商品を海外で展開するため、台湾で開催される自転車展示会に地元企業と連携して、協力サポートを受けながら出展した。
また、展示会で配布する英語のパンフレット、チラシ及び販促グッズの作成を行った。

事業の効果
これまで商品の販売を国内限定で行ってきたが、当補助事業を利用することで、世界中から集まる自転車業界関係者に自社ブランドを知ってもらうことができた。また、台湾企業と連携して海外展開を行うことで、これまで以上に強いビジネス関係をつくることが出来た。また、台湾自転車業界誌の取材を受け、業界紙の特集号に掲載された。

事業者の声
以前より考えていた海外展開に取り組むきっかけとなった。今後は、今回の事業で築いた海外企業とのビジネス関係をさらに発展させる取り組みを行っていきたい。

独自技術を活かした特殊印刷シールを起爆剤とした新たな販路開拓 株式会社扶桑

オフセット印刷・スクリーン印刷を主な事業として昭和39年に創業、シール・ステッカーの製造販売を行う。近年は独自製品の開発に取り組んでおり、平成29年には「経営革新計画」の承認を取得した。葛飾ブランド町工場物語認定事業者として、産業フェアや地域イベントに参加し地域貢献にも積極的に取り組んでいる。

事業の内容
独自製品である「NDシール」などのOEM案件獲得に向け、オリジナルサンプル作成やHP制作を実施した。
「NDシール」の技術を活かした新製品「ノンアイロンお名前シール」を開発し、チラシ作成やPR動画作成などの販路開拓ツールを作成した。

事業の効果
サンプル作成により提案先がさらにイメージを持ちやすくなったことに加えて、HPからのアクセス数が2倍になり、問合せや見積もり対応が20%増加した。
BtoC向けである新製品を、本事業でのチラシや動画で効果的に提案することで、問合せや見積り依頼を多くいただき、2社との口座開設につながった。

事業者の声
本補助金の活用により効果的な販路開拓ができた。今後も新たな顧客獲得に努めていきたい。

ホームぺージ多言語化とオリジナルキャラクターを活かしたパッケージ開発 ジャック・ザ・タルトファンタジー

平成28年5月創業のタルト等の菓子製造販売業者である。事業主はもともと水上温泉街内の蕎麦屋に勤務していたが、都内で1日4万個売れるチーズケーキタルトを観光客向けに事業展開したら面白いと考え、起業。特製チーズムースがとろける自然派オリジナルチーズタルト(250円60g/個)が一番人気商品である。

事業の内容
当店「ジャック・ザ・タルトファンタジー」のHP作成(多言語化)。
町内客及び観光のお客様に対して更なる周知を図る為、当店の新商品宣伝用の店舗PRパンフレットを作成・配布。
販売しているそれぞれの味のタルトにちなんだ個包装用のキャラクターデザインの開発。

事業の効果
補助事業実施後はHP及びパンフレットの宣伝による口コミ効果が大きく前年同月対比で客数約3倍、客単価も約1.25倍になるなど共に大幅な増加となった。またお土産として買った方のリピート需要も大きく、大手インターネット通販サイト「楽天」のスイーツ・お菓子部門でカテゴリ1位を獲得することが出来た。
無印良品のサイト上で当店の特集記事を組んでいただくなど非常に飛躍した一年となった。

事業者の声
販路開拓に悩んでいた所、商工会から補助金のお話を頂き、実施することが出来ました。広報面の強化という課題が解決でき満足しております。ありがとうございました。

スマートフォン用無電源スピーカーの開発・販路開拓 杉山木工

昭和10年に創業。家具及び装備品、木製品の製造を行い、近年は自社製品の開発にも取り組んでいる。5軸制御NCと3DCAD・CAMを設備した木工所で、特殊な加工技術により全国各地から加工依頼を受けている。

事業の内容
自社オリジナル製品MUKUNEの販路開拓を行うために、見るだけで商品の概要が理解できるプロモーションビデオとパンフレットを作成した。
また、ブランド構築を行い、自社オリジナル製品である事が一目でわかるような、パッケージを作成した。

事業の効果
新たな取組みとして、自社製品の開発、販売を行ったことでこれまでにない一般消費者への販売機会を得ることができた。周知のために行ったPVとパンフレットの影響も、想定を上回る反響があり、県内外での新聞、雑誌、官公庁の取材や海外からの引き合いもあった。クラウドファンディングを活用した事もあり、事業開始から半年程度の期間で新規の顧客を300名程度獲得でき、売上高が前年比113%程度増加している。

事業者の声
以前より考えていた自社製品の開発に本気で取り組むきっかけとなった。経営計画を策定することで事業の具体化に向けた課題が明確になった。商工会から販路に関するアドバイスをいただいたことも、成功の要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たな製品の開発に着手していきたい。

業態転換による“シェフズ弁当”事業の展開 有限会社丸和

平成 23 年 3 月 10 日東日本大震災の前日、買い物弱者対策事業として食品スーパーを開店。その後、宅配弁当需要に特化した事業モデルに転換し、新市場開拓に取組んでいる。

事業の内容
お弁当のプラットフォームを形成。人気飲食店・レストランシェフとの提携により、飲食店メニューを「お弁当」で再現し、そこでしか味わえない料理を、会社や自宅等へ提供する。
人口減少も見据え、地域を越えた商圏拡大を図るため、県庁所在地の盛岡エリアにも新たに展開し、認知度向上に取組んだ。

事業の効果
東北地方には同様のモデルが存在せず、営業努力によって提携飲食店や監修シェフとの提携を実現できた。
早期の収益確保により、事業モデルの基盤を確立した。
JR 北東北エリアの拠点となる盛岡駅の駅ビルに「シェフズ弁当」の実店舗を新規出店することができた。また、WEB 活用によって認知度も高まってきた。
平成 27 年7月に「シェフズ弁当」事業を開始。平成 30 年4月には同事業の年間売上が 6,000 万円を超え、加盟店数も 40 店にまで増加した。

事業者の声
今後は、管理体制、人材育成等の組織強化に取組む。また、平成 30 年4月に完成した新工場での生産性向上、商品開発により新規エリアの展開につなげる。

オリジナル人工竹を開発し、インテリア商品市場へ参入を挑戦 株式会社岩や

昭和54年に創業。「全ての販売商品は価格以上の値打ちがある必ず喜んで頂ける商品であること」を経営理念とし、造花・人口樹木に始まるオリジナル商品をHPから全国の顧客に提供している。「他にない商品」にこだわり続けており、平成21年には1本でも飾れるインテリア門松「ちりめん門松」を特許登録、近年では都市部顧客をターゲットとした新事業に着手する等、技術革新に取り組み続けている。

事業の内容
今回の補助金を活用し、実物と遜色ない(高クオリティ)オリジナル人口竹の実験開発を行う。人口竹の開発技術を確立し、活用する事で、これまで自社になかった新商品を開発し、顕在化ニーズに対応すると共に、竹を使用したインテリア商品市場への参入を図る。

事業の効果
①自社制作した独自設備を導入する事で、接合面にズレのない人口竹の型枠取りが可能となった。
②実験開発で確立した新工程によって人口竹の空洞化に成功し、製品の軽量化とコストダウンが実現した。

上記①・②により、FRPによる本物同様に継ぎ目がなく、かつ空洞化した人口竹の製作が実現した。今回確立した独自工法は業界にも例がなく、当製品に対し多くの問合せ・具体的商談(受注)の話が多数挙がった。

事業者の声
補助事業を機に、既存市場に存在しない「模倣困難性の高い低コストかつリアル志向の人口竹開発」に成功した事で具体的商談と新たなインテリア市場参入が実現できた。

四国四県の素材を使った新商品開発とHPリニューアルで売上強化 ㈲ふじや

平成3年に会社設立。あんどーなつ、くるみ揚まんじゅうなどの揚げ菓子を中心に餅、阿波ういろうなどの製造販売を手掛け、小規模ながら「こだわり商品を消費者に届ける和菓子メーカー」を企業理念とした事業活動を行っている。

事業の内容
四国4県各々の特産物を原材料に使用した新商品「四昧愛ランどーなつ」及び看板商品の販路開拓を目的に女性客をターゲットにしたホームページのリニューアルを行い、和菓子・揚菓子を好み四国の素朴なお菓子を愛する女性客の取込みによる業績増を図った。
新商品、看板商品の宣伝用チラシを作成し、取引先、物産展、徳島ビジネスチャレンジメッセなどで配布することにより効果的な宣伝活動を行い、売上強化を図った。

事業の効果
新商品の売上は緩やかであるが着実に増加している。看板商品の徳島あんどーなつ、くるみ揚まんじゅうの売上は20%増加した。
女性客からのインターネット注文が、月平均50件から、事業実施後月100件(2倍)に。
ホームページリニューアル後の平均アクセス数は、一日当たり1,000ページビューでリニューアル前の2倍になっている。

事業者の声
補助事業で得た成果を次に繋げるべく、今後は、当該地域である「にし阿波観光圏」の観光振興を持続的に発展させるために、新たに観光土産品の開発にも取り組みたい。

3-36.葛飾発!業界最先端の転写シール ~特殊印刷シール~ 株式会社扶桑
昭和39年に創業。シール・ステッカーの製造販売を行い、近年は独自製品の開発に取り組んでいる。平成28年度より、葛飾ブランド町工場物語の認定事業者として、産業フェアや地域イベントに参加するなど、地域貢献に取り組んでいる。

事業の内容
自社独自製品『NDシール及びリアルタトゥーシール』の販路拡大を行うためにオリジナルデザインの作成を行った。また、製品を広く周知させるためにHPのリニューアルを実施した。

事業の効果
自社オリジナルデザインによる販路開拓用サンプルの作成及び販促ツールの整備を行ったことで、新規顧客に対しての積極的な営業活動を実施することができた。
事業実施前に比べて、HPのアクセス数が2倍になり、製品に対する問い合わせも20%程度増加した。

事業者の声
経営計画を策定する中で自社の置かれている状況を客観的に整理できる良い機会となった。商工会議所より、計画策定時だけでなく、専門家派遣を通して様々なアドバイスをいただきながら事業を実施することができた。今後は本助成金をひとつのきっかけとして、新たな販路拡大に向けた商品開発・販売促進を実施していきたい。

事業者の声
事業者は、自社製品の強みをよく理解しており、指導員・専門家含めての経営計画策定時に大いに役立った。また、今後も新製品の開発、販売促進について事業者の発展に繋げるべく、支援してまいりたい。

お雑煮マーケットを創出・醸成する! 株式会社 お雑煮やさん

平成27年7月創業。今まで全くなかったお雑煮マーケットを生み出していくべく立ち上げ。全国各地の実にローカル色豊かなお雑煮商品を特産品として開発していく等まちおこしも絡めた取り組みを展開していこうとしている。

事業の内容
ご当地雑煮の楽しさを知ってもらうための小冊子を作成した。
B to Bの販路拡大のための販促ツールとしてポスター等を作成した。

事業の効果
ポスターや冊子等を使って、お雑煮の楽しさ、バリエーションの豊富さ、地域ストーリーの深み等を知ってもらい、メディアからの取材やテレビラジオ出演依頼などが多く入った。また、通常の食品の販路ではない、書店ルート参入のきっかけを作ることが出来た。

事業者の声
本当にすべてがないない尽くしの創業期でもあり、更に今まで世の中にない雑煮マーケットを作り上げていこうとしている取り組みのため、補助金や商工会議所経営指導員さんの助言が助かった。今後は、全国の商工会議所さんたちの特産品開発でコラボレーションを図っていきたいと考えています。

経営指導員の声
事業見直しに取り組む中で事業者と二人三脚で経営の分析を進めることができたため、持続化補助金申請のための経営計画書の骨格がほぼできており、補助事業計画を詰めることができた。今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

国際煉瓦石窯を選んで得するHPで売り上げUP!! 増田煉瓦株式会社

大正6年に創業(本年で100年)。創業当時より煉瓦製造を行っていたが、平成10年にピザ窯製造事業を開始。都内有名店に採用いただき、ユーザーのニーズを事業化に反映させ、ピザ研修や地元の食材の供給など地元の農産物や調理師専門学校と連携しピザ職人を輩出するなど「前橋発」に拘る。平成27年に「がんばる中小企業・小規模事業者300選」にも選定された。

事業の内容
主に家庭用一般ユーザー向けにPC版HP、業者向けピザ窯の導入を検討している設計事務所やユーザー向けにスマホ版のHPを作成した。
製造で終わらない、生地作りやピザ作り研修などの当社の一貫したサービス(強み)を盛り込み、新規顧客開拓を狙った。

事業の効果
営業社員を有しない当社にとってHPの開設により全国のユーザーへのPRを行うことが可能となった。事業開始から約1年間で問合せ件数(新規顧客)が113件あり、売上高が前年比10%程度増加している。

事業者の声
日頃から商工会議所と情報交換を行っていたため、本経営計画の策定をはじめ、適切な専門家も紹介いただき弊社の意向を十分に組み込んだ内容をつくることができた。今後も様々な経営課題に対応し、事業の発展を図っていきたい。

生産性を高め売上に成功 ㈱山形マイスター

平成15年10月に㈱ニクニから独立創業。平成19年4月に法人化。光化学機器や半導体製造置部品の機械加工が中心。

事業の内容
26補正、27補正で持続化補助金を2回採択。26補正では自動車部品分野へ販路を拡大するため高性能のコンプレッサーを導入。

27補正では自動車部品の受注幅を拡大するため以下の取り組みを実施。生産性を向上させた。
  ①自動洗浄機を導入し従来の手洗浄を自動化。
  ②加工と洗浄が1箇所でできる工場レイアウトに変更。

事業の効果
生産性が大幅に向上。部品1個あたりの洗浄時間(移動時間含む)が20秒から3秒に短縮された。
新たな販路である自動車部品において、毎月3000個の受注が3600個へ拡大した(20%増)。

事業者の声
以前は1社依存の受注体質だったが、新たな取引先を確保し安定した経営体制を築くことができた。
H29.3月現在で、機械の稼働率が2倍になっており、今後更に受注量が増えていく見込み。

「希少糖醤油」を展示会で広くPRし、事業者としてのブランドも構築 福盛醤油醸造元

平成22年12月に創業した新しい醤油醸造元。天然素材を使用した安全安心な商品であり、なお簡単調理で美味しい商品、食事制限をされている方で醤油料理を楽しみたい方のための商品などを開発、製造、販売している。

事業の内容
「希少糖醤油」のシリーズ化による、「福盛醤油」のブランド構築。
「希少糖卵かけ醤油」の開発と新商品パッケージの開発、PR活動、ギフト展開、展示会や催事出展での広報。

事業の効果
希少糖卵かけ醤油、パッケージの開発を行い、チラシや催事出展で広報活動を行った結果、予約や問い合わせが殺到している。
東京開催の物産展へ出展することができ、販路拡大を目指している関東圏への販路も拡大し、同時にお客様のニーズを聞くことができ、大きな効果があった。展示会出展先ではお会いしたバイヤーからの引き合いもあり、新商品PRの効果は大きい。
事業実施後、1週間で平均6本、店頭販売で月間24本の販売実績を上げている。希少糖醤油とのギフト販売を合わせると月間で、約30万円の売り上げ増となった。

事業者の声
今回の商品は、更なる事業展開が見込めるため、次年度も、小規模事業者持続化補助金を活用したい。
今後は、希少糖醤油加工品(ポン酢・さしみ醤油など)にも力を入れていく予定である。

