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補助金

【63事例まとめ】宿泊業・飲食業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

目次

はじめに

他の業種や、まとめをご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

 

【超まとめ319事例】小規模事業者持続化補助金の利用用途

【4事例まとめ】農業・林業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【2事例まとめ】漁業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【6事例まとめ】情報通信業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【22事例まとめ】建設業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

不動産業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【14事例まとめ】専門・技術サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【7事例まとめ】教育・学習支援業・塾における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【3事例まとめ】福祉業・整骨院等における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【4事例まとめ】運輸業・郵便業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【20事例まとめ】美容院・サロン・生活関連サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【15事例まとめ】自動車整備業・その他サービス業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【73事例まとめ】卸売業・小売業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

【118事例まとめ】製造業における小規模事業者持続化補助金の活用事例

 

小規模事業者持続化補助金とは…

公募要領によると小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度です。

意訳をすると、「割と小さめの会社や個人事業主が、自社の置かれている状況や自社の強みなどを見直して、これからも継続して経営を行うための経営計画を立ててください。その経営計画を事務局で審査しますので、審査に通れば、その経営計画の中で行う新規顧客獲得や業務効率化の取り組みに対して金銭的な補助をしますよ」といったところですね。

最大の補助金額は250万円です。最大の補助率は3/4です(基本は2/3です)。

通常枠が50万円であり、それにプラスしていろいろな要件をクリアすることが出来れば、補助金額が上乗せされていきます。

この補助金額が示しているのは全体の経費ではなく、返ってくる金額のことです。
経費として375万円利用した場合に2/3の250万円を補助してもらえるということです。

詳しくは下記をご覧ください
【2023年版】まだ間に合う?持続化補助金とは?概要と申請方法

宿泊業・飲食業の概要

宿泊業と飲食業は、サービス業の一部であり、ホスピタリティ業界の重要な構成要素です。両業界ともに人々の生活や旅行に密接に関わっています。

宿泊業

宿泊業は、一時的な滞在場所を提供する業種で、ホテル、モーテル、リゾート、ゲストハウス、民泊などが含まれます。基本的な寝具と洗面所から、レストラン、プール、ジム、コンシェルジュサービスなど、豪華な設備までさまざまです。宿泊業は、旅行者やビジネス旅行者など、さまざまな顧客層にサービスを提供します。

飲食業

飲食業は、飲食物を提供する業種で、レストラン、カフェ、ファーストフード店、ケータリングサービスなどが含まれます。こちらも、ファストフードからファインダイニングまで、顧客のニーズや予算に応じて幅広いオプションがあります。飲食業は、地元の住民から観光客、ビジネス旅行者まで、多種多様な顧客に対応しています。

両業界とも、質の高いカスタマーサービス、清潔で快適な環境、コスト効率の高さが成功の鍵となります。また、旅行業界やエンターテイメント業界、観光業界と密接に関連しており、経済の健全な成長に貢献しています。

補助金申請事例

※ミラサポplusの内容を引用しております。
ミラサポplusへ

改装とHP・メニューリニューアルを同時に行い売り上げ増に成功 鮨 幸KO-NO乃

平成17年3月に寄居町で本格江戸前鮨店を開業。国道254号線沿いの立地。座席数はカウンター6席、テーブル席6人掛けが2席、座敷は最大で20名が利用できる。近隣には、総合病院、大手自動車メーカー独身寮、大手精密部品工場など多くの企業等が立地。

事業の内容
補助金を活用して、店舗周辺の空き地(幅約4m、長さ約12m)に、高級感の溢れるプチ庭園を造り、来店客が食事をしながら視覚でも味でも鮨を堪能していただく庭園づくりをおこない、店内の座敷からも見えるような配置にする。
集客力を高めて客数を増やし、こだわりや魅力が伝わる高付加価値メニューの開発などで客単価を上げ、売上と収益性を伸ばす。

事業の効果
ホームページ開設、メニュー表のリニューアル、パンフレット及び2種類のポイントカードを新たに作成したことにより広報・宣伝力が強化され、新規顧客の獲得が実現できた。→昨年対比で個室予約15件増加、宴会予約5件増加

昼、夜、宴会で新たなメニューを開発したことで、お客様に当店の強みや個性(付加価値)を伝えられ、客単価と収益性の向上を図ることができた。→新規客が1日平均5名増加

事業者の声
本補助金へのチャレンジをきっかけに経営計画や販売促進の重要性を認識することができた。→経営革新計画の承認!
商工会、中小企業診断士、デザイナー、カメラマンの連携支援によって、職人技と和の空間を味わう鮨処ブランドの確立に成功。→広報・宣伝力が強化できた!

可食プリンターを利用し、オリジナルクッキーで地域のPRにも貢献 Cafe&sweets壱番蔵

2005年5月に創業。江戸時代の屋敷をイメージした建物が並ぶ「いにしえ街道」の中で、当時の蔵を再現した店舗で営業している。

事業の内容
補助金を活用して、バースディケーキやクリスマスケーキなどにお客様の好きな写真や絵を、可食シートを使って印刷できるフードプリンターを購入。他店との差別化を行うとともに新規顧客の獲得により業績向上を図った。

事業の効果
子供の写真を載せれる点をPRしたところ、クリスマスシーズンにはケーキの注文数が増加するなど売上増につながった。

ケーキ以外にも江差町の街並みやご当地キャラクターを印刷したオリジナルクッキーも製造し、土産品として販売、町のPRにも貢献している。

事業者の声
観光客だけでなく、地元客にも新しい商品を喜んで購入いただいている。
さらに熟練して新商品の開発に挑戦していきたい。

歴史にちなんだ新メニュー開発とWEB活用等による新規顧客開拓 山田家

太平山神社の茶店として1680年に創業し、337年16代続く老舗の飲食店。近年は、年間 100万人を超える観光スポットとして、県内外から多くの方が訪れている。メニューは、太平山名物の玉子焼き、焼き鳥、だんごの他に、付近の茶店では唯一の手打ちそばを提供しており、名物と合わせた『大平セット』が人気となっている。

事業の内容
十千木鶏による味噌味の焼き鳥「謙信焼き」を商品化、生産体制を確立するために業務用グリルを購入した。
新商品PRと新規顧客獲得のためのパンフレットを作成した。
ランディング広告掲載のためのホームページを作成公開し、同時に、リスティング広告の掲載を行い、新規顧客の集客を図った。

事業の効果
新たな商品を開発しその商品と当店のPR活動を行ったことで、団体客の食事客の掘り起こしを発掘することができた。また、リスティング広告掲載の21日間で新規の顧客を60名程度獲得でき、売上高が前年比6%程度増加した。

事業者の声
経営計画を策定することで現状を把握し、目標を達成するためのいくつかの課題が明確になった。会議所からのWEB戦略のアドバイスが、成功の要因になったと思う。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たな商品の開発・PRに着手していきたい。

経営指導員の声
前向きな姿勢が感じられた事業者であったからこそ、経営の分析、持続化補助金申請のための経営計画書作成、補助事業をスムーズに進めることができた。今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

女性の視点・特性を活かしたサービスで人気のライダーハウス PEACE -Riders Marine Base-

平成28年に、バイク愛好者向け簡易宿泊所として、能登町内初となる「ライダーハウス」を開業した。バイクが趣味で、能登の海沿いでライダーハウスを経営するという長年の夢を実現させた。金沢市から能登町に移住し、以前民宿として使われていた古民家を改修し、宿泊サービスと飲食サービスを提供している。

事業の内容
当店までの道沿いに野立て看板を設置して、店舗の存在をアピールすると同時に、奥まった立地にある店舗への誘導のため、看板を設置した。
店舗は道路より一段低い場所に立地しているため、進入路と駐車スペースの整備を行った。

事業の効果
ライダーを当店まで誘導するとともに、当店周辺に店の存在を知ってもらうことができ、来店につなげることができた。
安全性に問題のあった当店への進入路と駐車場は、女性ライダーからの目線で整備を実施した。

事業開始から約1年で7,000人の来店があり、平均月商107万円、対前年比230%程度増加している。

事業者の声
商工会による支援で、事業計画の重要性を認識しました。計画を作ることで、問題点、改善点が見え、それらの取り組みに早めの行動・対策が可能になり、計画作成前と作成後では、経営に対する考え方は変わりました。これまで何となくは自分が理解していたつもりの課題や問題点がはっきりしました。

広報活動強化による「水分民宿村」集客力向上事業 水分観光有限会社

昭和42年に飲食店として創業し、平成元年より民宿の営業を開始した。平成10年に、当時では珍しいペットと泊まれる離れの宿「水分民宿村」をオープン。その後、ドッグランやペット専用風呂も整備するなど、ペット連れが喜ぶサービスに力を入れている。