冷凍甘酒のストック量を増やせる取り組みを行い販路拡大に成功 有限会社森田醤油店

島根県奥出雲町で醤油を中心に「つゆ」「ぽん酢」「味噌・もろみ」「ドレッシング」「甘酒」に製造販売を手掛ける。原料は「安心・安全」「国産」にこだわり、販売先は県内に留まらず、首都圏の百貨店、生協、無添加加工食品宅配業者、通信販売である。

事業の内容
弊社が長年の醤油製造工程における麹づくりを通して、蓄積した酵素の働きや、発酵のノウハウを活かして開発した「冷凍甘酒」の販路拡大を図るため、業務用の大型冷凍庫を導入。弊社の「生の甘酒」を安定した品質で提供できるため、引き合いのある新規販路開拓先への安定出荷体制が実現することで、売上増加につながる。

事業の効果
冷凍庫の導入により、原料(米糀)と製品(甘酒)が保管可能となり、最大ストック量が120本だったのが、最大1200本に拡大し、これまでの小ロット受注から大ロット受注も可能となった。またリードタイムも大幅に短縮した。H28.8~12までの販売実績は前年600本から2,700本と大幅に増加した。
ストックが可能となったことで、展示会での営業や小売店からの受注も積極的に対応でき、既存取引先だけでなく、問屋や自然商品店、地元小売店など新たに8社との取引がはじまった。

事業者の声
甘酒に関する事業戦略についても商工会の経営指導員と改めて見直すことで、計画がブラッシュアップされ、結果として売上増加につながったと感じている。

「梅干し」のパッケージをリデザインし、ギフト需要に対応 株式会社岩谷

平成23年4月、串本町にて会社設立し、和歌山県の有料推奨品「プレミア和歌山」に認定された養殖魚「紀州梅まだい」、「紀州梅くえ」を活かした加工品を製造し、ホテル、レストラン、百貨店等へ販売している。

事業の内容
個性的な自社開発商品をPRするパンフレットを作成し、成熟化している梅干しギフト市場から新しい顧客の獲得を目指していく。
持ち運びやすく上品で特別なご婚礼プチギフト用品に適した華やかな専用パッケージを作成し、新たな市場開拓を目指す。

事業の効果
新パンフレットの活用で今後同社が新たに参入していきたいブライダルギフト市場や内祝い市場へ商品提案が可能となった。
新開発した専用パッケージ入商品がウエディングのプチギフトとして決定し、1つ個装商品売上が前年比50%増加が期待できる。
個装商品のデザイン開発ができたことで価値志向の雑貨を取り扱う店舗等新たな市場での取引に繋がり、販路の幅がより広がった。

事業者の声
新パンフレット、パッケージが商品イメージと合致し内容も明快で、お客様への商品提案がより充実し売り上げ増に繋がって来ている。
今回成果を踏まえ、紀州の海の幸と山の幸を活かした新規性・独創性のある商品を開発し、成熟化しているギフト市場で優位性を保てる商品販売に繋げていきたい。

「しらす」を若い女性向けにパッケージをリデザイン 谷国水産

今年で100年目を迎える「しらす」加工業者。加工場前の海岸で地曳き網で獲れたしらすを釜揚げしている。しらす二次加工品にも力を入れ、プレミア和歌山審査員特別受賞の「漬生しらす」や「揚げしらす」など販売。

事業の内容
漁獲量の減少等に伴い、今までこだわってきた地曳き網による釜揚げしらすだけでなく、新しい加工品(漬生しらす、揚げしらす等)に力を入れ、お洒落な加工品として、容器やパッケージも一新し、レシピ集を作成するなど新しい魅力も付加して「谷国(TANIKUNI)ブランド」を定着させ、販路拡大していく。

事業の効果
若い女性にも手に取りやすいイメージを意識して作成したデザインで「お洒落な加工品」として売り出すことができた。
東京のアンテナショップでの販売や地元で定期的に開催するマルシェイベントでも好評で、同時に作成したレシピ集も付けたことで、手にとってもらう機会も多くなり、売上を伸ばすことができた。

事業者の声
季節的に在庫切れが起こる現状の中、保存期間の長い商品として発売した二次加工品のイメージアップが、今回の事業に後押しされ効果的に図ることができた。また、創業100年を迎える年に、作業場改造により設けた直販コーナーにも、販促グッズを活用することができ、「TANIKUNIブランド」を打ち出していくことができた。

教育機関・自治体に向けた販促資料作成で売り上げ増に成功 自然工房Wood Warmth

2009年7月に木製遊具の製造・販売を行うため開業した。地元丸太を主に使用して生産、自社のホームページと楽天サイトを使用して全国にネット販売している。

事業の内容
これまで培ってきた個人宅への販売の経験と技術をもとに、全国の幼稚園・保育園・認定こども園・自治体公園を対象とした木製遊具のカタログを作成し、全国施設へのPRを開始する。
カタログには現在取り組む工程改善に基づく安全性・生産性・製品品質・提案力強化を記し、これまでは個人宅への販売が主であったが、新たなマーケットに参入、新規顧客の獲得を図る。

事業の効果
全国の幼稚園・保育園・認定こども園・自治体の公園にむけたカタログを案内したところ、顧客増加につながり、22%売上が増加した。
これまでは個人の顧客中心であったが、幼稚園等の顧客も徐々に増え、客単価も上昇。

事業者の声
少額の補助金なのが良いと思う。小規模事業者にとっての身近な課題に利用しやすい。
地域の商工会で受付してもらえるので、申請しやすかった。

「デジタルプリント壁紙和紙」を開発し販路開拓に挑戦 清水紙工株式会社

昭和22年、越前和紙の加工メーカーとして創業。現在は、襖紙、壁紙、小間紙、インクジェット対応和紙等、幅広い和紙加工を手掛ける。

事業の内容
弊社の強みである「壁紙加工」と「インクジェット加工」を融合し、新たな製品「デジタルプリント壁紙用和紙」(仮称)を開発。
越前市商工会の事業を活用して、平成29年2月開催の「東京インターナショナルギフトショー」へ出展し、バイヤーへ新製品をアピールした。

事業の効果
インクジェット加工に使用する材料は非常に高価なため、自発的な試作は困難であったが、本事業を活用することで新製品開発が可能となった。
「東京インターナショナルギフトショー」への出展により、65社と商談を行い、現在、そのうち2社と契約交渉中。

事業者の声
見込顧客へ向けて営業活動を継続していく。
ホームページやSNSを通じて情報を発信していく。現在、新しい自社ホームページを作成中。
今年中に、一般ユーザーへ向けて販売開始予定。現在、デザイナーに商品パッケージの依頼中。

業務用オーブン導入による生産拡大とHP作成により来店数の増加 おやつのアトリエmoco

平成27年に創業。卵・バター・乳製品や白砂糖を使用しない洋菓子の製造することにより、 1)卵・乳製品アレルギーがある子供 2)授乳中・妊娠中で乳製品・動物性油の摂取を控えている女性 3)糖尿病の為、血糖値の急上昇になる白砂糖の摂取を控えている男性などの方でも安心して食べることができるお菓子を製造し販売している。

事業の内容
新商品の卵・乳・小麦を使わず米粉を使った洋菓子を製造するために、業務用ガスオーブンを導入し商品の生産体制を整えた。
来客者増加につなげるために、スマートフォンにも対応したホームページを作成した。

事業の効果
業務用ガスオーブンの導入により、米粉ケーキや米粉マフィンを新たに商品に加えることができ、小麦アレルギーやグルテン不耐症の方にも対応できるようになった。
またホームページ作成後は来店者数が前年同月比20名増となっている。

事業者の声
計画を策定することで事業の課題が明確になった。商工会議所からは今回の補助金以外にも経営・税務等の多岐にわたるアドバイスをいただき包括的支援をいただいたことも、成功の要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たな商品の開発に着手していきたい。

経営指導員の声
創業間もない事業所で参考となる過去の経営情報がないため、手探りでの計画書作成になったが、顧客ニーズ(健康志向・食品への安全意識)を中心に経営・事業計画書を作成した。今後も事業者のニーズを聞き、引き続き支援をしていきたい。

「小学生でも回しやすいダブルダッチロープ」という切り口で販路拡大 株式会社 ベルテック

昭和63年7月に現在地にて設立。プラスチックの押出成形業を営み、(1)なわとびのなわ・フラ フープの本体部分などの玩具製品、(2)雑貨から自動車部品などの工業製品部品、(3)医療 用・食品用製品部品 などを製造している。

事業の内容
補助金を活用して、当社が得意とするなわとび作成技術を用いて「小学生でも回しやすいダブルダッチロープの開発と販路開拓」を行い、今までの玩具・文具ルートだけでなく、教育現場及びスポーツ関連施設への販路拡大を目指した。

切れないビニールロープ作成のための素材・形状の試作、新商品の特徴を明確にしたチラシの作成・配布、チラシ配布をしていないエリアの消費者に新商品をアピールするためのホームページの作成、ラーニングDVDの作成・配布を行った。

事業の効果
「小学生でも回しやすいダブルダッチロープ」ということで、インストラクター及び玩具ルートの販売店からのサンプル依頼が6件あった。
作業スタッフ5名を雇用し、地域雇用を創出することができた。

事業者の声
NPOとの連携により、小学校を中心に「なわとび教室」を展開して、ダブルダッチロープの普及に繋げたい。
提携先と近隣になわとびショップを今夏に展開する予定。そこで、実際になわとび体験をしてもらい、ユーザーへの直接販売を始める。

工業用ミシン導入による毒蛇ハブ革新商品開発と新たなニーズ展開 有限会社原ハブ屋奄美

昭和23年に代表者の父が創業。奄美・沖縄にしか生息しない「毒蛇ハブ」の生態を紹介する「ハブ生態ショー」や、希少価値の高いハブ皮を使用した加工品の製造販売を行っている。

事業の内容
既存のミシンでは使用できなかった高耐久の糸が使用できる工業用ミシンを導入し、顧客ニーズに幅広く対応できるようになった。
ホームページのネットショップへの掲載や、店舗内商品案内板等でアピールした。

事業の効果
高耐久の糸を使用できるようになり、新たに製法の複雑な財布や鞄や利幅の大きい高額商品を開発し、ハブ革製品のブランド化と他社製品との差別化をアピール出来た。
これまで問い合わせや要望のあったオーダー商品や、以前購入された商品のリペア・リメイクという新たなニーズも生まれた。

事業者の声
本事業を活用して購入した高性能ミシンにより、当初効果として期待していた製造工程の効率化だけでなく、商品デザイン・ディティール等開発段階での相乗効果も生まれ商品の幅が大きく拡がった。

店舗の国際化による外国人観光客獲得 田代屋

祖父の代から続く、天ヶ瀬温泉街の老舗お土産店。平成20年に事業承継し、「そば饅頭」「一口最中」「あまがせ羊羹」等の製造・販売を行っている。温泉街名物「素人芝居劇 団 天ヶ瀬座」の座長として、後身の指導を行うなど地域貢献を果たしている。

事業の内容
増加する外国人観光客に対応するため店舗の顔である暖簾の改修を実施。
また、商品を外国人観光客へ知ってもらうための商品POP作成を行った。

事業の効果
今回インバンド向け各種販売促進ツールを設置することにより、外国人向けのアイキャッチとして「見つけてもらう」「店舗へ誘導する」「商品を購入していただく」この3つの確率を高めることが可能となった。

デザインには、外国語表記と外国人観光客でも一目でわかる当社ロゴを作成。設置後、外国人観光客の入店が増加し、平均売上高が20%程度増加している。

事業者の声
これまで、デザインの効果やインバウンド対策について考えたことがなかった。商工会から本事業に関するアドバイスをいただいたことで、経営的思考を学ぶことができた。

緑茶と和紅茶のブランド化による販路開拓 お茶のカジハラ

昭和35年に創業。茶製造販売を行い、近年は6次化産業型の事業にも取り組んでいる。緑茶の消費量が減少傾向の中、和紅茶やハーブティーなどの開発を行っている。

事業の内容
緑茶と和紅茶のブランド化を図る為のパッケージデザインの開発を行った。
また、新商品を広く周知するためにパンフレットの作成を行った。

事業の効果
既存のパッケージデザインは自身で作成したものを使用していたが、今回、統一した企業ロゴやパッケージデザインを一新したことで統一した商品展開と企業のブランド化、ターゲットの明確化を図ることが出来た。
全国和紅茶サミットや九州和紅茶博覧会などで出展し、来場者やバイヤーからの反応が良く、商談が成立したところもあり、新規顧客の獲得に繋がった。今回の事業を活かして、経営革新計画承認などに繋がった。

事業者の声
今まで自作のパッケージであったが、今回の補助金を活用したことで、パッケージデザインのリニューアル、自社のブランド化を図ることが出来た。また、今回の取り組みを経て、事業計画の策定や販路開拓に対して本腰を入れて取り組むきっかけとなった。商工会からアドバイスをいただいたことで、経営革新計画や次の事業展開などに繋がったと思う。

コーヒー向けセラミックフィルター北米販路開拓プロジェクト 有限会社 久保田稔製陶所

昭和40年代に先代が創業。有田焼の製造を行いつつセラミックスの研究を開始し、昭和60年代に多孔質セラミックスの製法を開発した。多孔質セラミックスを応用したセラミックコーヒーフィルターがヒットし、20年以上のロングセラーとなる。平成8年には、科学技術庁長官賞を受賞。 現在は、このセラミック製造技術を活用し、自動給水プランターやアロマ用品などセラミックの機能を活かした用途開発を進めている一方で、海外への展開も積極的に取組んでいる。

事業の内容
セラミックフィルターの北米における代理店を見つけるため、アメリカ西海岸で開催されるコーヒー専門の展示会への出展を行った。
事前準備として専門家に指導を仰ぎ情報を収集。商品の使い方やストーリーを英語で伝えるWEBサイト及びPR用パンフレットも制作した。

事業の効果
コーヒー関連の展示会という事もあり、多くの方に好評価をいただいた。また、コーヒーのプロから意見を聞く事で、改良点の余地を把握できた。
展示会場での成約には至らなかったものの、帰国後に複数の問い合わせがあり、その後商談が8件成立。補助事業終了後からこれまでに1,500個の受注を得る事ができた。

事業者の声
当社のような国内でも地方に位置する企業が、世界のトレンドの真っ只中に挑戦できたのは本補助事業のおかげでした。また、20年間国内のみでプロモーションしてきた本製品が、アメリカ人から非常に高い評価を得ることができ、順調に発注を頂いています。
国内市場だけでは、大幅な販売増は見込めなかったですが、アメリカ市場にチャレンジしたことで、海外への非常に大きな市場性を垣間見ました。今回の成果を一時的なものにするのではなく、継続していけるように、邁進したいと思います。

生産体制の見直しと魅力発信ツールの作成による新規顧客の獲得 株式会社ひぜん前京すしさば工房

寿司職人として約40年のキャリアを持つ現代表者が「九州の美味しい魚を全国にお届けしたい」という思いのもと、平成25年に設立。主力商品は「鯖寿司」と「炙り鯖寿司」であり、催事や通販カタログへの掲載、SA等を通じて販売している。徐々に取引先も増えつつある中で急な注文や大量注文があった際に対応が間に合わず、お断りせざるを得ないケースが発生していた。

事業の内容
大量注文や急な注文が来ても素早く対応できる生産体制を構築すべく、複数名での調理が可能となる調理用台と、商品を一時保存できる業務用冷凍庫を導入した。
魅力発信ツールとしてリーフレットを刷新し、美味しく食べるための解凍方法や注意書き等を、耐水性用紙に印刷し商品の外側に貼付できるようにした。

事業の効果
予め作り置きした在庫を冷凍保管できるようになり、急な受注や大量注文にも対応が可能となった。加えて県連主催の商談会に参加し、関東圏での催事4件を含む合計13件の商談が成立した。これにより、平成29年12月の売上は前年比171.3%となり、過去最大の出荷数を記録したにも関わらず、取りこぼしなく売上を上げることが可能となった。

事業者の声
業務用冷凍庫等の設備導入により、1年で最も受注の多い期間を納期の遅れもなく対応でき、これまでにない出荷数をこなすことができ、売上増にも繋げることができた。
今後も、九州の美味しい魚を広く知っていただけるよう、益々販路拡大に努めていきたい。

海外にはばたけ!伝統の久留米絣 藍染絣工房

明治25年に創業、現在は4代目となる。手織りにこだわり、個人作家やデザイナーとのコラボによって、斬新な久留米絣の製造・販売によって、地域貢献を果たしている。

事業の内容
オリジナルデザインの久留米絣小物アイテムの開発
台湾の富裕層をターゲットとした展示会出展
広域展開用パンフ(日本語、英語、台湾語)の作成と広報活動
オリジナルデザインを保護するための商標権登録

事業の効果
前項の武器を取りそろえ、「台湾文博会 2017」に出展し、台北市政府文化局、台湾国立美術大学、台湾の大手旅行会社・ネット販売業者に加えタイのメディアから営業協力を得、今後の販路拡大に確信を得ることができた。これによって、当初の目標である年商300万円アップ、粗利150万円アップを達成できる見込みである。

事業者の声
久留米絣も機械織が主流となっているが、当事業所は一貫して藍染め手織りにこだわり、量よりも質の経営を堅持している。
このため、県内の固定客は100名位程度であるが、販路拡大効果によって、固定客20名位増を見込み、安定した売り上げ、利益水準を維持する。

自社商品の「成分“見える化”」で信頼を獲得し、新規販路を開拓 礒金醸造工場

明治44年に創業。当初、醤油の製造販売業として開業し、その後、味噌と甘酒の製造販売も開始した。当社は、県内で唯一ストレートタイプの米麹甘酒を製造。近年の発酵食ブームや健康ブームも追い風となり、甘酒が当社の主力商品に成長し順調に売上を伸ばしている。

事業の内容
自社商品の栄養成分分析を行った。
他社の酒粕から作る甘酒と比較することで、成分にどのような違いがあるか明らかにした。

事業の効果
バイヤーと交渉する際に、裏付けのあるデータに基づいた自社製品のPRが可能になり、また、製法が異なる商品との栄養成分の違いも明確にできるようになった。その結果、バイヤーからの反応が良くなり、商談の成約率も向上。新たに、4件の新規契約を獲得。

事業者の声
今回の補助事業で行った栄養成分分析により、栄養面での自社製品の優位性が明確になった。
食の安全性が問われる昨今、一般的な流通情報のみならず自社の見える化された情報を元に、商品に対する説得力・信頼性を持ったデータによるPRで積極的に新規開拓を行い、今後も業績アップを目指していきたい。

「無添加ノンシュガー商品の販路開拓」 有限会社 土井酒店 

昭和59年に酒販店として創業し、昭和63年食品加工業に参入。平成16年より薬用植物栽培(エキナセア)に着手して、エキナセアエキスを使い、「広島県産果物・海藻」を使用した無添加ノンシュガー商品を開発して、新たな加工・販売事業を進めている。

事業の内容
無添加ノンシュガー商品の販路開拓のため、中国と国内で開催された展示会に出展。
販促ツールの制作。

事業の効果
展示会(上海・東京・埼玉)の出展を通じて国内外で、数件の取引先が決まった。離乳・妊産婦・介護の場で多く使われていたが、自然素材のみで製造した無添加ノンシュガー商品なので、オーガニック市場で注目をされるようになり、国内でもオーガニック専門店が増え始め、食への意識は高まっており、販路拡大にも繋がった。

事業者の声
展示会において新たな取引先が開拓でき、今後も新商品開発や販路拡大に積極的に取り組みたい。
持続化補助金のほか、商工会からミラサポを利用してエシカル商品としての販促ツールについて支援を受け、非常に助かりました。

快適・安心なレストランへ向けた環境整備による顧客満足度向上 久米桜麦酒株式会社

1996年設立、ビール醸造及び販売、工場併設直営レストランの経営を行う。自社商品「大山Gビール ヴァイツェン」は「ワールドビアアワード2011」で世界1位を受賞。地酒と地ビールを製造提供する県内唯一のブルワリーである。

事業の内容
シニア層向けの、快適・安全なサービスや設備の提供を行うため環境整備を実施
地ビール製造・レストラン・日本酒製造が一体化した「大山ブルワリー」販促ツールの活用

事業の効果
当社の地ビールレストランのトイレは、地下一階にあり階段を下りて利用する不便なものであったが、当事業で地ビールレストランと同じフロアーに多目的トイレを新設した。
シニア層や小さな子供連れのお客様から「安心して利用できた」と好評を得て、シニアの団体客の予約が増加し、前年比入店者数102%・売上高103%と増加している。
チラシ配布やノベルティグッズの作成・配布により観光客の来店も増加した。

事業者の声
レストランの売上増加対策について検討していたところ、商工会からの現状分析や経営計画策定支援により課題が明確になり、課題解決への具体策に取り組むことが出来た。

「一丁入魂」の手づくり豆腐のPRと品質管理の向上 岩原とうふ店

昭和25年に創業。兵庫県北部「海と山と温泉の町」新温泉町の山間部で、豆腐製造・小売店を営んでいる。先代の高齢化により平成27年から休業状態に陥り、伝統ある「手づくり豆腐」の復活を求める声が増してきた中で、平成28年8月から三代目である現代表が引き継いだ。

事業の内容
販売量増加に対応し、品質を向上するために、冷水ショーケースを導入した。
宣伝のために、ショップカードやパンフレット、看板、のぼり旗を作成した。

事業の効果
設備導入により保管余力が増加し、衛生面のリスクが低下した。また、通行客と来店客に看板、のぼり旗についてアンケートを取り、宣伝効果を確認した。インターネットを活用した広報を行うことで、遠方からの購入客も増え、販売数・売上高ともに大きく増加した。

事業者の声
商工会から情報発信や販路開拓に関するアドバイスを踏まえて、QRコードを載せたパンフレットやホームページ、SNS、テレビ放送といった各媒体を活用することで、外部への情報発信力が高まり、販売増加につながった。
また、以前より考えていた「旨みのあるソフト豆腐」の開発に本気で取り組むきっかけとなった。今後も新商品の開発に着手していきたい。

明日葉を利用した新商品の開発及び販路開拓 ㈲永源寺マルベリー

平成16年に創業。桑の生産から加工販売を行い、3年前より明日葉の生産も成功し昨年から本格的に量産化を行っている。地域の耕作放棄地を開墾してほ場としており、また、繁忙期には地域の高齢者を20名雇用するなど地域活性化の一翼を担っている。

事業の内容
明日葉と桑をブレンドした健康茶を開発した。
また、新商品を広く周知するためにホームページの作成を行った。

事業の効果
新商品を開発するにあたり、従来は廃棄していた桑の茎を利用して商品化することに成功し、生産性の向上を図ることができた。平成29年10月の新発売後、月平均200個の販売実績があり、順調に売り上げを伸ばしている。
また、焙煎加工することで飲みやすくなっており、従来の顧客より年齢の若い層の支持を受け、新規顧客の開拓に繋がった。
ホームページからの問合せも前年の2倍に増加している。

事業者の声
栽培に成功した明日葉の加工品を開発する上で、経営計画を策定することによりタイムスケジュールが明確になった。商品開発後は商工会の支援により展示会出展したことで、販路開拓に繋がった。

移動出張修理サービスの周知徹底に向けた販促チラシとHPの制作 S-Gate(エスゲート)

平成21年理美容ハサミメーカーの鏡面研磨の下請事業を創業。平成26年よりS-Gate自社ブランドを立ち上げ、主に理美容ハサミの販売及び修理メンテナンス業を営む。

事業の内容
理美容ハサミによる移動出張修理サ-ビスの周知徹底に向けた販促チラシとHPの制作
理美容業者を対象とした展示会出展での自社ブランド製品と移動出張修理サービスのPRによる販路拡大

事業の効果
県内の理美容業者へパンフレット送付により商品受注・メンテナンス等成約を得る。
WEB受注予約機能を持つHP開設で利便性向上、新たな受注拡大につなげる。
今回、初めて経営計画を策定することによって、自社の強み、弱みを認識することができ意識の向上につながった。展示会への出展及び、販促用チラシの配布を通して、自社の強みである、製造、販売、修理の一括受注による即日対応、ブランドS-Gateの品質・技術面の高さを知っていただき売上増加につながった。

事業者の声
ハサミ鍛治職人は全国的にも稀少となり、伝統技法を後世に伝えていくためにも、人材の確保が求められている。今後も展示会や移動出張修理サービス等の地道な営業活動を続けていくことで、伝統的技法で作られるハサミが持つ優れた品質面、ものづくりの楽しさ、やりがいを多くの方に知ってもらい、伝統的産業の維持・承継に貢献していきたい。

今回の小規模事業者持続化補助金で、チラシの配布対象エリアを拡大することにより、県内全域のお客様に自社の製品へのこだわりと技術力を知っていただけた。美容組合とのつながりができ、美容組合対象の価格設定を設けることで、新たな販路開拓につながった。今後はSNSを導入し低コストで県外への販路拡大を目指していきたい。

提携業者の開拓による回想法自分史整理サービスの拡大 株式会社出版のススメ研究会

平成23年に創業。商業印刷と個人出版の制作・製本を行い、近年は阿多古和紙の継承・開発事業にも取り組んでいる。地域における“自分史活用アドバイザー”として、高齢者に対し回想法自分史整理サービスも行うなど、地域貢献を果たしている。

事業の内容
同じ年齢層の顧客に持つ異業種に、新商品マイヒストリー(寄り添い型自分史)による販路開拓を行うためにOEM提携商品の仕様変更を専門家に相談して行った。
また、提携見込み業者に提案と実績を理解して頂くためにHP、チラシの作成を行った。

事業の効果
新たな企画開発を行い、異業種と提携したことで、これまでにない直接的には商品に興味の薄い顧客への販売機会を増やすことができた。周知のために行った動画も好評で、
従来ターゲット層でない方からの引き合いも増えた。
平成29年の補助事業実施から1年間で新規事業提携を5社、顧客10名程度を獲得でき、売上高は前年比15%程度増加している。

事業者の声
以前より考えていた異業種との提携に本気で取り組むきっかけとなった。経営計画を策定することで事業の具体化に向けた課題が明確になった。
商工会議所の担当者から質問をされ、それに答えていくことで計画が完成し、事業計画作成が成功の要因になったと思う。支援に感謝しています。

訪日外国人に日本酒の魅力と木曽の文化を伝え世界に発信する 七笑酒造株式会社

明治25年(1892年)創業。旧中山道福島宿の商店街で『七笑』銘柄の日本酒を醸造し、直営店で日本酒をはじめ、自社製の酒粕漬け物、酒の肴『とんがら味噌』など食品販売を行っている。地域の雇用創出、商店街のリーディングカンパニーとして地域貢献を果たしている。

事業の内容
外国人観光客向けに、日本酒の特徴や味を説明した英語表記のPOPとプライスカード、パンフレットを作成し、来店外国人をはじめシンガポール・台湾等に営業配布した。
日本酒文化のPRと酒造りを動画・写真で紹介するツールを作成、併せて英語表記のホームページを新規に作成し、インバウンド受け入れ態勢を拡充した。

事業の効果
POP・プライスカードとパンフレットによる日本酒の特徴・味を説明したことで、来店外国人の購買額を10%増やすことができた。また、英語版ホームページへのアクセス数が前年比17%上昇するとともに、当社小売部門の売上高は前年比30%上昇した。

事業者の声
日本酒の魅力と木曽の文化を伝えたい思いを事業計画にし、全社員が日本酒造りに自信と責任を持って働く意欲が高まった。
また、シンガポールや台湾への販売促進にはずみが付き、木曽の地域振興に責任を改めて感じている。

ゆばの力を 「見える化」して 健康志向に応える商品開発 ゆば工房 五大

平成6年6月にJR身延線塩之沢駅近くの現在地にて創業した。日蓮宗総本山のお膝元で「ゆば製品」の専門店として、心のこもった経営を続けています。

事業の内容
商工会が地域特産品として支援・育成している「あけぼの大豆」を使ったゆば製品の開発

事業の効果
健康志向の消費者ニーズにしっかりと応えるため、あけぼの大豆の成分分析と加工方法を専門家に依頼し、科学的に検証した健康成分を活かした商品開発を行なった。
科学的根拠に基づく製品分析結果を用いて、店頭や展示会のPRに用いたところ、「他の大豆とのちがいや健康成分の優位性がわかりやすい」「購入意欲をそそられた」との評価を得、関連商品の売り上げがアップした。(10月・11月の2ヶ月の売り上げが前年より3.6万円増加)

事業者の声
今後も、この事業で得られた成果を活用し、引き続き製品の改良、新商品開発の研究に取り組んでいくと同時に健康志向の強い新規客層をターゲットにPRし、販路開拓を行い、新規顧客の確保や売り上げの増加を図っていきます。

海外富裕層向け輸出強化及び、外国人観光客対応による収益アップ 田辺酒造有限会社

明治32年に創業。清酒「越前岬」の製造・販売を行い、平成25年より海外輸出(台湾、シンガポール、マレーシア)にも取り組んでいる。福井県産酒米「越の雫」や復活米「九頭竜」を使用した酒造りや、酒蔵開放イベントの開催を行うなど地域貢献を果たしている。

事業の内容
外国人客対応のためホームページ、商品パンフレットの英文ページを作成した。
海外富裕層向けオリジナル商品開発のために小仕込み専用ステンレスタンクを購入した。
台湾とシンガポールで開催された日本酒見本市への出展を行った。

事業の効果
海外での日本酒見本市出展に合わせ、外国人向けのホームページや会社案内パンフレットを作成しPRを行ったことで、対前年比で年間輸出取引金額15%増、外国人客への売上額50%増を達成することができた。

事業者の声
大本山永平寺や北陸新幹線敦賀開業、東京オリンピックの開催等誘客拡大の絶好の機会の中、外国人観光客の「心をつかむ」、「世界から招く」を実践することで、福井県ならびに永平寺町の観光振興に寄与していきたい。

商品小瓶化を機会としたブランドデザイン変更による新市場開拓 三宅彦右衛門酒造有限会社

享保3年(1718年)創業。初代三宅彦右衛門が清酒の製造・販売を開始して以来、酒販店(特約店制度)中心に販路を広げ、300年を迎える老舗企業。近年は酒蔵見学を受け入れ、地域における観光名所の一つとして誘客に努め、地域貢献を果たしている。

事業の内容
地元産の「お土産」や「ギフト」が少ない当地域において、当社の清酒を「お土産」や「ギフト」として利用しやすいよう、小瓶化商品の開発及びパッケージの統一化を行った。
また、小瓶化を広く周知するためにホームページの更新を行った。

事業の効果
商品の小瓶化を進めたことで当社商品を取り扱う小売店から「店頭に並べやすい」「ラベルに統一感がある」「持ち帰りに便利、買いやすくなったというお客様が増えた」と、高評価を頂いている。実際に、「お土産」や「ギフト」として特約店様からの予約も増えており、短期間ではあるが売上が5%程度増加している。