事業の内容
今まで集客を口コミに頼っており、十分な宣伝でできていなかったため、新規客を獲得するため看板を設置するとともにパンフレット制作・配布を行った。

また、案内動画を作成し、動画サイト「YouTube」上でPRした。

事業の効果
動画にはドローンを使った空撮映像を入れ、当館の魅力がより伝わるよう工夫を凝らした。パンフレットにも動画にアクセスできるQRコードを記載し、近隣の道の駅やドッグカフェで配布した。事業開始から5か月で新規の顧客を約50名獲得でき、売上増加に繋がった。

事業者の声
平成29年1月に事業承継し、新たな販路開拓について考えていたとき商工会から事業の提案を受けた。課題を整理・分析し、効果的に販路開拓の取り組みを行うことで売上増加に繋がり大変感謝している。今後も定期的に経営計画を見直していきたい。

宿泊・飲食・釣り」のワンセットメニューで顧客獲得 寿司割烹民宿あびる

昭和60年に父が民宿兼居酒屋として創業。平成11年から2代目として事業承継。最大宿泊収容人数25人、居酒屋は最大50人の宴会が可能。福岡市の寿司店で調理師の技術を習得し、和洋中華料理の全般に亘 る調理技術を習得。瀬渡し業も行っており、釣り客も取り込んでいる。青年部長として、地域イベント等にも協力しており、地域貢献も果たしている。

事業の内容
(1)自社HPによる受注効果(http://abiru-goto.com/ryoshimeshi
旅行代理店等のHPを経由して宿泊予約を受注しているが、紹介手数料が発生する。一方、当店の利用者はリピーターが大半であることから、自社HP立上げ後、こちらからの宿泊申し込みを推奨することにより、既存客の半数に直接予約して頂く計画とし、収益性改善を実現したい。

(2)「岐宿町さるくマップ」効果
岐宿町全体への交流人口増加を実現するための情報発信ツールと位置付け、宿泊客の対前年比5%増加と昼食客(単価@800円)1日3人増加を目指す。

事業の効果
HPを立ち上げて、九州・関西方面より20名前後の団体客から釣りとセットにした予約を頂いております。HPからの問い合わせが増加し、「宿泊+釣り」での売上の増加が期待出来るようになりました。また、問い合わせにより、お子様でも釣りを楽しむことが出来るという事で親子での家族客の宿泊も増えて来ました。   
カタログを製作配布した事で、島外の会社関係からも問い合わせが多くなりました。従業員の忘年会と合わせた釣り旅行的な問い合わせも多くなり、お客が増えています。

事業者の声
補助事業を進めるにあたって、現状は一般の観光客も対象にしていますが、ターゲットを専門的な釣りとセットにした「釣り宿」的な宿泊客を対象にした需要の開拓が良いのではないかと思うようになりました。現状の個室には風呂がなく、共同風呂という弱点があります。今後、1階部分を改築して団体客用の飲食スペースを拡張する予定で風呂も棟続きではありますが、大きな風呂に新築して快適な時間を過ごしてもらえるよう考えています。同じ目的で来る方々には趣味志向の出会いの場の提供を与えることが出来ますし、共同風呂の弱点をメリットに変えることができるのではないかと考えています。将来的には個室にもシャワーを設置して、個室でも時間に関係なく汗を流してもらうよう考えています。

急速冷凍機導入による「非対面」「宅配」サービスの実現 アルパカ舎

「珈琲」にこだわり、積極的な商品開発やコラボレーションなど、独自の取組みにより事業を展開、女性を中心に固定客を多数確保。

コロナで受けた影響
人気のイートインコーナーを休止し、「密」を回避することを選択。看板商品の「マフィン」も販売機会を喪失。

対策・補助金の活用内容
急速冷凍機を導入し、マフィンの賞味期限を延ばし宅配での提供を実現。

ソフトクリーム機を導入、課題であった夏商戦向けの商品開発を行った。

今後の展開
マフィンの宅配により、一人当たりの購入量の増加と商圏も拡大。夏商戦にも手ごたえを感じた。今後も堅実な事業を行っていきたい。

目立つ看板設置とやきとり焼き器導入による新規顧客来店アップ 居酒屋 味と

平成13年に創業。これまで居酒屋で働いてきた経験を活かし、東松山駅東口から徒歩数分の立地で営業を開始した。旬の食材を使った創作料理に力を入れており、最近は地元の食材や東松山名物やきとりにも注力して、地産地消により、地域貢献を果たしている。

事業の内容
幹線道路側と商店街側の両方に視認性の高い食欲をそそる看板を設置した。

また、名物のやきとりの提供を効率的に行えるようやきとり焼き器を導入した。

事業の効果
利用客が1日に1組(2~4名)増えたり、週末の予約が毎週コンスタントに入ったりするなど、明らかに看板設置による効果がみられる。しっかりした数字は出していないが、感覚的に売上高が前年比10~20%程度増加している。また、やきとり焼き器の導入で、素早く料理を提供できるようになり注文も増えている。

事業者の声
創業から16年経ち、売上も右肩下がりでマンネリ化していたが、経営計画を策定し、新規客を増やせたことで、仕事に対する意欲が湧いてきた。また、看板を見た新聞記者に利用してもらったことで、新聞の記事に取り上げてもらえるなど副産物もあった。

和式トイレから洋式トイレへの改修によるインバウンド需要の取込み 和風レストラン 静久

昭和58年に創業。鎌倉有数の観光名所「鶴岡八幡宮」の門前にて営業。天婦羅やお蕎麦をメインに提供している和風レストランであり、長年地元の方々のみならず鎌倉を訪れる観光客からもご愛顧頂いている。

事業の内容
ビジットジャパンキャンペーンの効果で鎌倉を訪れる訪日外国人客が増加。店内のトイレが和式トイレでは欧米の方の団体予約入りにくい状況であったが、洋式トイレに改修した事により、インバウンド需要を取り込む事が出来た。

事業の効果
鎌倉市内の飲食業組合の役員を長年務めており、私がこの補助金を利用して販路開拓出来た事が他の組合員の良い刺激となった。また私自身が販路開拓の模範となる事が出来、自分の店だけでなく市内の他の店舗に対しても良い波及効果があったと考えている。

事業者の声
商工会議所から持続化補助金を教えて頂きました。前々から実施したかったトイレの改修を行う事が出来、息子に少しでも良い形でお店のバトンを渡せる事が出来る様になりました。

経営指導員の声
この補助金は販路開拓の一つの「手段」です。次の一手を常に考えつづけ、「商売繁盛」と言う目標・目的のために今後も伴走型でご支援申し上げます。

地元密着型の旅行業の強みをいかし弁当の宅配事業で感染症を乗り越える企業 有限会社共栄旅行サービス

地元の各種団体や小中学校、個人を主な顧客とする地域密着型の旅行代理店

旅行業で培った知見から、ケータリング事業へ進出
埼玉県草加市の有限会社共栄旅行サービスは、地元の各種団体や小中学校、個人を主な顧客とする地域密着型の旅行代理店である。大手旅行業者が企画するパック旅行や個人ツアーでは経験することができない「ホテルのバックヤード見学」など、独自の企画を最大の強みとしている。しかし旅行業は元々繁閑の差が大きい事業であることに加え、少子化による小中学校の減少や個人客の高齢化などの課題もあった。2019年初め、旅行業で培った全国各地の名産品や旬の食材の知識を活用し、「旅行業と安心・安全な『食』のマッチング」をテーマに経営革新計画の承認を受けてケータリング事業「MIYABI」をスタート。さらに草加商工会議所から「会議所向けにお昼の弁当を作らないか」と打診されたことをきっかけに、宅配弁当も試験的に開始した。「MIYABI」では全国各地の名産品や銘酒などの知識と、地元で生産された枝豆や小松菜、クワイ、いちごなどを使用し、新鮮な素材を使った手作りで愛情のこもった弁当の提供を始めた。

しかし、感染症の流行により2020年2月以降は団体・個人旅行のキャンセルが相次ぎ、イベントの中止などによりケータリング事業の注文も途絶えた。

感染症流行下で弁当の宅配事業へ注力
感染症流行後、それまで試験的に実施していた弁当の宅配事業に注力した。2020年3月、草加商工会議所からの提案もあり「新型コロナウイルス感染症に立ち向かう草加市内経営革新承認企業(旅行業者)のご紹介」として、弁当の宅配事業についてプレスリリースしたところ、地元の新聞やテレビに取り上げられ、注文は増加。注文の増加に対応するため、代理店の事務所スペースを調理施設へと改修した。さらに、小規模事業者持続化補助金を活用し、チラシの作成・配布、ホームページの作成など、販売促進を強化した。