事業者の声
今回の事業で、今まで開拓できていないお土産マーケットでの販売力強化が図れた。今後は、定期的に経営計画を見直し、300年続く事業を次の代まで繋げていきたい。

酒蔵ツーリズムの誘致と地域PR、販売促進のためのリノベーション 笹祝酒造株式会社

明治32年創業。製造数量の9割が県内消費であり、とりわけ地元である旧巻町で強いシェアを得ている。最近では、後継者の笹口亮介氏の営業活動や全国版の有名誌に掲載されたことなどから、県外からの問合せや取引先が増加傾向にある。

事業の内容
本社から醸造場へ向かう通路に清酒や醸造器具等のディスプレイを設置し、当社HPでの周知を行う。
SNSに写真投稿したくなるような雰囲気の創出を意識した。また、近隣地域で開催されるワインフェスタの開催日までに蔵見学、試飲販売コーナーを設置することで相乗効果を狙った。

事業の効果
試飲カウンターの完成後にレセプションとして「蔵開きイベント」を開催したところ、大変好評で300余名の集客があり、当社のファンを増やすことができた。今後もこのイベントを恒例イベントとして開催する運びとなった。また、試飲カウンターを土日に開放することにより地域への一般観光客の誘致に成功した。

事業者の声
地元商工会の手助けもあり、スムーズに書類作成や申請ができた。当補助金は幅広い用途で利用できるため、向上心を持つ小規模事業者には大きな支援策であると感じる。

湯河原産ガラス工芸品の開発で町のブランドイメージを高め地域に貢献 石井ガラス店

平成23年に創業。主に建設・建築業者へガラス関係の施工・販売を行う地域密着型の建材業で信用がブランド。近年はガラスブロック製の表札など、個々のユーザーニーズに応じたオーダーメイド商品の製作にも取り組み発注も増加している。

事業の内容
観光地でもある湯河原において、地域産品として「湯河原産ガラス工芸品」を開発し販路開拓を行うため、サンドブラスト機、露光機等を導入した。
「ロックグラス、タンブラー、ビールジョッキ、被せガラス、ガラスプレート」等の試作品を開発し、テストマーケティング及びアンケート調査、ヒアリング調査を行った。

事業の効果
新製品開発をしたことで技術力及びブランドが向上し、新規顧客の獲得に繋がった。アンケート等結果を踏まえ、よりニーズに合った製品が完成し、平均売上高が5%増加している。開発製品以外の需要もあり、開発を進めて販路拡大及び売上増加を図る。

事業者の声
新商品開発でBtoCビジネスへ市場拡大を図れた。今後もニーズに合った製品開発・改良、販売を行うことで湯河原産ガラス工芸品を地域に根付かせ、町のブランドイメージを高めて、地域経済の発展に貢献したい。

新パッケージによるブランディングと新聞折込による商圏拡大 株式会社 サン・マロー

平成20年に開業。洋菓子類の製造・販売を始め、神奈川県洋菓子コンクール プティガトー部門で銀賞を受賞し、メディア等に取り上げられ広く知られることになる。平成23年法人化し、顧客ニーズの高い商品の拡充を図り、地域に根差している。また、洋菓子職人の育成にも注力している。

事業の内容
チーズケーキ「にのみやチーズ」のブランディングパッケージを一新した。ギフトパンフレットを作成し、広告宣伝展開による商圏拡大とリピーターの確保を行った。
クリスマス商品の販売促進に向け事前に行う感謝祭イベントのチラシを作成し新聞折込を実施。

事業の効果
「にのみやチーズ」のブランディングを一新したことにより前年対比1割の販売増加につながった。
ギフトパンフレットを作成した結果、ギフト販売数は前年対比368個増加45%の増加率に至っており、来期の収益に貢献することが期待できる。
チラシ配布により感謝祭は対前年同月比客数10%増、クリスマスケーキ販売台数13%増。

事業者の声
本補助事業に取組んだ結果、販売戦略の幅が広がり、販路拡大が図られたことで今後中長期的に見た数値目標の実現可能性も高いと考え、売上増加が期待できる。

島内観光客向けテイクアウト用むろあじすり身加工品の開発販売 清漁水産

「くさや」の製造小売業として、昭和46年に創業し、昭和62年現代表が事業承継する。 その後、平成12年の三宅島噴火により全島避難となり、平成17年三宅島で再開した。

事業の内容
三宅島を訪れる観光客がその場で食べられる島の味のメニュー開発として、現在自社で行っているむろあじのすり身製造だけでなく、すり身を加工した「ふわっふわ揚げ」を開発しテイクアウトでの販売を目指す。販売促進策として、店舗前にのぼり旗・立て看板の設置をする。

事業の効果
むろあじすり身のフライ「ふわっふわ揚げ」を開発し販売した。くさやには向かないサイズのむろあじを加工することでロスの削減ができた。
街道沿いの店舗の前にのぼり旗を掲げたことにより、くさや以外の集客につながった。

事業者の声
現在行っている「くさやの加工見学」にもつなげることができ、観光客の「コト体験」を高めることができる。

行政広報を活用した販売促進とインバウンド体験ツアーによる販路開拓 宮崎畳店

昭和40年、創業。新畳、カラー畳、帯を使った畳、ヨガ畳、禅畳、畳表を使った小物(コースターなど)等を商品として販売。新畳設置、畳表替え、畳裏返し作業の受注工事による売上げがある。中でも、ヨガ畳は、埼玉県の「INPACT SAITAMA」~埼玉県伝統工芸品等新製品開発コンテスト~の優秀賞を受賞している。最近では、NHKで「手縫いの出来る畳屋」、「工場見学や体験が出来る畳屋」として紹介される。

事業の内容
近隣市町の広報紙を活用し、高齢者世帯をターゲットに新たな販売促進事業。新商品として「高齢者パック」を開発。
会社案内を作成し、旅行会社とタイアップした「インバウンド向け工場見学と体験ツアー」の受け入れ事業。埼玉県観光交流会「埼玉トラベルマート」などのイベントに参加し、旅行業者とのネットワークづくりを行い、新たな顧客を獲得し、売り上げの向上、収益性の向上を図っていく。付随して英語版と中国語版のチラシを自己資金で作成し積極的に事業を推進中である。

事業の効果
広報誌掲載とパンフレットの配布により、工事部門で新たに設定した畳表替えシルバーパックの引き合いが徐々に出ている。施工後のお客からは「顔が見えて安心できる。説明も丁寧だったのでお願いすることにしたよ」と評価をもらっている。問い合わせがあった先には、引き続き丁寧なアプローチを実践したい。
また、旅行会社数社と連携してインバウンド観光客対象の工場見学&体験ツアーが月に数件あり、おもてなしの精神で対応している。近隣各種体験イベントには、主催者側から呼ばれるケースが増えており、宣伝機会には事欠かない。売上げは前年比微増であるが、着実に人脈を増やしており数年後がとても楽しみな事業者である。

事業者の声
予想を超える宣伝効果があった。インバウンド体験ツアーでの収益は少ないが、現在は種まきの時期と考えている。イベント出店で知り合った不動産関係者からの畳工事の受注が期待出来そうで楽しみは続く。

自動検査装置専業メーカとして34年、生産性・品質で地域貢献 有限会社萩原電子システム

昭和59年に創業。パソコンが世に出始めた時期からこれを利用し、安価かつ高品質の自動検査装置を開発、製造してきた。群馬県内を中心に1万台以上を供給し、製造業者の生産性の向上、品質の向上に寄与している。 近年は、低価格、高機能の新製品も開発し、市場開拓にも取り組んでいる。最近注目されている低コストのボードコンピュータ(3千円程度)や先端技術を取入れ、コスト、品質の両面からレベルアップに努力している。

事業の内容
低価格、高機能な製品/部品検査装置の販路開拓で売上倍増

事業の効果
検査装置のカタログや技術資料冊子などを作成し、既存顧客・新規顧客に配布したことで、需要の掘り起こし、新規顧客の獲得ができつつある。
引き合いも増え、売上高が前年比20%程度増加している。

事業者の声
これまで全くしていなかった営業活動に取り組むきっかけとなった。営業を通してお客の声を聞き、また新たな商品の開発に着手していきたい。

海外新規顧客獲得のための海外展示会出展と自社ギャラリーの改装 スティロアート軽井沢

平成21年3月に創業。天然木を使った万年筆や木の文具、木軸の筆記具を制作、販売。現在は、木軸の筆記具に特化した『装飾のないオリジナル万年筆』を制作しており、万年筆コレクターの間でも高い評価を得ている。

事業の内容
新規顧客獲得のため海外展示会『サンフランシスコ インターナショナルペンショー』出展。
また、当社への来店を促進する為にギャラリースペースの改装を行った。

事業の効果
海外展示会後、インターネットでの申込みが14件あり、作成でき次第販売することになった。平均1本100,000円で、全本販売で約1,400,000円の売上に繋がった。
ギャラリーを改修したことにより、早稲田大学文房具クラブ(10名)に『万年筆サミット』と題して講義を行う事ができた。

事業者の声
創業塾等のセミナーに参加し、経営計画書を作成した事は、すごく良かった。今後の経営(販路開拓等)を向上させる売上高目標の設定等ができ、非常に勉強になった。
新規顧客も獲得でき、お客様に対してのギャラリー(商談スペース)も改装でき、益々経営に対しての意欲が向上した。

アナログ・デジタル技術を融合した製品開発による販路拡大と地域貢献 株式会社アナログデザイン

平成26年に創業。アナログ高周波機器をはじめとした電子機器の開発・設計を行う。 「FMコミュニティー放送防災ラジオ」の開発・設計を担当し製品化した実績有り。災害時に 避難指示・情報伝達を行う等の重要な役割を果たしており、地域にも貢献している。 近年、アナログとデジタル双方の技術を融合した機器のニーズが高く、クオリティ強化が課題。

事業の内容
ARM MCU(※)マイクロチップを実装した「緊急防災ラジオ」の試作機を製作した。
(※イギリス ARM社が開発したマイクロコンピューター)
ニーズのある企業に対し試作機を直接貸与し、製品化の促進を行った。

事業の効果
本来の強みであるアナログ技術に、新たに技術確立したARM MCUを組合せ高性能・高機能な製品づくりを実現。
試作機を活用した販売促進の結果、新型の「緊急防災ラジオ」の製品化に結び付けることができ現行製品のリニューアルとして量産が見込まる。

事業者の声
補助事業により、設計期間の短縮と製品コストの低減、生産性向上による納期短縮がが期待される。今後も製品の開発・設計を担い地域の活性化に貢献していきたい。

新たな地場産品を活用した商品開発による販路開拓 合同会社 五代農産加工

1988年10月創業。2015年10月合同会社設立。青森県弘前市(旧岩木町)。津軽富士と呼ばれる岩木山のふもとで、りんごジュース他製造受託及び販売を行っている。

事業の内容
地場の新たな農産物である桃を使った加工飲料「RICH PEACH NECTAR(リッチ ピーチ ネクター)を商品化及び既存商品のブラッシュアップによる販路開拓を図った。

事業の効果
既存の取引先で、弘前市内のイタリア料理店がメインのダイニングバーのノンアルコールカクテルとしてドリンクメニューに採用。毎月一定量を納品することになった。また、贈答用としてHPでの予約は販売を実施し300本を完売した。

事業者の声
新商品「RICH PEACH NECTAR(リッチ ピーチ ネクター)」と「RICH APPLE(リッチ アップル)」をRICH(リッチ)シリーズとしてデザイン統一し、自社のジュース化工事術を活かした、地場産品による飲料をシリーズ化することができた。

今後更なる商品開発、販路開拓を進めていきたい。

「雲間(くもま)から光が見えた」プロフェッショナルな伴走型支援 cafe du glace

2007年5月、高知市にて開業したアイスクリームの製造業である。開業以来、徹底的に素材に拘った「無添加・手づくりのスーパープレミアムアイスクリーム」の製造・販売を行い、消費者ニーズに対応してきた。代表者は、市内洋菓子店に勤務後、フランスの有名料理学校に留学し、フランス風のアイスクリームを学んできた。いわば本場フランス仕込みのアイスクリーム職人である。

事業の内容
経営計画の策定にあたり、仮説設定を行ったうえで、利益貢献度分析やクロスABC分析等の実施を行い、現状把握に注力。売れ筋・死に筋商品およびカテゴリーを把握した。
その後、看板メニュー「フランス仕込みの生ソフト」を開発。さらに、顧客を見据えた既存付随商品の整理や、店内外のプロモーション、子どもを囲い込む販促企画等に取り組んだ。

事業の効果
当店はこれまで、品質に拘るあまり、売り手目線の商品開発を繰り返してきた。そして、店の色を打ち出せずにいた。しかし、経営計画策定を通じて繁盛店に向けた飲食店の成功ノウハウを教授頂くことができた。それにより、短期的な売上増だけではなく、モノ売りからコト売りへと、自らの思考を180度変革することができた。これは補助金以上の効果だと考えている。

事業者の声
「雲間から光が見えた」のひと言です。これまで、やりたいことや、こだわってきたこと等は数多くありました。しかしこの度、よい意味で打ち壊して頂きました。具体的には、計画策定の前に、現状とあるべき姿を提示頂き、問題と課題を明確化して下さいました。さらに最もインパクトのある効果的な打ち手を提示いただいたことで、質の高い経営計画を作成することできました。商工会議所の濃密な伴走型支援は、われわれ小規模事業者にとって「希望の光」です。

経営指導員の声
真の問題把握を行うこと、実現可能性の高い効果的な打ち手を立案すること、そして濃密な実行支援を行うことを心がけました。今後、PDCAサイクルをスパイラルアップさせるために伴走型支援を強化していきたいと考えています。これからも、粉骨砕身の精神で参りましょう。

パンのデリバリーを開始し大幅な商圏拡大に成功 ペロリ

平成元年創業のパン菓子製造業。店舗販売に加え、南国市内の保育園、小・中・高等学校、空港売店等へのデリバリーサービスを行なっており、販路を多く有している他、小学校の課外授業を担当するなど地域振興にも積極的で地域内外の幅広い顧客に親しまれている。主力商品のパン菓子ではアレルギー対応商品にも力をいれているため、保育園、小学校等の施設から信頼を得ており、親子2代、3代と地元市民に長年愛されている『町のパン屋さん』で ある

事業の内容
競合他社との差別化要因であるデリバリー機能活用策として、これまでの施設への販売訪問に加え、「店舗まで足を運べない高齢層顧客」に対し、自社商品を直接届ける買い物弱者対策(補助金を活用した販売車輌導入によるデリバリー機能拡大)を図る事で、現在高齢化率が30%を超えている当市内16区域中14区域に居住する高齢者を取り込み、商圏拡大と販路拡大を図る。

事業の効果
買物弱者対策(高齢者に配慮した販売用車両の導入)によって、上記区域に居住する高齢者層にパンをお届けできるようになり、また棚を設置した車輛販売のため、非常に買い易いと大変好評を頂いている。

これら高齢層からの口コミ効果により、新たにケアハウス等から新たにデリバリー要望があり、大幅な商圏拡大を図ることができた。

事業者の声
本事業によって、より顧客と直接触れ合う機会が増え、顧客満足度が大幅に向上した事、口コミにより店舗への来店者も増加した。
経営計画を作ることで改めて自社の強みと自社を取り巻く市場環境を適切に把握できたことは、今後の大きな糧となった。