「注文の電話」が感染症流行下での精神的支えに
コンビニエンスストアにはない地元食材を使ったお弁当が評判になり、町内会、商工会議所などに加え、地元建設業者などからも定期的に注文が入るようになった。また、感染症流行下での巣籠もり需要ともあいまって、個人客からの注文も増加していった。「感染症が流行した直後は旅行やケータリングサービスのキャンセルの電話が多かったが、宅配弁当の『注文の電話』で精神的にも大きく救われた。今後は地域の飲食店や地元農家との連携も更に進め、ポスト・コロナに備え、旅行業と二足のわらじを履いてバランスの良い経営を継続していきたい。」と、金杉ヨシ子社長は語る。

万全な3蜜対策、自慢のこだわり料理を安心・安全に提供 串揚 酉宴

当店のこだわりは、焼き鳥「串打ち三年、焼一生」という言葉どおり、その一本に命を注いでおり、店は小さいが1年先まで予約の埋まる人気店。

コロナで受けた影響
都道府県へ緊急事態措置が講じられたことにより、すべての予約はキャンセルとなり、5月には予約は1件もなく、売上も0円となった。

対策・補助金の活用内容
 3密を避けるため店内整備を実施し、換気対策を図り、収容人数の制限を図るなどして感染防止策を実施し、それをSNSで発信した。

今後の展開
SNSで感染対策を「見える化」したことが当店の信頼度UPにつながっており、今後も売上回復に努めたい。

セルフチェックインで非対面を確立(岩見沢ホテル4条) ランドシステム株式会社

長期出張者をターゲットに、宿泊・飲食サービスを提供するビジネスホテル。札幌圏内でありながら、スタイリッシュな客室とその料金設定から、開業より高稼働率を保持してきた。近年増加傾向にあるインバウンド客の受け入れ対応も進めている。

コロナで受けた影響
緊急事態宣言の発令により、2020年2月以降の宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、売り上げが大幅に落ち込む。飲食店は休業を余儀なくされた。

対策・補助金の活用内容
顧客と従業員の接触機会を減らし、安心して訪れることができるホテルを目指すべく、非対面型のビジネスモデルを検討。

補助金を活用することで、今まで有人でサービス提供をしていたチェックイン業務について「自動セルフチェックインシステム機」の設備導入を行った。

今後の展開
コロナ終息後も、同システム機を活用することにより、従業員の業務効率化、負担軽減などの働き方改革を目指す。

アウトドアギャラリー改修と販売促進ツール活用による集客力向上 ㈱Verde大台ツーリズム

2013年愛知県より三重県大台町へ移住。町観光協会にてVerdeアウトドアプログラムを稼動。2016年に㈱Verde大台ツーリズムとして法人設立。以来、大台アウトドアフェスティバルを主催するなど地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として事業を展開している。

事業の内容
来所者を快適な受付案内環境でお迎えするアウトドアギャラリーの改修。
案内看板やフラッグの設営による観光客への現地プロモーションの実施と新規顧客獲得の取り組み。

事業の効果
ツーリズムEXPOへの出展によるツアー商品PRとアウトドアプログラムと絡めた新たな旅行商品の企画実現。

若い女性等の顧客ニーズを意識したアウトドアギャラリーの創出によりリピーター率の向上につなげることができた。
案内看板等の設置により、事業所へのアクセスが容易となったばかりでなく、地元住民層への販路の拡大に成功した。
ツーリズムEXPO出展者のツアー商品を参考とした新たな企画開発により満足度の高いツアーが実施できた。
アウトドアギャラリーの創出により、アウトドアフィールドへ、来所者だけでなくガイドの効率的動線が確保された。これにより、SUPの新しいプログラム(モーニングメガサップカフェ)に加えて、カヤックプログラムの造成が実現した。

事業者の声
情報発信に積極的に取り組むことで集客につなげてきたが、顧客ニーズもより高くなったことから、今回のハード面での投資が非常に有効なものとなりました。今後はギャラリー機能を強化するとともに、オプショナルツアーなどアクテビティの提案にも注力しアウトドア志向層が集い易いアウトドアギャラリーを構築していきます。ギャラリーには、近隣の名所や観光スポット、アクティビティについて案内する機能をもたせている。体験後の町内滞在時間の延長による観光消費額増を目指し、これからも積極的にギャラリーを活用する。

インバウンド客へ浜名湖うなぎの養殖・うなぎ和食文化を伝えたい! 天保養魚場

昭和39年に養鰻を開業、その後白焼販売を始めた。昭和59年には食事処を併設し、うなぎの生産から加工、販売までを展開する。平成27年からは、養鰻場見学ツアーを誘客の一環として開催している。

事業の内容
当社の体験見学ツアー「浜名湖うなぎ探検隊」をインバウンド客に言語ストレスなく理解してもらう為、既存のパンフレットを翻訳して、英語版のパンフレットの作成を行った。

また、当社既存のホームページを英語・韓国語・中国語にも対応したホームページにリニューアルした。

事業の効果
浜松・浜名湖のうなぎ養殖・日本のうなぎ和食文化を外国人にも分かりやすく伝える事ができるようになった。また、ホームページのリニューアルにより、インドネシア・シンガポールからの問い合わせが5件、台湾・韓国・中国からのツアー客80名を受入れることができ、売上の増加に繋がった。

事業者の声
今回の事業でインバウンド客に「浜名湖うなぎ探検隊」をアピールする事はできたが、コミュニケーションの部分で意思疎通の難しさを感じたので、今後は自身の語学力の向上などさらなる改善に取り組んでいきたい。

ペットと一緒に泊まれる部屋の改装による新たな顧客層の獲得 有限会社 花渕荘

昭和52年に創業。宮城県大崎市鳴子温泉郷の中山平温泉に温泉宿として開業する。 中山平温泉の中でも景勝「鳴子峡」に最も近い温泉旅館としてお客様から支持され、今日まで 日々、顧客第一主義をモットーに営んで参りました。

事業の内容
客室4部屋にビニール製の畳に入れ替えし、清潔度維持を図る為に、空気清浄機能付エアコンを設置して防臭効果を高め、ペット同伴客の受入のできる部屋へと改装を行いました。
宣伝活動としてトラベル関連サイトや当社ホームページへ「ペットと過ごせる宿」として新たなターゲット用プランを設定しPRを行いました。

事業の効果
今回の補助事業実施によって、これまでペットの存在が旅行を躊躇される原因となっていた方々への需要喚起が図られたことにより新規顧客が増加し、売上高も20%程度増加しております。

事業者の声
経営計画を作成したことで、新たな販路を見出す事業に取り組むことができました。

今後も顧客ニーズを捉えた新たなサービスプラン等を継続的に展開していきます。

宅配弁当サービスに見守りサービスを付加して販路拡大に成功 有限会社イチイ

有限会社イチイは、父親が経営する食品卸売業「一井食品」から、平成15年に宅配弁当事業として独立し、創業した。日替わりで和食・洋食・中華といった豊富な種類を用意している。また高齢者の健康に配慮したメニューも取り揃えており、「飽きないので毎日食べたくなる」と顧客からも好評。

事業の内容
高齢者の食事の提供を必要としている家族及び担当ケアマネージャー等にPRするために食材の安心・安全を全面に打ち出し、多彩なメニューの写真を掲載したWEBサイトを補助金を活用して制作。

WEBサイトに訪れた見込み客を確実に捕えるため、「日替わり献立表」で好きな弁当を気軽に注文できるWEB発注システムを導入。

事業の効果
WEBサイト構築だけでなく、弁当を配達した時に高齢者に声掛けをしてその様子を家族やケアマネージャーに伝えるなどして信頼関係を構築したことにより、月商百万円の売上増を達成した。

事業者の声
近年の労働人口の減少が弁当そのものの需要の冷え込みを加速させ、今後の経営に不安が募る中で、販路拡大に取り組む必要性にせまられた。経営計画作成により明確化した課題に対し、今回の取り組みができた。

混雑時に対応できる対応を行い待ち時間を減らして売り上げアップ 神武食堂

1924年11月、JR五能線木造駅前に開業、現在に至る。「津軽百年食堂」10店のうちの1店として相当程度知名度があり、地域一番店として定評がある。座席数は24席。周6日、午前11時~午後7時までの営業(定休日:火曜日)

事業の内容
補助金を活用して、混雑時の待ち時間を減らし、顧客回転率をあげるため、カウンター席と、空席ができないように、少人数対応テーブルを設置した。あわせて、店内壁のクロス張替を行い、店内の雰囲気作りとイメージアップを図った。またお待ち頂く間に使うベンチや飲物等を提供させていただくディスペンサーを設置した。

事業の効果
効率的に料理を提供可能にし、顧客回転率の向上が図られ、また、固定客はもとより新規のお客様のリピート率が向上した。

事業者の声
小規模な店内改装(カウンター設置と少人数対応テーブル椅子の設置)とお待ちいただいているお客様への新たなサービス対応ベンチ椅子の設置とディスペンサーによるドリンク提供)によって、お帰りになる待ち客が減少し、顧客の当店利用機会が増加し、売上増進が図られました。