藍の魅力を海外展示会で発信 合同会社BUAISOU

平成27創業。阿波藍を100%使用し、天然木灰汁発酵建てによる染色、製品製造・販売 を行っている。分業が一般的な業界において、製藍所と連携をとることで全工程作業を一貫し て行っており、低コストで迅速な商品提供が可能となっている。取扱店は、東京や大阪の百貨店だけでなく、アメリカや香港等の店舗と多岐にわたる。

事業の内容
補助金を活用して、ニューヨークでの展示会に出展、現地のアーティストやアパレル、デザイン業界関係者等に、藍染の素晴らしさや商品の魅力をPRした。また、新たな取り組みとして「木や陶器」への藍色の活用も提案し高い評価を得た。
広報活動としては、藍染めの製造工程が見えるDMを作成し配布した。

事業の効果
初めて、藍染に接した展示会への参加者が、大変興味を示し、Instagramのフォロワー数が飛躍的に増加し、総フォロワー数が1万人を突破した。同時に、Webサイトへの製品問い合わせも増加し、今後の販売拡大に寄与すると思われる。

また、現地美術大学での講義依頼や他展示会への出展依頼等の引き合いもあり、今後の新たな事業展開にもつながった。

事業者の声
ジャパンブルーとして藍色が注目されていることを機会として捉え、今後は、飲食店や宿泊施設へのトータルデザイン相談等、新たな事業への取り組みへと発展させたい。

ハーモニカはポケットに入るオーケストラ ~音楽の街 “浜松”の銘工品~ 昭和楽器製造株式会社

昭和22年に創業。家族5人が手づくりで1つ1つ丁寧にハーモニカを作っている。特にミニハーモニカは、浜松を代表するお土産品として、浜松地域ブランド「やらまいか」にも認定された逸品で、マスコミにも数多く取り上げられている。

事業の内容
自社内に工場見学用のカメラとスクリーンを設置し、職人の「きめ細やかな技」を見せる仕組みを導入した。
販促用の映像制作とモニター購入により、市内各地のお土産品売場で「ハーモニカの音色」を聴いていただく場面を作った。

事業の効果
工場見学者がその場で購入していく割合やマスコミからの取材が増加し、売上と会社の知名度が向上した。

事業者の声
「工場見学の受入れ体制を整備して、音楽の街 浜松を盛り上げる!」という夢が叶い、売上アップという実利に繋がったことから、持続化補助金に心から感謝しています。

経営指導員の声
酢山社長と後継者となる中澤部長が二人三脚で創りあげた、「小規模企業向け 産業観光受入れ体制」の先進事例を一緒に創りあげることができ、指導員冥利に尽きます!

新しいサル捕獲ワナを開発し地域の獣害にも対応 株式会社プロテクトJ

鳥獣対策「動物防護フェンス」の販売を手掛ける㈱CAMS(滋賀県)と代理店契約を行い、2013年4月販売・施工・管理等一貫で行う合同会社プロテクトJを起業。2015年10月に資本金300万円に増資。2016年10月株式会社に組織変更。

事業の内容
「サル捕獲囲いワナ」の試作開発(実証実験)
ホームページの制作

事業の効果
補助金を活用して、2016年に実用新案を取得(登録第194499号)した「サル捕獲囲いワナ」の設計・商品化し、山梨県北杜市に設置し、実証実験を繰り返し、データ取得等、実用性を確認した。
新たに作業スタッフ2名を雇用し、地域雇用を創出することができた。

「サル捕獲囲いワナ」が「やまなしトライアル発注商品等認定制度」の認定を取得した。(H29.3.22認定)
自社ホームページの制作・解説により、広く情報を開示することで、2017年2月以降、全国の自治体からの受注を見込む。

事業者の声
本補助事業で得た成果をもとに、全国展開を視野に入れたパートナーとの連携強化及び、自社工場の移転など社内体制の整備を行い、併せて2017年度初旬には経営革新計画認定取得を目指しながら、さらなる販路拡大につなげる。2017年2月以降、適時、山梨県猟友会・鉄砲店などと代理店契約を結び、販路開拓・拡大を進めながら、初年度10件(1台:120万円)を目標とする。

伝統技法体験事業の開始と小売事業の拡大による新規顧客獲得 三富染物店

天保4年に創業。漁業者向けの大漁旗の製造・販売業を営む。漁業者の減少に伴い、並行して開店祝や、個人の慶事用の祝旗の製造にも取り組んでいる。近年、増加する観光客向 けに大漁旗の認知度向上のため、手拭の販売及び大漁旗製造体験を開始。

事業の内容
大漁旗製造体験をした観光客にその場で渡すために、乾燥用にジェットヒーターを購入した。
また、同体験事業を広く周知するためにチラシの作成を行った。

事業の効果
観光客に対し、体験事業を広く周知することで、来店者は事業実施前と比較し、140%の増加となった。また、体験後に手拭いを購入する方もおり、手拭いは300%増の売上で推移している。これらの取組が評価され、神奈川県より、かながわ観光大賞審査委員特別賞を受賞した。

事業者の声
経営計画を策定し、商工会議所職員と実施計画が共有でき、各事業の成果が出始めている。27年度補正予算でも採択されたので、事業実施が楽しみである。

経営指導員の声
もともと経営計画書の骨格はほぼできており、補助事業計画を作成することで、当初計画に具体性を増すことが出来た。今後も事業者に寄り添い、引き続き支援を続けていきたい。

地元生産者とのネットワークを活かした新商品開発による売上拡大 Wara no bag

2011年に創業。黒糖マカデミアンナッツやドライフルーツの製造・販売を行う。原材料の質や安心安全にこだわる。

事業の内容
生産者とのネットワークを活かし、当地域ならではの地元のくだもの等を使った新商品を開発し、ターゲットを観光客の土産品需要に絞った。
また、新商品を開発する一方で、多品種化への対応や生産能力を高めるため、ドライフルーツ製造のための乾燥機と脱気シーラー(包装袋圧着と脱気)を購入した。

事業の効果
ターゲットを観光客をメインに設定し、地元のくだものを使ったドライフルーツなどの新商品を開発したことで、土産品としての売上が大きく向上した。また、乾燥機や脱気シーラーを購入したことで、生産能力が向上し、多くの種類の新商品を製造できるようになった。事業開始から、売上が前年比10%程度増加している。また地元の生産者からも喜ばれている。

事業者の声
自社の強み弱みを分析し、市場の動向などを調査していく過程で、どのようなターゲットを設定し、どのような商品を開発していくべきかなど自社の方向性が明確になった。商工会議所の経営相談員の方に、経営計画の作成方法について助言いただいた事は有意義であった。

経営指導員の声
経営計画策定の中で、自らも気づいていない強みを発掘できたり、それを活かした経営計画を知恵を出し合いながら作成することができた。今後も引き続き支援を続けたい。

ヘラ絞り職人が作ったステンレスタンブラーの逸品を 有限会社 相和シボリ工業

昭和57年に創業。平成23年にヘラ絞りの高い加工技術が認められ「かわさきマイスター」に認定される。平成24年に自社ブランド(ステンレスタンブラー)「金胎麗漆」で雅の世界 を、平成26年に「Onami」でわび・さびの世界を表現した製品を開発・販売している。

事業の内容
新商品を開発することにより商品ラインナップを充実し、選択肢を広げることによりブランドの発展を目指した。また、ブランド商品を広く周知するためにサイトのSEOを行った。

事業の効果
ちょっとおしゃれなコースター・トレイ・カトラリースタンドなど「ヘラ絞りで作る生活道具」の開発をおこなうとともに、当社のサイトのSEOを行い、また、業者向けの展示会に出展することにより、これまでにない顧客への販売機会を増やすことができ、新規の顧客を11名程度獲得でき、売上高が前年比23%程度増加している。

事業者の声
経営計画を策定することで事業の具体化に向けた課題が明確になった。商工会議所の小規模事業者持続化補助金を活用したことも成功の大きな要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たな商品の開発に着手していきたい。

経営指導員の声
経営力向上計画の申請に向けて準備中。持続化補助金等を活用するなど、今後とも事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

健康を標榜する「横須賀ベジシフォン」開発と主力商品の周知 横須賀シフォン

2009年5月に、菓子製造業の許可を取り「横須賀シフォン」をスタート。主力商品のシフォンケーキや焼菓子は固定ファンも多く、「横須賀お土産コンテスト」で銀賞を取るなど、この3年で知名度が向上。新たな横須賀の名産品として地域の名産品を扱うインターネットギフトショップ「おもてなしギフト」での販売や、横須賀市ふるさと納税の返礼品への出品も行っている。

事業の内容
自家製シフォンケーキに野菜など健康食材を取り入れた「横須賀ベジシフォン」の開発。
既存主力商品であるシフォンケーキ等の周知を、新商品と同時に行い、再度顧客の掘り起こしを行う。

事業の効果
新商品開発で健康志向の新たな顧客層を取り込むことができたと同時に、定番商品販売の相乗効果にも繋がった。さらに、ホームページの刷新やイメージキャラクターによる包材の製作など、積極的なプロモーションで来店、注文が増加。売上高は昨年比28%増となった。

事業者の声
補助金の申請から実施にあたり、当店の強みや課題を明確にし、具体的な目的をもって事業計画を策定することの重要性を改めて認識した。今後も横須賀商工会議所の支援を受けながら、事業拡大に向けて取り組みたい。

経営指導員の声
横須賀シフォン様は開業から8年になり、一定の売上を維持してるが、持続化補助金の申請にあたり事業計画を策定し、計画に基づいた補助事業を実施できたことは、事業拡大に向けたステップアップに繋がったと思われる。今後、事業拡大のためには多くの課題もあり、継続的な伴走型支援を行っていきたい。

新塗装装置(SSU)は、塗料・塗装工数の削減そして環境改善にも貢献 有限会社ミクロコスモス

平成11年会社設立。 遊歩道等の透水性舗装体を形成するバインダー(材用接着剤) 製造販売を行ってきた。近年は塗装置の開発にも注力し、経済産業省「平成25年度補正ものづくり・商業サービス革新事業」に採択され、平成27年6月に試作機が完成。販売の段階にきている。その過程で、本装置 (塗装キャリアガスの制御置)の国際特許も出願し、国内 特許 (特許第6095081号)を平成 29年2月に取得した。

事業の内容
新塗装置の特長は、①可動型:塗装現場状況に自由な装置配置が可能②塗装品質向上:塗装仕がり(光沢等)及び塗装膜密度の向上が実現③塗料削減:従来方式に比べ使用量が10 ~40 %削減④塗装現場の環境改善:作業員健康管理及びVOC 排出抑制にも貢献。

事業の効果
塗装現場の環境改善とVOC (揮発性有機化合物)の排出抑制に実績のある新塗装装置(SSU)により、塗料使用量及び装工数の低減化、仕上がり品質向上が図られる。

経営指導員の声
今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

展示型ボックスでファーストシューズと本革製品の啓発・発展を。 HISAGOTEI

平成26年設立。オーダーメイドシューズをメインに製造・販売を行い、少人数制の手作り靴教室も行っている。近年はエコレザーによるファーストシューズ製造、地方の害獣被害対策により狩猟された野生獣皮革での製造事業にも取り組んでいる。

事業の内容
市場の二極化している現在、ファーストシューズを通して、赤ちゃん本人、親、祖父母の方々に足と靴の重要性を認識して頂き、良質の皮革製品に触れ興味を持って頂く為に、保管・演出が可能なシューズボックスの開発を軸とし、商品価値向上のための工具の購入、宣伝の為の展示会を行った。

事業の効果
シューズボックスの完成と展示会を行った事により、新たな顧客を増やすことが出来た。 また、新たな展示会依頼へと繋りや、ファーストシューズを見に来られた家族の方かの靴製造依頼にも繋がった。
シューズボックスに使用したファーストシューズを保管し飾っている報告も頂いており、消耗品だった靴に思い出共有の付加、本革製品が目に付く所にあるという視覚効果、赤ちゃんが大きくなった時に靴に興味を持ってもらえるアイテムとしての効果に期待をしている。

事業者の声
会議所杉並支部にお手伝い頂きながら、事業計画を策定する事により、漠然としていた理想が具体的計画に代わり、採択頂いた事により現実になりました。今回の経験を踏まえ、他の計画も現実化させ事業の繁栄と業界へ貢献したい。

経営指導員の声
事業に情熱を持ち取り組む代表に惹きこまれ、専門家派遣での指導も自然と熱を帯びた。引き続き支援を続けていきたい。

従来の「くさや」のイメージを覆す新商品を開発しファン予備軍開拓 梅藤水産

昭和22年に創業し、以来40年間「くさや」製造一筋。江戸時代から続く「くさや」文化を継承し、旨さに拘った「くさや」の製造を行っている。

事業の内容
「くさや」=(臭い)の負のイメージを払拭し、また手軽に焼かずにそのまま食べられる「燻製くさや」商品を開発し、従来の「くさや」とは趣の異なる風味で「くさや」の味をまだ知らない「くさや」ファン予備軍を開拓する。

「燻製くさや」商品を開発することで、新島島内の土産物店の店頭に並ぶ「くさや」商品の中から、来島者の手に当店の商品を取って頂く機会を増やし、他店が提供する新島産「くさや」商品との差別化を図る。

事業の効果
「燻製くさや」商品2種(「くさやスモークジャーキー」、「燻製くさや3枚入り」)を開発した。新島島内の飲食店や土産物店に、試作品をサンプル配布したところ高い評価を得た。
現状、生産量を増やすと品質が安定しないため、生産数を押さえているが、「くさやスモークジャーキー」20袋、「燻製くさや3枚入り」10袋の試験販売をした。

事業者の声
今後、品質の安定化に取り組み、生産量を増加させ、新島島外への販路拡大と「燻製くさや」のブランド定着を目指している。

新しい粉の配合を行える機械を導入し、小売機会増に挑戦 ラスター食糧株式会社

昭和35年創業以来、父子2代にわたり56年間続く製麺所。中華生麺と皮類(餃子、シュウマイ、ワンタン)を製造・配送しており、毎週土曜日午後には工場直売も行っている。

事業の内容
今回の補助金を活用して、全粒粉の配合割合を調整し、「味・食感・スープとのバランス」に優れた麺の新商品開発を行い、小売りの増加を図る。
新商品のチラシを作成しポスティングを行い、看板も2種類新設して宣伝活動を行う。また、工場入口の床をバリアフリー化し、高齢者やベビーカーに配慮した改修工事を行う。

事業の効果
毎週土曜日の工場直売では、平均来客数55人が65人にアップし、今期売上は24%増の当初目標を達成できる見込み。
地域のより多くの人々へ販路開拓ができ、来客数・顧客単価・売上高ともに伸ばすことができた。

卸売についても、新商品の営業を行った翌日から取引してくれる得意先が1軒あった。
来年度は、新商品のパッケージや贈答品の開発に取り組みたいと考えている。

事業者の声
顧客からは「全粒粉麺は食感もプリプリして美味しく、食物繊維も豊富なので食べながら健康になれそうだ」と好評を得ている。

デモルームの設置拡充による顧客の取り込み・成約率の向上 エムアンドケー株式会社

平成9年に法人を設立。ゴム用試験機の販売、検査、修理等を行っている。平成19年から自社で試験機の開発・製造も行っている。タイのバンコクに拠点を設けているほか、西日本の営業拠点として京都支店を開設している。

事業の内容
顧客の取り込み・成約率の向上を目的に、デモルームの設置拡充を行った。具体的には、自社製品を中心に実機を常に動かせる状態で展示できるスペースを設けるとともに、騒音の少ないスクロールコンプレッサーを導入しストレスを感じさせないデモ運転を可能にした。
フロアタイル、パーテーション、会議テーブル等、デモルームに必要な什器を購入した。