店内改装後に来店者からは、「きれいになったね」等店舗改装への驚きの声があり、店舗内のイメージアップに繋がりました。また少人数対応のカウンター設置やドリンクサービスによる来店者の囲い込みについても効果的で売上げアップにも繋がりました。

弁当宅配が柱となって支えてくれた 有限会社共栄旅行サービス

家族3人で経営する旅行会社で、主な顧客は地元の各種団体や小中学校。これら団体旅行の企画・手配・添乗までの一切を手掛けている。ホテルのバックヤード見学など大手では企画できないツアーで、顧客満足度を重視した内容を地元密着型で提供している。 旅行事業の企画で、もう一つの重要なポイントが旅行先での「食」。これまでの団体旅行の企画で生まれた各地域との繋がりもあり、それら地域の食材を活かしたケータリングサービス事業を考案。経営革新計画の承認を受け、飲食事業の営業許可も取得、ケータリング事業をスタート。

コロナでどのような影響を受けましたか
今年2月以降は感染拡大の影響で、旅行事業では予約のキャンセルが相次いだ。現時点では初秋までの団体・個人旅行のすべてがキャンセルとなっている。

「郷土料理を中心とした宴会メニューの企画代行とケータリングサービスの提供」をテーマにしたケータリング事業「MIYABI」は、地元の飲食事業者や地方の食材生産者と連携しつつ順調に取引先を増やしている状況にあったのだが、こちらも会合等の中止により予約のキャンセルが相次いだ。

最終的に3月から5月の売り上げは、対前年比で90%減となった。

どのような対策を講じましたか
本業となる旅行事業の負担にならない程度にと始めたケータリング事業は、繁閑の差が激しい事業でもあった。そこで繁閑差を埋めるべく地元限定で週3日の弁当宅配を開始。
これが想像以上の反響となり、結果として今回の新型コロナ禍において大きな支えとなってくれた。当時はかかってくる電話のほとんどがキャンセルを伝えるものであった中、弁当宅配だけは注文の電話だった。売り上げをカバーするほどではなかったものの、この電話注文には精神的にも肉体的にも救われた思いだ。

弁当宅配先でもあった草加商工会議所の提案もあり、「新型コロナウィルス感染症に立ち向かう草加市内経営革新計画承認企業(旅行業者)のご紹介」というプレスリリースを配信したことで地元の新聞とテレビの取材を受け、弁当宅配の注文を受ける件数が徐々に増えた。

弁当宅配の注文増を踏まえ、新型コロナ禍以前に日本政策金融公庫から調達していたケータリング事業のための設備資金を元手に、旅行事業で使用していた事務所スペースを調理施設へと改修した。

また、小規模事業者持続化補助金の交付を受けたことで、チラシの作成・配布、ホームページの作成など、販促面を強化することができた。

今後はどのように展開していく予定ですか
まず、旅行事業では、最大で旅行代金の半額相当(一人一泊あたり最大20,000円)が支援される観光庁の「Go Toキャンペーン事業(Go To Travelキャンペーン)」の開始に合わせ、顧客が感動できる高クオリティーのツアーの企画・提案をこれまでと同様に行っていく。そのための販促用チラシも現在製作中。

一方ケータリング事業では旅行事業で得たノウハウとコネクションを生かし、全国各地の名産品や隠れた名品等、美味しい食材を織り交ぜた厳選メニューをデリバリー&ケータリングサービスで提供することが目標。

さらに、高齢者向けとなるサービスの構築など社会貢献度の高いテイクアウト事業も模索している。人件費等のコスト面を考慮する必要はあるが、高齢者かつ買い物弱者向けの弁当宅配を強化し、地域とともに発展することを目指す。

安全な接客と提供方法の整備によるテイクアウトの強化 BLUE BEAT BLAND CAFE

香川県土庄町にある大型スーパーの向かいにあるコーヒーとハンバーガーの専門店。 ハンバーガーとコーヒーのメニューを中心としたカフェで20代~40代のお客様が中心。

コロナで受けた影響
コロナの影響で現状すべてのイベントが中止となりイベント出店の売上が減少。

4月からはテイクアウトのみの営業に切替え、土日などは家族連れの注文に対応。

対策・補助金の活用内容
テイクアウト専用窓口の設置。(換気と3密を避けるため)
キャッシュレス対応レジの導入。(非接触型決済で感染リスク低減)

今後の展開
補助事業の取組により、昨年並みの売上さらには前期以上の売上確保を目指していく。

HP作成と外壁塗装により認知度・顧客満足度UPで新規顧客獲得 キッチンいのうえ

昭和57年に創業し、平成25年に現代表が事業を承継。 町内では数少ない洋食店として、地元さつま町及び近隣の薩摩川内市や出水市のお客様を中心に長年に渡り愛されている。

事業の内容
洋食店にふさわしい雰囲気作りのために店舗外観のリニューアル工事を実施した。
町外および遠方での認知度向上を目的としてHPを作成した。

事業の効果
HPには問合せの多かったメニューや所在地の地図、今回リニューアルした店舗の写真も掲載し、全体のデザインも店舗外装と同系色で纏めることで、従来の商圏外へも店のイメージをアピールすることができるようになった。

実際に初来店客から「外観や店内の様子、場所がわかりやすかった」「綺麗な外観で料理も美味しく満足できた」等の声をいただけた。
町外からの来店が3割程増え、前年同時期の平均売上より約13、000円増となった

事業者の声
今回初めて補助事業を活用してHP作成と外観のリニューアルを行い、認知度の向上や来店数の増加に繋がり、新規顧客獲得と売上の増加に繋げる事ができました。

サイクリストに美味しい淡路島の食事を楽しんでいただくための取り組み 万代

淡路島の漁師町である福良で魚屋を営んでいたが、昭和62年に創業。地元の新鮮な魚を使った創作料理・季節料理、一品料理を提供している。地元ホテルで料理人をしていた2代目が、16年前に事業を引き継いだ。

事業の内容
淡路島内で増加するサイクリストのために、ロードバイクスタンドを設置した。
サイクリストに安心して立ち寄ってもらうために、タペストリー(看板)を設置した。

事業の効果
店舗横にロードバイクスタンドを設置したことで、サイクリストが安心して立ち寄ることができる場所を提供できた。

また、タペストリーや既存のホームページ、観光案内所でPRしたほか、サイクリスト向けに手軽な価格の「まかない定食」や近くの海まで配達する「海めし」を考案したことで、サイクリストの来店が増加し、月平均売上高が前年より13%増加した。

事業者の声
以前より考えていた増加しているサイクリストをターゲットにしたランチ営業の開発に本気で取り組むきっかけとなった。商工会から顧客ニーズや売上増加目標に関するアドバイスをいただいたことも、成功の要因になったと思う。今後は、立ち寄っていただいたサイクリストに当店の印象や立ち寄りのきっかけ、要望などをお聞きし、さらなる来店客増加につなげたい。

花と珈琲の一体感のある場づくりと共同集客による販路開拓 出茶屋 有限会社旭松園 (共同申請)

【出茶屋】平成17年に創業。屋台での珈琲の移動販売事業を営んでいる。 【有限会社旭松園】平成2年に創業。園芸植物の小売、植栽事業を営んでいる。

事業の内容
【出茶屋】珈琲屋台常設のための小屋と客席を設置。菓子の製造販売。広告とイベント開催による集客。

【有限会社旭松園】店舗敷地内のレイアウトを変更し、空間装飾も兼ねた花木陳列方法を導入する。店舗内にはガーデニング相談窓口を設け、客席・トイレの整備をする。ホームページの制作。

事業の効果
【出茶屋】常設の販売拠点ができたことで、認知度が向上。顧客2割増、月商5割増。
有限会社旭松園が栽培するハーブを使ったメニューの充実。
【有限会社旭松園】出茶屋の来店客からのガーデニング相談に対応することで、植栽・庭仕事の新規受注が増加。共同イベント開催による集客の増加。

事業者の声
常設屋台がアイキャッチになり足を止める通行客が増加した。今後は、お菓子等のメニューを工夫したい。

新規顧客開拓に向けた千年の森アドベンチャーDVD動画作成事業 株式会社タウザントヴァルト

平成17年7月に創業。サッカーを基本にした総合スポーツセンター合宿施設として人工芝グランド2面、認定グランドゴルフ場2コース(16ホール)、プロジェクトアドベンチャー施設を有し、200人収容できる宿泊棟を持ち、サッカーチームの他、大学、企業新人研修の受け入れを行う。

事業の内容
千年の森アドベンチャー動画DVDの作成及びWEBサイトのリニューアルによる新規顧客の獲得

事業の効果
千年の森アドベンチャー研修の入込客増加を狙い、DVDによる営業活動の強化で新規顧客を獲得することができた。

DVDのダイジェスト版をWEBページに掲載することでHPの閲覧件数が大幅に増加。平成29年3月からの2か月間で130名(売上約90万円)の新規顧客(予約)を獲得できた。