事業の効果
明るく清潔で独立性の高いデモルームを設置できたことにより、来社いただいたお客様に好印象を与えるとともに、実際に操作できる環境を整備することで試験機の使いやすさや信頼性をアピールすることができ、顧客の取り込みや成約率の向上につながっていると感じている。

事業者の声
国内外に関わらず、今後は医療機器製品分野での取引を拡張させていきたい。

経営指導員の声
一番身近な相談窓口として、事業者のニーズを丁寧に汲み取り支援を行っていきたい。

国際福祉機器展に出展。幅広い階層にアピール ユニトレンド株式会社

平成17年に創業。介護用品の製造・販売を目的に設立。中越地震以降、災害対策用品の事業にも取り組んでいる。近年では災害対策用品は全国の市区町村に幅広く採用され、 介護用品も全国的に大手流通業者を通じて販売している。

事業の内容
国際福祉機器展(日本最大の介護用品展示会)に出展。当社の開発商品や従来から販売している製品を展示。

事業の効果
国際福祉機器展は全国介護施設関係者・行政の担当者・介護用品の販売業者など介護に関係する来場者が毎回10万人以上となる国内最大の展示会であり、この際に当社製品を周知させるとともに、大手の流通業者の発行するカタログに掲載されることが重要である。今回は新たに大手流通2社の掲載決定。展示会終了後デモ機の依頼が急増し今後の売り上げに続くものと期待される。

事業者の声
当社のような中小企業にとっては専任の営業社員を持つというのは経営的にも非常に苦しく細かな営業ができない。そのため今回の展示会は非常に重要な位置を占めており、これまでにも展示会の場で効果的な営業を行ってきた。今回の展示会の参加でさらに地方における中核的な存在の流通業者とのコンタクトも多数でき将来の営業に対しても大きな期待が持てる結果となった。

経営指導員の声
本補助金を活用した販路拡大の取り組みを提案したところ、前向きな回答がありました。
最初にセミナーを受講してもらいましたが、経営計画書の骨格はできており、スムーズに補助事業計画を作成することができました。事業者と連携して伴走型支援を続けていきます。

外国メーカーとの商談に対応できる外国語HP等の作成で取引増 有限会社岩井製作所

昭和55年に精密機械部品製造業として設立。内部部品を供給する受注依存型の経営状況であったが、平成24年頃より歯科用機械の部品製造にスライドし、現在売上の3~4割を占める。近年では医工連携を強化し、医療機器部品の製造に取組む。

事業の内容
商談会を介して受注獲得に手ごたえを感じてきた東南アジア地域の医療機器製品メーカーとの取引実現のため、外国語対応したホームページ、PR動画、広報チラシを製作。
受注獲得後の事業体制を踏まえ、国際的に利用されているデータ形式に対応するために、新規に3次元CADソフトウェアを導入を図った。

事業の効果
海外取引専任者を商談会へ同行させ、現地企業に対して営業活動を行ったところ2社から発注依頼を獲得。
新規に外国取引の営業担当者を採用し、雇用を創出することができた。
東南アジア地域を足がかりに他地域への進出を展望することができた。

事業者の声
国内外に関わらず、今後は医療機器製品分野での取引を拡張させていきたい。

昔の職人の技を今の職人がハイテク技術で現代に蘇えらせた 株式会社ワークステーション

平成19年に設立、精密板金及び加飾成形部品の受託生産を行い、近年は自社開発の インテリア商品の企画・開発・製造・販売にも取り組んでいる。

事業の内容
若手デザイナーと共同開発したインテリア商品を東京ビックサイトで開催される「Gift show in Tokyo」に出展し、新規の販路開拓先を探して新規事業の売上増加を目指した。

事業の効果
今回の「Gift show in Tokyo」への出展で新たに新規取引先3社(問屋2社、メーカー1社)を確保した。
その内の1社である、プリザーブドフラワーメーカーとその後に共同開発したコラボ商品が大手百貨店に採用され、平成29年のギフトカタログに掲載された。
その他の百貨店においても、メーカー直営店においてコラボ商品の取り扱いが開始している。
事業開始から短期間のため、新商品の売上貢献は当社の全売上に対して数%程度であるが、今後の展開に力強い手ごたえを感じている。

事業者の声
経営計画を策定するにあたり、太田商工会議所から販売戦略に関する適切なアドバイスをいただいたことも成功の要因である。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、新たなルート開拓と新商品の開発に着手していきたい。

経営指導員の声
事業見直しに取り組む中で事業者と二人三脚で経営の分析を進めることができたため、持続化補助金申請のための経営計画書の骨格がほぼできており、補助事業計画を詰めることができた。今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

デモ製品利用による代理店構築と販路開拓展開 株式会社idea

平成22年12月、癌治療、カテーテル関連部品をメインとした医療メーカー直の下請け企業として開業。現状は自社工場を持たない難易度高い医療関連専門ファブレス商社として、医療関連部品、生活習慣病予防製品、海外進出コンサルタントの3本柱で運営を行っている。(製品に関してはほぼ国内外の外注展開とし、企画・立案・設計等のThink in JAPANを自社と海外管理諸員と行っている。)

事業の内容
デモを利用した販売展開の実施
SNSやネットを最大限利用した販売展開の実施
ブランディング構築(専門家の活用によるパンフレット及びホームページデザイン作成)

事業の効果
デモ製品、SNS、ブランディング効果を活用し、新たな顧客獲得が実現した。
商談件数、発注数ともに前年比プラス20%を超えてきている。

事業者の声
経営計画書及び補助事業計画書を作成することで、現在の課題や今後着手するべき事業というのが明確となった。商工会議所による寄り添った支援は心強い味方となった。
更なる販路開拓を目指して、新たな事業計画書を商工会議所のアドバイスをもらいながら作成していきたい。

雇用と処遇の改善に資する製作部品の高付加価値化による利益率向上及び売上増 株式会社井上製作所

昭和2年に創業。創業時は、鋳物の製造を行っていたが、現在は切削加工による金属部品を製造している。主な生産品目は自動車用プレス金型の部品である。

事業の内容
自動車用プレス金型で使用される形状部部品を単品加工を行うことで、金型製造のためのリードタイムの短縮および製造コスト削減につながることは、広く知られているが、実践に移している金型メーカーは、少ない。そこで当社において形状部品の単品加工を行っていることを金型メーカーに対し、広く訴求し販路の拡大を目的とした。
サンプル、展示パネルおよびパンフレットを製作し展示会に出展した。

事業の効果
本補助事業での展示会出展のほかに、製作品を活用し6回の展示会に出展した。数件と商談中であり、そのうち1件から受注した。

事業者の声
本補助事業申請時に経営計画を策定を行うことで、今後の課題が明確になった。次のステップとして、本補助事業終了後に発生する課題解決のための、さらに詳細な経営計画の策定が必要と感じた。
商工会議所に相談し、昨年(2016年)9月から策定を行い本年1月に5ヵ年の経営計画が完成した。今後は、今回の補助事業を雇用の拡大や従業員の付加価値向上につなげられるよう経営計画に沿った事業運営を行いたい。

ベトナムをターゲットにした現地調査、外国語版ホームページの開設 株式会社 野沢製作所

昭和18年より個人事業として製図用コンパスの製造販売を開始し、昭和36年に法人化。現在は金属加工を主として、製図用コンパス、医療用部品、光ファイバーコネクター部品、自動車部品等々を製造。

事業の内容
主力製品である製図用コンパスの新たな販売先として経済発展の進むベトナムをターゲットにし、現地で市場調査のヒアリング、商社との商談を行った。【25年度補正】
ベトナムでの現地調査の結果、販売代理店契約や取引先への販路が見出せたので、商談を進めるための外国語版ホームページを開設した。【26年度補正】

事業の効果
当初想定していた工業高校等の学生向け商品としての販売は、製品品質の評価は高かったが価格面で開きがあった。しかし、海洋船舶用の海図作業用コンパス及びデバイダー市場においては、進出の余地があることが分かった。商談を進める上で不可欠な外国語版ホームページを開設できた。

事業者の声
実際にベトナムへ渡り、現地でのヒアリングや商談により市場性・可能性を探ることが出来た。計画は進行中であり大きな取引には結びついていないが、現地とのコネクションも出来たので継続して海外展開を実施していく。

経営指導員の声
新たな販路としてベトナムへの海外展開の実施が、持続化補助金の活用により弾みがついた。計画は現在も進行中であるので引き続き支援を続けていきたい。

栃木の農産物を丸ごと使ったドレッシングで農業を活性化 瓶詰工房FunkyPine

10年間の飲食店での勤務経験、ジャム・ソース等加工食品の製造コンサルタント経験を活かし2015年1月宇都宮市内5坪の工房にて瓶詰加工業を創業。『小ロット、小回りが利く』をテーマに農家、飲食店向けの瓶詰加工代行製造、加工製品のプロデュース、製造を行っている。

事業の内容
当工房では「ドレッシング」製造に関するノウハウを持ち合わせていない為、専門のコンサルタントより、県内で生産されるあらゆる野菜や果物に対してのドレッシング加工に関する製法や長期保存方法についての教授を受けた。

事業の効果
既存のお客様(生産者)からドレッシング加工をしたいという依頼は多くよせられていたため、すぐに受注にも結び付いた。またドレッシングをきっかけに既存のジャムやピクルスの受注にもつながった。顧客、受注増加に伴い従業員も1名雇用した。

事業者の声
ドレッシングという1つのアイテムに過ぎないが、それを応用することで加工の範囲は無限大、ドレッシング加工のノウハウを身に着けることは当工房にとっても大きな強みとなりました。
「少ロット生産」と「プロデュース力」という大手には出来ない部分を最大限に発揮し地域密着の「瓶詰加工業者」として、これからも安全・安心なものづくりに邁進して行きます。

経営指導員の声
小ロット生産ながらも経営者のプロデュースする商品はプロの方からも好評であり、今回の補助金活用は新たな販路開拓の大きなきっかけにもなりました。事業終了後も商談会や展示会の案内を呼びかけ、積極的に出展頂いてます。2017春のギフトショーにも出展し新たな取引先との契約にもつながりました。「松島ブランド」が全国展開できるよう引き続き支援していきます。

桐製積み木の製造・販売・広報活動の強化 高安桐材店

桐材・桐製品の製造販売業者。昭和20年設立の個人事業。事業主と息子の2名で経営。主要製品の桐箱は笠間焼の窯元向けが主で陶器類を収める高級感あふれる桐箱。箪笥・まな板・積み木は個人向け商品。委託販売が中心だが、近年は近隣の 店舗等で一般個人に対する移動販売も行っている。

事業の内容
オリジナル桐製積み木「タカヤス つみき フォーベビー」の製造と移動販売を強化した。具体的には生産効率アップのため製作機械と治具(補助具)の新規導入を図るとともに、販売面では商品イメージと統一されたデザインの移動販売用テントを作成。またPR用のパンフレットを作成し広報活動を強化した。

事業の効果
製作機械と治具(補助具)の導入で、ピースの面取り作業が大幅な時間短縮となり生産効率がアップした。
また商品と統一されたデザインの移動販売用テントとPR用のパンフレットは、商品のイメージを高める演出効果があり、約3%の売上増加に繋がった。

事業者の声
移動販売用テントとPR用パンフレットにより、オリジナル桐製積み木「タカヤス つみき フォーベビー」のイメージアップとなり、先頃、いばらきデザインセレクション「選定」を受賞できた。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たな商品の開発に着手していきたい。

個人向けオーダーメイド製品受注サイト構築によるBtoC事業 株式会社赤津工業所

大正8年に鍛冶屋として創業。その後、産業の高度化による時代の変化に合わせ、鍛冶屋で培った技術を生かしボルト、ナットなどのネジ類を製造するメーカーとなる。

事業の内容
個人向けオーダーメイド製品受注サイトを通じてBtoC市場へ参入し、一般個人・小規模事 業者等からの手工芸品、芸術作品などに必要とされるネジ部品から競技用自転車、旧車の部品等一点物の受注が増加した。
一点物を手掛けることで技術力の向上が図られ企業力の強化に繋がった。また、自社のロゴマークを持つことでネット市場で優位性を保たれ、新規受注増に少なからず効果があった。

事業の効果
経営計画を策定することで事業の具体化に向けた課題が明確になった。商工会議所から経営計画に関するアドバイスをいただいたことも、成功の要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、IoTを駆使した販路開拓を実現したい。

経営指導員の声
事業者と意志疎通を図りながら、経営分析を進めることができた。持続化補助金申請にあたり経営計画書の骨格がほぼ完成されていたが、更に検討を加えたことで、完成度を高い計画書を策定することができた。今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援をしていく。

ニッチ商品にも関わらず高付加価値で海外展開に成功 有限会社メガネのスズキ

昭和47年12月より時計、宝石、メガネを取り扱う地域の小売店として創業。近年大型店の進出、ネット販売の影響により、売上減、少の折、社長の音響に係る深い造形により、平成17年に世界的に不可能とされた米国Western Electric社のスピーカーシステムの完全復元に成功し、オーディオ部門を設立。自社ブランドG.I.P.Laboratoryを立ち上げ国内での販売だけではなく、海外への販売への販路を開拓中である。

事業の内容
海外顧客獲得のため、オーディオ新興国である「ベトナム」、「インド」、「フィリピン」の3国におけるオーディオ市場に食い込める低価格帯 (300万~500万/標準装備は1,000万円)の ユニット(スピーカーを構成する部品)やエンクロージュア(ユニットが取り付けられる箱)の新製品開発のための試作品開発を行った。

事業の効果
低価格帯の製品を開発することにより、 オーディオ新興国における一般顧客の販売及び取扱代理店獲得の機会が創出した。
高価格帯があるために、弊社製品の購入を断念していた既存の顧客に対しての掘り起し業務が可能となることで、販売機会が再出し、将来且つ持続的で計画的な売上計画が立案可能となった。

事業者の声
今後は、弊社製品のHP上だけの掲載だけではなく、現地でのPR活動とサウンドの視聴会イベントにより、販路拡大を目指す。
本事業は経営革新計画の承認、今後の事業計画を網羅した経営力向上計画にも 採択され、企業付加価値が更に向上し、従業員の意識改革にも繋がった。

工場を整備し見学者を招くことで受注アップ 株式会社 東栄超硬

平成元年5月に現在地にて設立。治工具やゲージ、金型部品などを製造しており、自動車 メーカーをはじめとした自動車業界を取引先としている。

事業の内容
工夫を凝らした3Sの実施による「魅せる工場づくり」により企業イメージを向上させ、販路拡大に取り組んだ。
ワゴン・ラック等の什器設置により工場内の整頓を行った。第2工場の床を塗り直し、真っ白な床でクリーンな工場を演出した。

事業の効果
工場見学を実施した新規見込み客の受注率100%(受注社数:3社 成約金額:約150万円)
既存大手取引先の監査でも高い評価を受け、取引量を増やしていきたいとコメントを頂いた。

事業者の声
従来敬遠していた工場見学が、今は『工場見学に来てもらえたら勝ち』という強みになった。
今後3Sの取り組みをHPで公開する事で、閲覧者からの企業イメージの向上を図る。
3Sへの徹底的な取り組みを通じて、社員の意識面での成長を促し、『気づく力』を高める。

両者の強みを生かした共同事業で顧客増に成功 フローモ・リゾテック株式会社

代表事業者【フローモ】平成20年5月に創業。沖縄の天然素材を使った石鹸および化粧品を自社で製造販売し、ライフスタイルを提案。平成24年から蜂蜜を委託生産し、蜂蜜を使った石鹸を開発し好評を得る。更に蜂蜜やミツロウを使った化粧品2830シリーズは、ザ・リッツ・カールトン沖縄、東急プラザ銀座のセレクトショップ、大手百貨店で採用されている。共同申請者【リゾテック株式会社】情報サービス業を主としてコンサルティング業及び養蜂場を運営。平成24年からフローモに蜂蜜を化粧品の原料として提供を開始。

事業の内容
補助金を活用して、住居部分の一部を店舗スペースに改築して、カフェを併設。その際、屋外デッキを拡張するとともにお客様用トイレも設置。化粧品だけでなく、食生活を含めたライフスタイルを提案し、ワークショップを実施した。【フローモ】

フローモの店舗拡張に伴い、併設したカフェを運営。自社蜂蜜を使ったメニューを提供。 【リゾテック】
更に蜂蜜の増産並びに蜂蜜を使った自然食品の製造・販売を行う。【リゾテック】

事業の効果
取組みが興味深いとの事で地元新聞で取り上げていただいた。
カフェを併設し運営を始めたことで、3月期の来客数が昨年同月比で1.8倍になり、新規客が急増した。これにより、売上が30%増加した。

事業者の声
経営計画を作り、将来の目標を設定したり、そのための取組み事項を考える良い機会となった。
もともと考えていた計画を実現するきっかけとなり、新規客の増加並びに顧客のリピートに繋がっている

パッケージのリデザインと展示会出展で売り上げアップに成功 株式会社 コーセン

鹿児島県曽於郡大崎町にこんにゃくやところてんの製造をはじめ、鹿児島県が生産量日本一のさつま芋を使った干し芋や、地域で豊富に採れる葛を使用した葛菓子を製造販売している。その他、地域資源を使用した様々な特産品の開発に積極的に取り組んでいる。

事業の内容
干し芋や葛菓子など当社製造商品を広くPRし、首都圏での販路を開拓するため、平成28年9月7.8.9日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「グルメ&ダイニングショー」へ出展した。
商談の際に使用するため商品パンフレットの制作と「干し芋」のパッケージの改良も行った。

事業の効果
「グルメ&ダイニングスタイルショー」への出展で3日間で300社以上のバイヤーに対して当社の商品説明を行うことができた。その際、商品パンフレットの作成と、「干し芋」のパッケージを新調したことにより、商談がスムーズに進められた。
新規取引先2社で約100万円の売上に繋げることができた。現在、交渉中の相手先もあり、さらなる売上増を見込んでいる。

事業者の声
当地の鹿児島県大隅半島の質の良い農産加工品を消費者に提供できれば、市場の大きい関東・東北方面の販路への販路は十分に見出せると本事業を通じて改めて感じた。
「鹿児島らしい土産物」「健康的でおいしい」といった、顧客ニーズに合致し、継続取引してもらえるような商品力向上を目指していく。

戸別訪問販売が可能な体制となり売り上げアップに成功 株式会社夢のぼり工房

平成10年、地元女性グループ3名で横岳ふるさと茶屋「夢のぼり」開店。平成14年、売れない豆類を主役にした「お宝めし」を開発。平成17年、お宝めしを中心にした製造業とするため、夢のぼり工房を設立。平成20年、法人化。

事業の内容
おかずの移動販売による新規販路拡大のため、移動販売車両にマイク及びスピーカーを取り付け、移動販売の際の周知に利用する。

事業の効果
車両荷台部分のクーラーボックス化を行い、商品の傷み・色落ちを防ぐ効果や、夏季の高温対策、衛生面の対策に役立て、かつ、商品自体の見栄えも良くなる効果を出す。
上記の取り組みによって移動販売用の体制を整えた後、チラシを作成し、同一地域内新聞折込及び周辺事業所への配布を行う。

作成したチラシを人口約1,300人、350世帯の地域に新聞折込し10%の反応があり、顧客数が増え続けている。また、同一市内周辺事業所からも「移動販売に来てほしい」という引き合いがきている。

事業者の声
本事業によって個別訪問販売から集団販売が可能となり、訪問で回る限られた時間内で効率化が図られ、売上が2倍以上となった。
行政から「高齢者が単調な食生活となっているため、栄養管理の面で協力してほしい」と要望がきており、今後の更なる販路拡大の可能性が出てきた。

「あご出汁」をギフト向け商品としてリパッケージ 有限会社 海産物のわたなべ

1973年に平戸市田平町において開業し、2005年に法人化。海産物の加工・製造・販売を一貫しておこなっており、主力の無添加あご(トビウオ)だし製品は空前のあごだしブームと呼ばれる中で引き合いが多く、前年対比売上は増加している。

事業の内容
補助事業で、当社初の試みであるギフト向け商品の開発を実施した。・十割(とわり)あごだしをメインにしたギフト箱の開発、・ギフト箱包装機材の導入を図り、展示会、商談会に出展し、販路拡大を行った。

なお、十割あごだしの商品パッケージは、過去に長崎県連主催のデザイン活用型販路開拓支援事業でデザイン指導を受けたものであり、当社の強みである炭火焼製法と無添加を訴求し、首都圏の消費者にササるデザインとなっている。

事業の効果
ギフト向け商品は2種の価格帯のギフト箱を開発し、包装容器材の導入により安全かつ衛生的にお客様の元へ届けられる状態となっており、展示会ではバイヤー様から高い評価を得ている。
展示会、商談会等では、ギフトの引き合いで4社、通年取引で3社それぞれ取引拡大している。

事業者の声
本補助事業で得た成果に加え、長崎俵物の認定を受け商品力の魅力を高めつつ、全国へ販路を求め地域外の「外貨」を獲得し、当社及び地域の持続的な発展に繋げて行く。

カカオ豆から一貫生産できる機械を導入し、オリジナル商品を開発 tete

国内・国外においてのパティシエとしての勤務経験を活かし、平成20年に地元にて創業。パティスリー(ケーキや洋菓子)をメインとした店舗で、店内にイートインスペース、店外にもウッドデッキを設け、定期的にワークショップを開催している。

事業の内容
これまでのチョコレート商品を本格的カカオ豆からの一貫生産するための専用機械を導入し、Bean to bar製法による当社オリジナルチョコレートを開発し他社との差別化を図る。

原材料に使用している粗糖シリーズのパンフレットとBean to barチョコレートのパンフレットを作成し、ワークショップ等で配布。
商品開発のための原材料情報収集、調達調査の実施。

事業の効果
カカオ(Bean)から板チョコレート(Bar)になるまでの工程を自社工房で行うことが可能となり、カカオ豆から丁寧に作った香り豊かなチョコレートが出来ることで当社オリジナルブランドを確立することができた。(売上3%増加、利益率5%向上)
Bean to bar製法によるチョコレートは県内初であり、各メディアにも取り上げられ認知度向上に繋がった。

事業者の声
補助金活用により、当社オリジナルチョコレートを開発することにより、他社との差別化が図られ増収へと繋げることが出来た。
商工会には、引き続き更なる事業拡大に向けて支援をお願いしたい。

工場見学を受け入れられる改装を行い、商品の魅力告知を実施 名刀味噌本舗

1949年に先々代が創業し、2016年4月に3代目へ事業承継。原料本来の味を大切にした昔ながらの製法による商品づくりを継承しており、味噌・あま酒・ひしお・塩麹の製造販売を行っている。

事業の内容
補助金を活用して、商品を生産する工場の改装と販売スペースの新設を実施し、直接販売を充実させることで来店頻度と商品購入頻度の増加に伴う売上拡大を図る。
ほとんど実施していなかった工場見学を積極的に受け入れることで、昔ながらの製法にこだわった食品添加物無添加の商品をより多くの顧客へ周知することが可能になる。

事業の効果
販売スペース設置に伴う店舗改装によって、来店客の増加に繋がり、店舗販売は新規事業開始3ヶ月で26%増加している。

工場見学者は開始3か月で20名に上り、工場見学後に商品のついで買いも増加。
店舗販売の増加だけでなく、全体的な売上の押し上げにも成功し、全体売上は前年同期よりも16%増加している。

事業者の声
売れ筋商品である「あま酒」の品質向上を実施し、更なる販路拡大を目指している。
持続的に発展していくために、平成29年中の法人成りを目指している。

「わら床畳」の利用促進を促すパンフレット等を作成し受注増 有限会社赤木薫畳工業所

明治43年に総社市種井で創業、平成15年法人成り、3代続く畳製造業。4代目も控え、積極的な販路開拓に取組んでいる。(持続化3回、経営革新1回)

事業の内容
補助金を活用して、昔ながらのわら床畳の利用を促進するために、女性目線に立ち、手間がかかるメンテンスを付加した新商品を開発した。くつろぎを求める年配者や、畳離れが進んでいる子育て世代に向けて、本来の畳の良さをPRし、売上の増加を図る。

日本家屋等住宅を所有している自社顧客にパンフレットやガイドブックをDMするとともに,子育て世代等向けに自社ホームページを改定と交通量の多い会社前の看板増設により、新たな取組みを広く情報発信できた。

事業の効果
畳干しや畳掃除等のメンテナンスが負担になっている年配者(特に女性)から好評。問合せ10件、受注2件を獲得。(H29/1~3期)
わら床から自社製造し、メンテナンスを付加した新商品は他社との差別化ができ、利益率が前年同期比10% 向上した。

事業者の声
深刻な畳離れによる市場規模減少や安価な建材床の普及による競争激化の逆風であるが、改めて畳の良さを発信したい。
畳が落ち着く年配者や、遊びに来る孫等の子供達に、くつろげる環境の提案を推進していきたい。

ジゾクカ採択による広告宣伝とジゾクカ採択事業者からの受注で増収増益 グローバーク株式会社

平成24年に創業。屋外広告(看板)の設計デザイン、施工管理を行う。依頼を受けて単純に看板を制作・設置するだけでなく、どのようにすれば集客=収益につながるか、本質的な課題の解決を提案し、最近は依頼者のPRを通じたブランディングを視野に入れた提案に力を入れている。

事業の内容
店舗リノベーション用のWebサイトを制作。会議所所報への折込により市内企業へ宣伝。さらに自社の看板を設置し、より認知度を向上。一方で海外のビジネスパートナーを発掘し、収益力の強化を図った。

事業の効果
問い合わせが増加し、1日1件は必ずホームページ経由で依頼が来ている。また売上の半分以上がホームページ経由であり、持続化補助金を利用した依頼も多数。従業員が現在パートの事務員含めて2名となり、売上高は直近の決算で前期比約1.5倍となった。

事業者の声
看板という「モノ単体」ではなく、看板を含めた店舗リノベーションで得られる「価値」を多くの方にPRすることで、新たな販路開拓につなげることができた。
また、経営計画を作って実際に行動に移すことの大切さを学んだ。今後も経営計画をきちんと立てて、ビジョン・目標を従業員と共有しながらさらに良い会社づくりを進めていきたい。

経営指導員の声
1回目の挑戦では不採択ながら、その後 経営計画の重要性を認識いただき2回目の挑戦で採択。持続化補助金の利用で躍進し、さらに持続化補助金申請者からの注文で大躍進されており、さらに高みを目指して日夜 勉強に励まれている様子は、持続化補助金の申し子であり、小規模事業者にとって手本になる存在です。

漬物の常温保存ができるパッケージの開発を行い販路拡大 斐川園芸有限会社

昭和45年創業の漬物製造業。「奈良漬」地元で栽培されているかぶ「津田かぶ(赤カブ)漬」、その他の漬物類のほか「沢庵漬の素」を製造、販売している。販売先は国道9号線に立地する道の駅「湯の川」を中心に、地元スーパーや馴染みの個人客への宅配も行っている。

事業の内容
補助金を活用して、常温保存と汁漏れ、臭い移り対策のため真空包装機を導入。また既存商品のパッケージを全面改良にあわせ、地域資源である「出西生姜」を活用した新たに「粕漬」と「梅酢漬」を開発し、パッケージデザインを開発した。これらの取組みにより、島根・出雲を訪れる観光客、観光客をターゲットに道の駅「湯の川」での販売を強化し、売上増を図る。

事業の効果
上記取組みにより、道の駅「湯の川」での全体売上は12.4万円で昨対比29%アップ。
既存商品の売上は昨対比17%アップし、真空包装機の導入とパッケージ改良の効果が現れた。

地域資源である「出西生姜」を活用した新商品も観光客から支持され実際の売上につながった。

事業者の声
当社商品が観光客から一定の評価を得たことから、今後近隣の観光者向けの類似施設にも積極的な営業活動を行っていきたい。
今回の新商品開発は手ごたえを感じる、自信につながったことから今後も継続して商品開発に取組み、持続的な発展につなげたい。

海藻商品「アカモク」認知度アップとともに他商品の認知度もアップ 三幸丸

平成11年1月に創業。創業当初は、主に刺し網魚にて、近海物の漁獲とボンベ潜水による岩ガキ等の採取及び販売を行っていた。しかし、平成25年12月に6次産業化推進事業の認定を取得し、自らが漁獲した海産物を加工し販売を始めた。現在は、ワカメ・メカブ・アカモクの海藻類の乾燥・冷凍品、鮮魚の一夜干し等の加工品を製造し、「漁師一家」のブランド名で関東・関西圏の百貨店・飲食店等に卸売り販売と当事業所の定期購入会員になっている方々に小売り販売を行っている。

事業の内容
補助金を活用して業務用フードカッター一式を購入・利用して、アカモクの採取量の増加とその加工処理の迅速体制を構築し、大量受注に対応できるようになった。
パッケージデザインとチラシを作成し、平成28年9月に京都大丸で行われた催事に出店、当事業所で製造したアカモクを京都大丸百貨店及び来店されたお客様にアピールし、今後の新規購入者の開拓に役立てた。

事業の効果
今般の業務用フードカッターロボクープの導入で採取量の増加が可能となり、また作業効率も大幅に迅速になった。1日あたりの加工処理が導入前の6.5倍までアップした加工生産ができて、新規顧客の獲得に伴う大量受注にも速やかに対応できる体制が確立できた。

アカモクやその他の海藻類について、百貨店(三越・大丸など)や飲食店(関西・関東圏のレストラン)等との新規取引が成約できた。

事業者の声
アカモクの量産体制の確立と販路の拡大が実現できて、売上高と利益の増加に繋がった。
アカモクをはじめとする海藻商品の需要と販路の拡大で、当事業所の無添加自然食品「漁師一家」のブランド名の名声も高まった。

サムライの魂を受け継ぐ伝統技術「姫路黒桟革」を活かした異分野への進出について 坂本商店

大正12年に創業。剣道用品に使用される皮革素地の製造・販売を行っていたが、持続化補助金を転機としてファッション分野へ進出し、世界トップクラスのファッションブランドに採用された。平成28年9月には世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン2016」で日本企業として初となる「ハンドル賞」を受賞した。

事業の内容
安価な海外製の剣道防具に押され、受注が減少する中、自社の特徴である姫路黒桟革を新たな分野で活用するべく、ファッション分野へのアプローチを行った。
姫路黒桟革の魅力を訴求するべく、姫路黒桟革を使用した鞄・靴・ベルト等の試作品開発を行った。
展示商談会への出展と当社情報を発信する会社パンフレットの作成を行った。