事業者の声
DVDを学校や会社に配布しアドベンチャー研修について理解を深め興味を持ってもらうことができ問い合わせが増えてきた。WEBページの動画の組み込み及び、検索手法の強化により、閲覧数も増え問い合わせが増加した。今後さらに新規顧客の獲得に期待がかかる。

海外輸出への対応と健康志向層を取り込むための殺菌設備の向上 千畳敷センター

1946年5月創業。青森県西津軽郡深浦町の津軽国定公園内にあり、海の幸をメインとした家族経営の食堂である。

事業の内容
電解水生成装置を購入及び使用し、加工品の薬品を使わない殺菌消毒の実現による「無添加で安心」のコンセプトを保ちつつ、従来よりも賞味期限の長い商品開発を行った。

事業の効果
本事業で購入した上記装置により、薬品を使わずに賞味期限を延長することが出来るようなり、破棄ロスが少なくなることや、その宣伝効果による商談成立など、実施前と比較し、売上年 300 万円の増加につながった。

事業者の声
本事業により、商社と海外の試験販売取引に成功した。

商社からは賞味期限が短いという課題を克服したことにより取引の幅が広がったとの意見があり、今後は本取引を継続し、年間売上 400~600 万円の増加に繋げたい。

高齢者向けと若者向けに広報手段を変え幅広い顧客を獲得 そば工房納屋

平成22年に高松市の郊外、高松空港から北へ3kmほどのところに開業した手打ち蕎麦専門店である。蕎麦は最高峰の評価を得ているブランド品種「常陸秋そば」を使用しており、のど越し良く風味豊かな蕎麦を提供している。

事業の内容
高齢者層向けのアナログ媒体(補助事業)と若者向けのデジタル媒体(補助事業対象外)による情報発信を行い、2つの媒体の相乗効果で来客店数の増加を図った。

アナログ媒体については、地元紙の「四国新聞」と中央紙にチラシの折込を行い、「本物を求める人」が読者層の地元経済紙「かがわ経済レポート」に広告を掲載した。
デジタル媒体については、AR(拡張現実)システムを活用し、当店ロゴをARマーカーに設定した。

事業の効果
チラシの折込により、まだ当店を知らない方への情報提供をすることができた。特に、高齢者層に直接宣伝できた。
かがわ経済レポートへの広告掲載では、価格が高くても質を求める方へのアピールになった。
ARシステムは、紙媒体では分かりにくい情報を伝えることができたので、新たな顧客層の掘り起こしにつながった。

事業者の声
創業から約6年間、顧客層が限定されていたが、本事業で認知度アップが図れた。今後も事業の持続的発展を目指したい。

滞在で楽しめるメニューを作り平日宿泊客増加に成功 コテージ伊豆.com

海水浴客で賑わう弓ヶ浜海水浴場近くの立地において、ログハウス3棟を有する貸別荘コ テージとして2000年5月に創業。夏休みや年末年始などを中心とした小中学生の子供連れ ファミリー利用が大半を占めている。宿泊者向けに経営者自らがインストラクターとなり、カブトムシ・クワガタ採取ツアー、所有する漁船による家族貸切釣り船体験などのオプショナルツアー提供も実施している。

事業の内容
補助金を活用し、屋外シャワー・簡易トイレ設備等を整備。健康志向のアクティブシニア層をターゲットに海岸近くの立地を生かし、サイクリング・カヌーなど複数運動を取り入れた「ゆったり有酸素運動でストレス解消宿泊プラン」を実施、売上増加を図った。

事業の効果
閑散期である10~11月期において当プランの利用が増加、前年売上高比では140.7%を達成。今まで利用が少なかった高齢者層の新規顧客獲得により稼働の少なかった平日宿泊利用増加に繋げている。

家族5名様利用まで同料金の“1棟貸し”スタイルの宿泊施設である事からプラン利用されるシニア層利用だけでなく、土日を中心に子供・孫世代と一緒に訪れ宿泊する事が多く、「家族貸切釣り船体験」などのオプショナルツアー利用増加にも貢献している。

事業者の声
「21世紀の南伊豆町の役割は、首都圏4,000万人を癒やすこと」を当社ビジョンとした経営を実現化、売上増に繋げる事が出来た。
更にメンタルヘルス対策にも対応するため経営者自ら「産業カウンセラー」の資格を取得、体だけでなく心も癒せる宿を目指していく。

自家焙煎コーヒーを作れるようになり販売品数アップに成功 ザルツベルクコーヒー

2016年2月JR塩山駅より徒歩3分の駅前商店街の空き店舗にコーヒーをメインにしたカフェをオープン。店内10席で、手作りケーキ、ランチや甲州ワインなどの提供もしている。

事業の内容
コーヒー豆の焙煎機を導入して、自家焙煎コーヒー店としての宣伝効果、他店との差別化。また、自家焙煎することでコーヒー豆の原価を下げながらも品質向上とコーヒー豆の販売による売上増などにより収益性の向上を図る。

店内が全席禁煙のため、店舗前のスペースにオーニングテント、雨風よけカーテンと野外照明を取付け、喫煙可能なテラス席を新設することで、喫煙者へのサービス向上による売上の増加を図る。

事業の効果
自家焙煎により、コーヒー豆の仕入原価が50%下がるとともに、コーヒーの種類も2?3種類増やすことができた。
まずは数量限定でコーヒー豆の販売を始めたが、月10,000円を売り上げることができた。
暖かい日には喫煙者以外のテラス席利用もあり席数が増えた結果、設置前までの最高売上(日)を7,000円更新することができた。

事業者の声
自家焙煎したコーヒー豆の本格販売を始める準備を整え、さらなる売り上げ増加と収益性の向上を目指している。
空き店舗が増えている駅前商店街に、少しでも人が歩く機会が増えるよう、憩いの場を提供するするとともに情報を発信していきたい。

利用客の利便性をアップする機材導入をHPでPRし顧客満足度増 ダイブイン浜

昭和47年に民宿として創業。その後昭和53年にダイビングショップも併設。常連のダイバー客の利用が多い。

事業の内容
・新規客集客に向けたホームページのリニューアル。
・保有船へのGPS魚探の設置

事業の効果
HPをリニューアルし、SNSとの連携を行ったことでSNSを見て来客する新規のお客様も増えてきた。

HPリニューアル時(平成28年10月)のインスタグラムフォロワー数は160名だったの対して、現時点(平成29年4月)では  346名と既に216%増加しており、これからの夏のシーズンで更に新規のお客様がSNSから弊社を見付けやすくなる可能性がある。
GPS魚探を設置した事で雨天時などでも問題なくダイビングポイントに行けるようになったことで、利用客からの評判が良くなった。

事業者の声
HPのリニューアルは直近の課題であったが、費用を考えると実行に移せなかった。持続化補助金のお陰で負担を減らせた上に大きな効果を得る事ができた。
GPS魚探も必要ではあったが、費用を考えると導入が難しかった。導入した事で利用客の満足度が上がったことはとても効果が大きい。

シニア層を狙った新メニュー・朝粥を開発し、新規顧客を獲得 老上海香蔵

鹿児島市副都心として再開発が進む市南部の谷山地区において,住宅街の中華料理店として平成24年に開業。コース料理が充実し,本格的な中華料理が味わえるとして幅広い年代の利用があり,地域密着型の店舗として存在感を増している。

事業の内容
朝型傾向であるシニア層の客層が増加することが予想されることから,補助金を活用して喫煙・庭スペースとなっている店舗入口横の空きスペースをオープンテラスとして増築。
席数が15席増加し,ここで提供する新メニューとして朝がゆ(中華粥)の提供を行った。

事業の効果
増築前に比べ来店客数は20%増加,増築後の月間売り上げも約20%の増加となり,話題性も広がってきたように思われる。

従来の中華料理店とは印象が異なる取り組みにより,来店客数の増加とイメージアップを図ることができた。

事業者の声
事業計画書の作成・申請にあたり,一人では何から手を付けてよいかわからなかったが,商工会と一緒に取り組んだことで,考え方・優先順位を整理してもらい,計画作成の方法と重要性が理解できました。これを機に,今後テイクアウトができるメニュー作りにも取り組み,幅広い事業展開を図っていきたいと考えています。スペースを活用して,今後本物志向の中華料理の提供だけでなく,地域の人々のコミュニケーションスペースとしての利用も考えていきたいです。

新規事業を看板・ポスター等でPRを行い入れ込み客数をアップ 有限会社 美保館

明治時代に創立された老舗旅館。新館・本館・離庵の三棟から成り、本館と離庵は国登録有形文化財に指定されている。美保神社から続く青石畳通りと美保湾を一望する好立地にあり、現在でも宿泊、宴会、結婚披露宴などに利用されている。

事業の内容
当館は平成27年に新館七階にある展望大浴場の公衆浴場の認可を得た。そこで増え続ける日帰り客、宴会客をターゲットとし、看板・チラシ・ポスター作製、ホームページリニューアルを行って展望大浴場の日帰り入浴事業をPRした。

事業の効果
シンプルな取り組みであったが宴会客・釣り客・美保神社の参拝者・地元住民等が日帰り入浴事業を認識し、月売上が約9万円と5倍に上がった。

来館者数自体も増加し、お土産販売も約10%アップした。

事業者の声
今回の事業を行って、お客様から「看板を見て日帰り入浴をしていることを初めて知りました」とやってこられたのでかなりのPR効果を実感している。
今後も情報発信を続け、「日帰り入浴事業」の更なる拡大に繋げたい。

「シニア向けすし宅配事業」を立ち上げ新しい顧客層にPR 株式会社 くらま

昭和60年開業。滋賀県の国道8号線沿いにてビジネスホテルと飲食店を経営。館内に宴会場、小座敷を持ち、和食中心の料理を予約制で提供。また、幕の内弁当、法事や慶事の会席膳なども提供。

事業の内容
補助金を活用して、板前割烹寿司を主力商品とした「シニア向けすし宅配事業」を立ち上げ、スマホ対応したHPの更新、カタログチラシの作成を行い、新規事業の情報発信を強化し販路の拡大を図る。

関西圏ではあまり流通していない割と安価で品質の良い産地特定のマグロを安定的に提供するために超低温ストッカーを導入する。

事業の効果
新規事業によりハレの日以外の日常使いの利用が増え、売上が5%増加した。
作業スタッフ1名を新規採用し、地域雇用を創出することができた。
地元産の米を使用しており、新たな寿司宅配事業の展開により、米の消費量が増え、地元農業の発展に寄与した。

事業者の声
宅配すしの利用を通してお客様に当社の商品を知って頂くことで、今後、実店舗での利用も期待できブランド化を図る事ができる。
すし宅配事業の販売を強化し軌道にのせ、部門として独立を図り、さらなる雇用増に繋げていきたい。

シニア世代の受け入れがしやすくなるようにバリアフリー化工事を実施 株式会社 下風呂観光ホテル

1969年7月、先代社長が株式会社下風呂観光ホテルを設立。1991年には飲食店「浜勝」を、現社長が開業。1999年、旧ホテルが老朽化したため現ホテル「三浦屋」を建設。さらに2006年には「浜勝」をホテル内に移転し相乗効果を図った。2013年、先代の退任に伴い現社長が就任。現在に至る。客室数22室。2階には大・中・小宴会場を完備し、様々なスタイルでの宴会が可能。

事業の内容
全国的にも高齢化が進行しており、その方々をはじめ、全てに優しい宿泊施設を目指すべく補助金を活用し、玄関のスロープ工事を実施。併せて、客室や浴室に手すりを設置。これにより、シニア世代等の受け入れが容易になった。

事業の効果
シニア世代や障害のある方も受け入れすることができ、顧客回転率の向上が図られ、売上増進につながった。また、様々な方の受け入れが可能となったことにより、エージェント並びに個人のお客様からの評判が良くなり、リピート率の向上につながった。

事業者の声
以前の玄関は、段差の大きい階段でスロープ工事は必要不可欠でした。今回、補助金を活用できることとなり、思い切って工事を実施。エージェントの方々やお客様、添乗員の方々からの評判が良く、当館利用機会が増加し、売上増進が図られました。

エージェントの方からは、「段差がきつい点を苦慮していたがスロープになり、更に手すりまで付いて、高齢者の受け入れも大丈夫ですね」等の声があり、当館イメージアップにつながりました。

割烹の強みを活かしテイクアウト事業開始 割烹さかぐち

創業75年、自然と美味しい農産物に溢れる魅力的な田舎町、美里町で割烹料理店を営んでいる。

コロナで受けた影響
当店は地域でも多くの団体宴会客を受注していた為、大幅な売上減となった。
ステイホームをチャンスととらえ、家庭で割烹の味を楽しめる商品開発。
ブランド力、自家栽培の米などの優位性を活用した本格総菜のテイクアウト事業を開始。

対策・補助金の活用内容
「割烹の味を家庭で」をコンセプトに高品質な商品を開発、新規顧客層の開拓・販路開拓を進めることができた。

今後の展開
今後は真空パック、冷蔵食品などの開発により、贈答用商品などお客様の多様なニーズに対応していく。

テイクアウト販売・感染症対策の強化(コトブキッチン) 株式会社三角形

2015年設立のPR企画会社。主な顧客は市内の企業や個人事業主であり、プロジェクトマネジメントや企画・発信およびコンサルティング業務を行っている。2017年12月より、オーガニックワインと洋風惣菜の店「コトブキッチン」をオープン。

コロナで受けた影響
周辺企業の宴会自粛により、例年であれば歓送迎会シーズンで売上の上がる時期に大幅に売上が減少。2020年4月からスタッフやお客様への感染拡大の防止策として、営業時間を短縮し、席数を減らしているが、それによりアルバイトスタッフの雇用を調整せざるを得ない事態となっている。
以前の状態に戻るのは容易ではなく、店舗存続の危機に直面しており、廃業するかビジネスモデルを転換するかの決断に迫られている。

対策・補助金の活用内容
細菌混入リスクが少なく日持ちのするテイクアウトの惣菜メニューを増やすためのメニュー開発を行うとともに「真空包装機」「冷凍庫」を導入。
顧客滞在時間や店員との接触機会を減らすため、店舗の入口に「冷蔵ショーケース」を導入するとともに、ショーケース内に盛付けイメージ写真を掲載したポップ(値札)を掲示。

今後の展開
メニューの選択肢を増やし、真空パックによる日持ちのする惣菜を販売することにより、来客数と平均客単価の向上を図る。
「昼営業・惣菜テイクアウトの店」を定着させ、営業時間短縮要請の影響を受けない店舗運営を目指す。

PB商品のEC販売強化により持続力のある経営基盤構築へ 株式会社ちづや

2017年5月に個人事業から焼肉店「ちづや」を創業。国産の良質肉の調達にこだわり、他店では真似出来ない斬新なメニュー開発にも注力。「焼肉以上の価値」が感じられる店舗づくりを目指し、豊かな食文化の創造を目指し、妥協なき挑戦を続けている。

コロナで受けた影響
緊急事態宣言を受けて、グループ予約を中心にキャンセルが急増し、売上が大幅に減少。2020年4月中旬より営業を自粛し、テイクアウトのみに切り替え。ゴールデンウィークまではテイクアウト需要はあったものの、それ以降は予約も減少し4月の売上は前年同月比47%減となり5月以降も厳しい状況が続いている。

対策・補助金の活用内容
統計データを活用し、焼肉店がプロデュースするプライベートブランド(PB)がタレ市場拡大を牽引しているとの予測を立て、店舗と商品の双方のブランド価値を高めていく戦略を立案。ECサイトにおいて本格的な販売準備を進める。
商品リリースに際し、EC機能を備えたホームページの制作と付随するプロモーションやデザイン費用を補助金で活用する。

今後の展開
店舗来店型の焼肉やテイクアウト中心のビジネスから、非対面によるECを中心とした自社PB商品の販売を手がけ、売上回復とブランド力向上を目指し、持続力のある経営基盤を構築する。

今後、コロナの影響で経営が厳しい飲食店に対し、これまでの経営ノウハウや今回のネット販売等で得た販売促進ノウハウを他社に提供するサービス(コンサルティング)提供も見据えている。同業種と共に食文化を支える企業への成長を目指す。

奥武島産もずくを日本中に発信!! 有限会社マルミネ産業

昭和43年からもずくの養殖を手掛け、天災に左右されない安定した売上確保と、海人としての「体に良いもずくをたくさんの人に食べてほしい」との想いから平成10年に「もずくそばの店くんなとぅ」を開業。もずくを練りこんだ自家製麺の沖縄そばに加え、店頭では生麺、乾麺、ゼリー等の加工品の小売販売も行うなど、地域資源を活用した新商品開発にも積極的に取り組んでいる。

事業の内容
主力商品である「乾麺」「生麺」の販路開拓を行うために真空機を購入した。
また、賞味期限の表示を直接、包装パックに印字するための手動プリンターを購入した。

事業の効果
真空機の導入により完全な真空状態の包装を実現することで、大手小売店への納品基準をクリアすることができた。

また、手動プリンターの導入により賞味期限の表示を直接、包装パックに印字することが可能となり、大量生産・一括納品体制を構築することができた。

事業者の声
これまでは限られた商圏での販売であったが、大手小売店が設定する納品基準をクリアできたことで、新たな販路拡大を実現でき、経営の持続的な発展につなげることができた。今後も商工会と連携を図りながら、新商品開発ならびに販路拡大に積極的に取り組んでいきたい。