事業の効果
鞄・靴などの最終製品に加工して展示する事により、当社が新たなターゲットとしているアパレル業界のバイヤーに当社商品(素地)を使用した製品の最終イメージを伝える事ができ、効果的な営業を行うと共に新たな取引需要の拡大に繋がった。
本事業開始から1年間で新規取引は約20件獲得でき、売上高は前年比100%の増加となり、数年前までの業績に回復した(現在、ファッション関係の売上が70%を占めている)。

事業者の声
本補助事業を実施する事で自社では気付かなかった当社の強みを活かした新たな可能性をイメージする事が出来ました。経営計画を作成する事で将来のビジョンを意識するようになり、事業承継について考えるようになりました。また本補助金以外にも会議所の支援を受けて海外展示会への出展と商標権の取得等を行い、加速度的に事業の具現化が進みました。

経営指導員の声
何度もヒアリングを行う中で当事者にとっては普遍的な要素(黒桟革)でも、外部の目から見ると大きな可能性がある事に辿りつきました。本補助金は、その可能性を形に近づける為の入口に立たせてくれた制度でした。企業支援に魔法はありませんが、事業者に寄り添いながら一歩づつ共に歩んでいきたいです。

「食べられる写真チョコレート」で他店との差別化に成功 株式会社ベニー

平成23年京都府南部学研都市の住宅地にて洋菓子店としてオープン。

事業の内容
新商品「食べられる写真チョコレート」の開発。補助金で購入した特殊プリンターでチョコレート上に画像や文字を印字したスイーツを作成。これによりお誕生ケーキやお祝い、イベントでの需要を掘り起こす。ホームページを制作し、パンフレットを配布することで商品の予約を受け付ける仕組みを構築した。

事業の効果
「食べられる写真チョコレート」は月間約20個の売上に。既存商品の販売数は減っておらず、新たな需要を開拓することができた。
「食べられる写真チョコレート」は文字も書けるため、手作業で文字を書く必要がなくなり急な注文にも対応できるようになった。

事業者の声
有名洋菓子店が軒を連ねる精華町(人口当たりの店舗数が非常に多い)にあって競合店と差別化できる看板商品ができたことは大きな成果である。

「屋上緑化用コケユニット」を展示会でPRし販路拡大に挑戦 グリーンプラント若狭

原発の稼働停止により全国的に節電ムードが高まるなか、遮熱効果により室内温度の調整 機能を有する環境対策商品として、「スナゴケ」を使用した「屋上緑化用コケユニット」の製造 販売会社を平成25年8月に設立。翌平成26年4月より本格的な生産を開始。

事業の内容
屋上緑化製品PRのため、日本最大級の展示会「国際ガーデンEXPO(通称:GARDEX)」に出展し、大手ゼネコン設計部、都市企画設計会社、造園会社、エクステリア資材商社など、普段面談できないような事業者との商談を行った。

事業の効果
3日間の展示会で279名の来場者と名刺交換を行った結果、製品に対する評価が自社が考えている以上に高く、自社製品の強みを再認識できた。
会場には企業トップや海外のバイヤーも多数来場しており、国内外から多くの引き合いがあった。
商談相手の方から、より高性能で低コストが見込まれる自然繊維を使った不織布の逆提案もいただいた。

事業者の声
大規模で非常に有望な展示会であるだけに出展費用は高額であるが、本補助事業のお蔭で出展することができた。

外国人に「胡麻豆腐」をPRする多言語HPの開設 株式会社 團助

明治21年、現代表の祖父が永平寺門前地区で豆腐店「山本商店」として創業し、主に大本山永平寺への参拝者を対象に胡麻豆腐を製造販売。地域の土産物の代表として、直営店をはじめとして県内外で販売。

事業の内容
補助金を活用して、近年増加傾向にある外国人観光客向けの「多言語ホームページ」へのリニューアルを行い、海外への情報発信を可能とする。
「胡麻豆腐」への理解が乏しいなか、「胡麻豆腐のことが分かれば購入する」というニーズを取り込むため、来店する外国人観光客向けの「POP、メニュー表」を制作し、業績向上を図る。

事業の効果
直営店での外国人観光客来店数は、月あたり2~3人程度であったが、外国語対応のホームページによる情報発信を行うことにより、月あたり20人以上となり、今後さらなる売上増加が見込めるようになった。
外国人観光客とのコミュニケーションがとれるようになり、売上増加はもとより、顧客ニーズの調査も可能となった。

事業者の声
インバウンド需要の取り込みについて、先進的な取り組みを積極的に実施し、地域モデル企業として波及させていきたい。
国内外の顧客ニーズを取り込み、企業の持続的発展に寄与していきたい。

海外展示会出展を契機に、海外販路開拓に成功 トナミ醤油株式会社

昭和10年に創業。主力商品の醤油・味噌は、「食の安心・安全」を考えた国産原材料の使用、添加物は極力排除等のこだわりが消費者や取引先より好評を博している。平成20年からは海外輸出を始め、平成22年には農商工連携や6次産業化商品等のOEM製品の製造にも着手し幅広く事業を展開している。

事業の内容
ゆず加工製品の販路拡大・販売促進を図るためオーストラリア、シンガポールの展示商談会に出展した。

事業の効果
商品PR、新規取引先の増加により2割の売上増が見込める。
海外でのニーズが把握でき今後の商品開発に役立つ。

事業者の声
オーストラリアでは、現地有名菓子店でゆず果汁を使用した“チーズケーキ”が好評で成果を感じる。また、他飲食店でも新規メニューへの提案がすすんでおり、さらなる販路拡大を目指している。
シンガポールは初の地域で、好感触を得たものの取引条件でなかなか苦戦を強いられてはいますが、本事業を通じて得た成果や経験を次に繋げていきたい。

「ウレタンフォームの量り売り」ネットショッピングシステムの構築 株式会社出口化成

平成17年軟質ポリウレタンフォーム加工会社として創業、同27年に法人化。ウレタンフォームはソファーなどのクッション資材、レタスなど水耕栽培の苗地に使用される給水性能の高いスポンジ資材などを取り扱う。

事業の内容
消費者をターゲットした《ウレタンフォームの量り売り》に取り組むためのネットショッピングシステムの構築

事業の効果
ネットショッピングサイトへのアクセス件数多く、新たな事業展開(一般消費者への直販)の可能性を確認、持続的な経営につなげることができた。
アクセス件数の2%弱の高い成約率を達成、今後もSNSの活用やSEO対策で成約件数の増加を図る。

事業者の声
当社では、以前から新たな事業展開として新商品・新サービスの創出に向け、ウレタンフォームの量り売り事業を模索しておりました。そういった中、当補助金制度を木曽岬町商工会より紹介・支援を受け、事業計画から補助金申請書の策定を展開。ネットによるショッピングサイトの構築により、一般消費者向けの直販が可能となり、新たな顧客の開拓・成約へと繋ぐことができ効果的な補助事業でありました。今後も当サイトを最大限生かし、新顧客の開拓、アクセス・新サービスの充実に繋げていきたいと意気込んでおります。

ブライダル対応、アレルギー対応スイーツのPRで売り上げアップ ホワイトルンゼ

1987年12月モンデウス飛騨位山スノーパーク(スキー場)ゲレンデ内でプチホテル・レストラ ンを開業。高原ウエディングなどのブライダル事業・手作りスイーツの製造販売も手掛けている。 特産の飛騨りんごを使用したアップルパイは「楽天アップルパイランキング1位」を獲得する看板 商品である。

事業の内容
デッドスペースをショーウインドーに改装しウエディングやスイーツのディスプレイを施した。またスイーツ・ブライダル用引菓子等のカタログを作成配布。
小麦や卵のアレルギーによりケーキ・お菓子を食べることができない子どもたちのためのアレルギー対応スイーツ製造体制の確立とアレルギー対応スイーツPRのためのリーフレットの作成配布。

事業の効果
<ブライダル売上>持続化補助金事業活用により、H27年:3組640万円⇒H28年:6組1,080万円と前年対比68%アップ。
<アレルギー対応スイーツ>イベント等での試食PRやリーフレットの効果により10万円の売上となった。また市内スーパーへ週1回の卸すこととなり年間100万円程度の売上が獲得できる予定。

事業者の声
高原の立地を活かした個性的な結婚式やスイーツ(アレルギー対応のものも含む)をショーウインドーやリーフレット・ホームページなどでPRできたことが相乗効果を生み売上増加につながった。
アレルギー対応スイーツ専用調理室の完成で、より安全安心なスイーツを製造できるようになり、更なる販路拡大による売上増加を目指している。

新製品のPRを持続化補助金で取り組み売り上げ増を達成 有限会社 コウケツ

昭和42年に現在地で「コウケツ畳店」として創業。平成7年3月にインテリア部門の売上増加 に伴い、有限会社を設立。現在ではインテリア部門の受注が減り、本業の畳製造に特化して いる。

事業の内容
補助金を活用して、当社の認知度を高めることを主とした「一般顧客向けオリジナル特上ボード畳床の販売促進」を行った。
「イ草ストラップのヘッド」「畳縁カードケースのエンブレム」「レーザー加工付き小物下敷き畳シート」といったオリジナルノべルティの作成・配布、オリジナル特上畳床ボードを周知するためのチラシの作成・配布を行った。

事業の効果
本補助事業により平成28年9月~平成28年12月の「オリジナル特上ボード畳」の売上は前年同期比176.8%となり、相乗効果で売上高全体も増加することができた。

新しい地域へ広告を実施することができたため、新規取引先が増加し、上記期間の取引先件数の増加率は133.3%となった。
作成したノベルティは、「畳の小物をもらいました。」と話される顧客が多く、継続的な販促効果を実感することができた。

事業者の声
本補助事業への取り組みで、始めて事業計画を作成したことにより、弊社の事業内容を改めて見直す良い契機となった。
本事業での新たな取り組み(い草のノベルティー製作)を通して得たノウハウが、新商品開発へ動機かりとなり、今後、新たな市場への販路拡大も予定している。
良質な熊本い草畳を利用したオリジナル特上ボード畳の普及により、被災地域の復興の一助となることも期待する。

在スウェーデン日本大使館でのイベントをフックに海外展開を実施 豊國酒造合資会社

文久2年創業。清酒製造業。全量槽搾りによる昔ながらの手づくりにこだわる。平成20年より 全国新酒鑑評会9年連続金賞受賞。

事業の内容
北欧2ヵ国において自社製品の試飲PRを実施。現地コーディネーターの協力を得て、スウェーデンの日本大使公邸において「東北の日本酒と和食を楽しむ会」を開催。また、スウェーデン・ストックホルム及びノルウェー・オスロのレストラン3ヶ所において、日本酒の良さをアピールするためのスタッフトレーニング・試飲会を開催し、現地メーカー製品との違いや現地日本食との相性を確認して頂いた。

事業の効果
スウェーデンの日本大使公邸での事業を実施したことにより、自社及び自社製品への信頼・信用を得ることができ、新規取引が決定。

スウェーデンへの輸出量は前年比250%を達成した。ノルウェーにおける販路開拓には至っていないが、現地ネットワークの構築と、本物の日本酒の良さをアピールすることができたことで、今後の販路開拓につながると確信している。

事業者の声
3年連続で海外展開の取組みをすることができ、輸出取引額にも成果が表れています。今後も更に海外展開を推進し、売上高の1割達成を目標にしたいと思います。商工会の皆様には補助金の申請から実績報告まで書類作成等において大変お世話になり、色々勉強させて頂く機会を与えていただいたことに感謝しています。

製造設備を増強し、小売りだけでなく大口取引先との取りきを開始 しだれ食品

1991年3月に自宅敷地内に豆腐製造工場を建設し事業主と妻で設立。もめん豆腐と焼き豆腐の製造販売をしており、手づくりの良さを活かした丁寧な商品づくりを心がけている。

事業の内容
人口減少等により、地元での売上が横ばいとなる中、盛岡市に新たな販路を求めて豆腐の増産を図るため、補助金を活用し製造工程のボトルネック解消を図っていた。
台風10号豪雨により川が氾濫し自宅と工場が被災。豆腐の製造設備が損壊し、半年間生産が不能になった。

その間、製造設備を復旧し、さらに本補助金を活用して大容量冷蔵庫を導入し、これまで焼き豆腐やもめん豆腐の増産要望のあった町外の産直施設やスーパー等への安定供給と品質管理向上を目指した。

事業の効果
製造した豆腐を一時保管する大容量冷蔵庫の導入により、保管量が従来1,500個であったものが3,000個(2倍)となった。
真空包装機を導入し、焼き豆腐のパッキング作業を効率化、生産性を向上させた。
特に焼き豆腐については、600個程度の生産であったものが2,400個(4倍)を生産する体制が整った。
製造・販売とも多忙になってきたため、作業スタッフ1名の地域雇用を創出することができた。

事業者の声
商品PRのため、パッケージの見直し、営業体制の強化を行い、さらなる販路拡大を目指し、地域に貢献していきたい。

事業計画の重要な要素

製造業の事業計画を考える上で重要となる要素は以下の通りです。

市場分析

製品が提供する価値を理解し、その市場の規模、成長率、競争状況、および顧客のニーズと要望を明確に理解することが重要です。これにより、製品が市場にどのように受け入れられ、どのような競争力を持つかを予測することが可能となります。

製品開発

独自の製品やサービスを開発し、その製品が顧客にどのような価値を提供するかを明確に示すことが必要です。また、製品の生産コスト、価格設定、品質管理などの詳細を計画に含めるべきです。

生産プロセス

製品の生産方法、使用される設備と技術、必要な人員とスキル、原材料の供給源、品質管理の手法などを詳細に説明することが必要です。

財務計画

開始資本、生産コスト、運営コスト、予想収益、利益率、損益分岐点、リターン・オン・インベストメント(ROI)などの財務指標を計算し、プレゼンテーションすることが重要です。財務計画は、ビジネスが財政的に持続可能であることを示すためのものです。

営業戦略とマーケティング

製品をどのように販売し、どのように顧客に製品を認知させるかの計画が必要です。これには、販売チャネル、マーケティング活動、広告、プロモーション戦略などが含まれます。

組織と管理

ビジネスの運営に関与する主要なチームメンバーやパートナーの役割と責任を明確に定義します。また、適切な組織構造と人員配置も計画に含めるべきです。

リスク評価

可能なリスク(市場リスク、運営リスク、財務リスクなど)を特定し、これらのリスクを軽減または管理するための戦略を考えることが重要です。

サステナビリティと社会的責任

現代の製造業では、環境負荷の軽減、エネルギー効率の改善、労働安全基準の遵守など、サステナビリティと社会的責任も重要な要素となっています。

補助金利用用途まとめ

BtoBでは、展示会に利用しているケースが多く、BtoCでは、パッケージデザイン・店舗改装に利用しているケースが多く見られました。

どちらにおいても、新商品開発と設備投資の為に利用する傾向が高く、知的財産権の取得や成分分析・情報収集などに利用しているのも、製造業ならではかもしれません。

さいごに

「スマホで事業計画」のご案内
持続化補助金は、中小企業・個人事業主が持続的な経営を実現するための重要な支援策です。持続化補助金を上手に活用し、事業の改善・拡大につなげてください。

なお、弊社では申請に係る作業の中で最も大変な事業計画策定のサポートを行っております。
持続化補助金の申請作業を10倍ラクにする「スマホで事業計画」です。

スキマ時間を活用してスマホで質問に回答するだけで事業計画の策定が出来ますので、下記のサイトから詳細をご覧いただけますと幸いです。

スマホで事業計画「https://mobile-jigyokeikaku.palette-tech.com/

阪本翔太

阪本翔太

その地域でがんばる人をITで後押ししたい

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