女性グループ顧客の快適空間創造 湖月飯店

昭和51年創業の中華料理店。「料理を通じて地域に恩返し」を経営方針とし、リーズナブルな価格・味・少ない待ち時間での料理提供にこだわり、長年に渡って、地域に欠かせない中華料理店として根付いている。来店時は笑顔いっぱいの店主と従業員が出迎えてくれる。

事業の内容
広い中華テーブル・円卓テーブルの導入で中華料理店ならではの雰囲気作り・店内の清潔感と居心地の良さを演出→女性顧客が入りやすい店内環境作りに取り組んだ。

事業の効果
顧客からは「店内が明るく、清潔感がある」「家族や友人を連れて円卓テーブルで食事をしたい」等の声を頂き、顧客満足度が向上、客数は事業取組後半年で10%増加。
広い中華テーブル・円卓テーブルの導入で、単品料理・コース料理の注文数が増加。
事業取組後半年で売上高は昨年対比9%程度・粗利率は昨年対比4%程度増加。

事業者の声
取り組みの結果に自分が一番驚いている。お客様から喜びの声を頂き、目に見えて売上と客数が増えている。本格的な中華料理店になった自負がある。テーブルを見る度に身が引き締まると共にウキウキした気持ちになり、今は仕事がとても楽しい。

万全な3蜜対策、自慢のこだわり料理を安心・安全に提供 串揚 酉宴

当店のこだわりは、焼き鳥「串打ち三年、焼一生」という言葉どおり、その一本に命を注いでおり、店は小さいが1年先まで予約の埋まる人気店。

コロナで受けた影響
都道府県へ緊急事態措置が講じられたことにより、すべての予約はキャンセルとなり、5月には予約は1件もなく、売上も0円となった。

対策・補助金の活用内容
3密を避けるため店内整備を実施し、換気対策を図り、収容人数の制限を図るなどして感染防止策を実施し、それをSNSで発信した。

今後の展開
SNSで感染対策を「見える化」したことが当店の信頼度UPにつながっており、今後も売上回復に努めたい。

新鮮で安全な地元食材を使用し、健康と美容に留意した手作りメニューの店 粉もんや 楽園

1997年琴浦町にて、「お好み焼き 楽園」で創業。平成23年の山陰道開通等の環境変化の影響を受け、2015年倉吉市に移転し、「粉もんや 楽園」で開業。関西風のお好み焼きをベースに、地元北栄町特産の長芋「ねばりっこ」や豚・海老・イカ等の定番食材のほか、地元の旬の食材・切り餅・チーズなど多彩な食材によるお好み焼きを提供している。

事業の内容
当店の周知を図り、来店者の増加を行うため、看板の作成・設置を行った。
当店並びにメニューの周知を図り新規顧客の獲得と固定化を行うため、チラシ作成及び新聞折込を行った。
顧客満足度アップとお好み焼きの作成提供時間の効率化を行うため、カウンター・食器棚の改装を行った。

事業の効果
チラシ作成・新聞折込、看板作成・設置及び自費によるDM作成・送付の一連の取り組みを行ったことで、当店の認知度がアップ。またメニュー内容や地元食材を使った健康と美容に留意した店であることが周知できて、実施前に比べて概ね8%(30人/月)増加している。さらに、高くてお客様に不便さを感じさせていたカウンターを改装したことで「お店に行きやすくなった」等の反響があり、新規顧客の増加と固定化への手応えを得ることができた。

事業者の声
現在の場所に移転開業(2015年6月)後、2年が経過しているが、まだ地元での知名度は低い状況であった。そのため、引き続き広報活動に取り組まなければならない状況にあったが、今回の補助事業での取り組みにより、当店の立地場所や提供メニュー内容等のPRを行うことができて、新規来店者の獲得や既存顧客の常連客への移行に繋がり、経営の安定と継続性に役立っている。

IT活用による企業課題解決と地域活性化への応用 株式会社 竹屋旅館

戦前、現静岡市清水区にて創業。平成27年に事業承継。宿泊・飲食事業などを行っている。経営改革に向けた総合的な取り組みが評価され、平成27年3月には経済産業省「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選出。近年はIT観光ガイド事業にも取り組み、ITを活用した地域の活性化に貢献している。

事業の内容
インバウンド客獲得に向けた外国語版Webサイトや営業ツールを作成(1回目採択)
情報発信のピクトグラム化や、Webサイトでのムスリム対応情報発信を実施(2回目)
地方観光地におけるインバウンド客向けのIT観光ガイドシステムを構築(3回目)

事業の効果
外国語版Webサイトの構築等により、閲覧ページ数は1ヵ月当たり最大7倍まで増加。営業ツールの活用により問い合わせ件数が2倍、海外客の団体旅行予約も2割程度 増加している。また、海外顧客の売上比率も全体の17%まで増加している。

事業者の声
持続化補助金により、インバウンド客といった新たなマーケット開拓を効率的に行えた。

課題を解決するとともに今後も経営計画を常にブラッシュアップし、商工会議所からのアドバイスをいただき、事業を展開していきたい。

繁忙期昼営業の回転率アップ、および夜営業の客単価向上の実現 地もの屋 響(ゆら)

平成21年に創業。町の中心市街地にあり、昼はカレー店、夜はビアバースタイルの居酒屋を営んでいる。明治12年建造の土蔵をリノベーションした二階建ての店舗。

事業の内容
観光地でもある小布施町において主に繁忙期の昼営業回転率アップを目的に厨房施設の購入・増設を実施した。
また、「カレー屋」のイメージが強く、夜営業の「ビアバースタイルの居酒屋」を広く周知するために当店では初めてのチラシの作成を行った。

事業の効果
繁忙期前に厨房機器の更新ができ、主に昼営業では調理時間の短縮等につながり、およそ1.5倍の回転率向上を実現。夜営業についてもテーブル型冷蔵庫、ワインセラーの導入によりアイテム数が増加し、客単価25%向上につながった。チラシも12月に周知、忘新年会の予約を獲得し、売上高が前年比25%程度増加した。

事業者の声
厨房施設の刷新、当店初のチラシ作成に取り組むきっかけとなり想像以上の効果を得ることができた。今後は、今回の事業成果を踏まえつつ、新事業実施につなげていきたい。

石臼を使った「三たて」蕎麦で人の手でつくる温かさをお客に (有) そば処 更科

昭和52年1月に「そば処 更科」を開店(自家製の蕎麦とうどん)店と出前を中心に営業。

事業の内容
石臼を導入し、本物の「三たて」蕎麦を提供し、新規顧客とリピート率を高め、当店の顔として新しい看板を設置し蕎麦も付加価値を高め、地域のコミュニティーを作って行きたい。

事業の効果
石臼の導入により本物の美味しい「三たて」蕎麦を年間通じて提供が可能になり、お客様から「蕎麦の甘みが増して美味しい」、「他では味わえない風味がある」等の声を頂き、導入後、新たな看板設置の効果も含め、蕎麦の売り上げが以前に比べ、一割強増加した。
(1日当たり12名増×営業日26日×平均客単価700円=218,400円)

事業者の声
60歳以上(定年後世代)の高齢者の男性を中心に、石臼を使った本物の美味しい「三たて」蕎麦を年間を通じて提供する事により、顧客リピート率を高める取組ができ、さらに、その取組が分かる看板設置により、市内各地域のコミュニティに「手挽き石臼」を使った蕎麦の安心と安全、美味しさを直に体験できるプログラムの存在を訴求でき、新たな顧客の獲得ができた。

オヤマップン・飲食店活性化プロジェクト レストランバー ロックス

平成17年6月、小山駅西口近くに開業。食事にも比重を置いたバーとして営業している。 20代~30代が客層の中心だが、駅至近の立地からビジネスホテル宿泊者の来店も多い。

事業の内容
飲食店の力で小山の街を活性化したい!との思いから、飲食店マップを作成。
捨てられない、作成費用を抑えられる、店もお客も楽しめる・・・様々なアイデアを結集した結果、店主の顔イラストを使用した『オヤマップン』に。スタンプラリー形式を取り入れたことで、他店との協力が容易になった。

事業の効果
「3店目でオリジナルシールをGET!」できるラリーの要素があり、従来の顧客が他店も周る効果が生まれ、個人飲食店ならではの店とお客の密接な関係が高まった。
ホテルでもオヤマップンを配布したことで、地元住民だけでなく宿泊客も個人飲食店を利用するようになり、売り上げは月により流動的だが、前年比で3~5%増加している。

事業者の声
アイデアの具体化、資金問題、客目線の発想…様々な面でアドバイスをもらいました。
この事業をきっかけに商工会議所との距離が縮まり、参加店には入会を勧めています。
「オヤマップン」が好評を博したことから、『オヤマップンVol.2』の制作も決定。クラウドファンディングを活用した支援受付も実施しました。

生産設備を導入しテイクアウト部門を強化、イベントでもPR ときわCafe

平成26年7月、静岡県湖西市と愛知県の県境にほど近い県道3号線沿いに78.93㎡(約 24坪)のカフェをオープンした。 21㎡(約6坪)のレンタル・ギャラリースペースを併設している 他、「菓子製造業」の認可も得ており、テイクアウト用の菓子も販売している。

事業の内容
菓子テイクアウト部門を強化するために生産設備を導入し、生産効率の向上及び生産量増加を図った。
製造した商品の販路を広げるために、イベント出展用の看板表・示板等を導入し、イベントでの販売・PRにより、売上増加を図った。

事業の効果
本事業に取り組んだことで生産効率の向上が図られ、今まで受注できなかった大量注文やOEM生産の依頼に対応できる体制を整備し、市内企業のオリジナル商品等の受注など、新規顧客獲得に繋げている。
イベントへ積極的に出展することが可能になり、近隣地域でのイベント開催や出展により、焼き菓子全体の売上は対前年比で50%増加した。

事業者の声
今まで断ってきていた大量注文が可能となり、来店客以外の消費者にも当店を知ってもらえる機会が増えた。
地域農家の方々が生産した農作物を利用したスイーツ製造のOEM注文を受けるようになり、安定した販路が広がった。
菓子製造を通して地域農家の方々と仲良くなり、農家の方々と 協力して、地域イベント開催・出展が可能となり、販売活動において良き相乗効果が得られた。

ネット広告に合わせてメニューをリニューアルしリピート率をアップ れすとらんココット

平成5年6月に飲食店を開業。島根県大田市仁摩町の国道9号線沿いで、世界一大きな砂時計がある「仁摩サンドミュージアム」へ徒歩で5分、世界遺産「石見銀山」へは車で10分というところに立地している。大型トラックや観光バスも停まれる駐車場を完備している。

事業の内容
自社専用の企業用Facebookを活用した販促活動を行い、新商品等の最新情報、自社の強みやこだわり(自家栽培野菜や自家製調味料等)を発信する事で、Facebook利用者の潜在客・既存顧客に向けた販路開拓を図った。
新商品開発、顧客ニーズに合った新たなメニュー構成(セットメニュー等)を考案した。また、数多い既存のメニューの見直しを行い、当店の商品やサービス内容のわかるメニューブックの作成を行った。

事業の効果
Facebookの活用により、新規顧客獲得、既存顧客のリピート率向上につながって11ヶ月連続で対前年同月売上越えを達成した。
メニューブック完成後、新規顧客の獲得やリピート客の向上につながった。また、メニューを整理した事で作業効率も向上した。
顧客と売上が増加した事で経営者や従業員の意識・事業意欲が高まった。

事業者の声
事業拡大のため、今後はスイーツ・喫茶部門の拡充という新たな取組みに挑戦したい。
2年後には当店の近くに道の駅が出来き環境が変わる。この事を考慮し、本補助事業で得た成果を次に繋げて行きたい。

共同事業で地域として外国人客の呼び込みに挑戦 山 愛(他6事業者)

日本三大薬湯に数えられる松之山温泉街で飲食店を営んでいる7軒の事業所である。日本そば・ラーメン・焼き鳥・丼物・定食などを提供している。

事業の内容
地域内の観光名所に共同看板を設置し、観光客の温泉街への誘客を図った。また、インバウンド対策として、それぞれの事業所で「多国語版メニュー表」と「指差し会話シート」を作成して外国人観光客の接客力向上を図った。

事業の効果
冬期間は降雪期のため看板は撤去しており看板設置後の売上増加額は出ていないが、地域内でも有名な自然景観名所に看板を設置したことで観光客を温泉街に誘導することができ、飲食店だけでなく土産物店や温泉旅館の利用度が高まることに期待したい。
近年増加傾向にある外国人観光客への対応策として作成した「多国語版メニュー表」と「指差し会話シート」 は、メニュー写真を取り入れたことにより理解されやすく、コミュニケーションツールとして活用している。

事業者の声
共同申請したことで1事業所では難しいことが可能となり、負担も少なく有意義な事業となった。また、打ち合わせ会議を重ねることで、様々な意見・提案があり、仲間意識も深めることができた。

シアタースペース新設による顧客満足度向上と宿泊及び地元顧客の獲得 亀山温泉ホテル

昭和30年に創業。千葉県房総半島の真ん中、奥座敷亀山湖畔にある15室の温泉旅 館。強みは24時間かけ流しにしている天然温泉。SNSを上手に活用し子連れファミリーの客層をうまく取り込んでいる。経営理念は「私たちが地域の顔となり、地域を私たちの力とする」。

事業の内容
食堂スペースを改装しWifi環境・プロジェクター・スクリーン等のシアター設備を整えるシアタースペースを新設する事で宿泊客・顧客満足度の向上を図るとともに、当空間で集客イベントを開催し地域住民の交流の場を創出する。

事業の効果
月1回ペースでセミナーや講習会を新設したシアタースペースで開催しており、市内外の市民を呼び込むことができ、当ホテルの周知PRだけでなく新規顧客を大幅に開拓することが出来た。また、地域住民の憩いの場としても活用しており地域に根差した経営に繋がる。

事業者の声
経営計画を策定することで事業の課題や目標、コンセプトが明確になった。商工会議所からPDCAサイクルに関するアドバイスをいただいたことも成功の要因になったと思う。次回の小規模事業者持続化補助金についてもぜひ申請したい。
もっと多くの事業者に小規模事業者持続化補助金を知っていただき、その活用による販売促進が日本経済の活力の源になれば幸いです。

レクリエーション施設の拡充による長期宿泊者の獲得と地域への開放 株式会社寿々屋

昭和37年に開業したJR高崎駅から徒歩4分の老舗ビジネスホテル。競合ホテルチェーンが立ち並ぶ中、事業承継を機にレクリエーション施設の充実を図り、差別化を実現している。

事業の内容
平成25年度補正では、「飲食店舗の改装及び宿泊者向け/地域住民向けパンフレットの作成」事業を展開。
平成26年度補正では、「新市場開拓に向けた館内レクリエーション施設の拡充と販促活動」事業を展開

事業の効果
ホテル内の遊休スペースを改装し、シミュレーターゴルフや漫画、喫茶・カラオケコーナー等のレクリエーション施設を充実させることにより、工事関係者等の長期宿泊客の獲得につながった。また、宴会場等を地域住民に開放することにより、行政職員や経営者等が集う朝活等の利用につながっている。

事業者の声
当時、当ホテルの立地する高崎駅周辺では、本年に開業を迎える国際体育館や商業施設の建設が決定しており、その後も文化芸術センターやコンベンション施設の建設が計画されていた。そのため、経営計画書の作成において、当ホテルの機会と強みを改めて認識することにより、工事関係者等の長期宿泊客を獲得するためのレクリエーション施設の拡充に踏み切れた。その結果、ホテルチェーンとの差別化に成功し、売上高の向上にもつながっている。

経営指導員の声
当ホテルは、補助事業にて自ら強みを作り出し、機会を捉えた事業を展開している。

洋式化、バリアフリー化で高齢者新規客の受け入れに対応 有限会社清野旅館

昭和45年4月に創業。国道17号線から300m位山寄りに所在し、猿ヶ京温泉のほぼ中心に位置する旅館である。

事業の内容
現在顧客のうち35%を占め、年々率の上昇している高齢者にターゲットを当て、既存の和室をバリアフリー対応の洋室にすることで販路開拓を図るため、平成28年9月14日から10月1日にかけ、既存の和室客室を洋式化する工事を行った。

事業の効果
洋式化によるバリアフリー化が実施できたことで、平成28年12月に新たに4グループ12人の高齢者新規顧客の受け入れを行うことができた。
これにより、前年同月対比で103,680円の売上増となった。また、高齢者リピーターの安定的な確保の足掛かりができ、販路開拓につながった。

事業者の声
当補助事業により売上の35%を占めていた高齢者にターゲットを当てた客室の洋式化が行え、年間を通してお客様の景気動向に最も左右され易い旅館業とっても、売上の季節変動を減らし、安定的な収益の増加が実現できることとなった。

英語版Webサイトを作成し、インバウンド客需要に対応 ㈲ひなたみ館

明治38年に四万温泉(しまおんせん)日向見地区の一軒宿として創業し多くの湯治客で賑わった。平成24年に大幅リニューアルし、団体客は受け入れず、個人客に特化したサービスの提供を行っている。すべての風呂を貸切風呂にしたり、食事の内容・食事の場所・食事の時間を個々の好みに合わせて選べたりと大型旅館ではできない個人向け専門的サービスを強みとしている。

事業の内容
補助金を活用して、「外国人旅行者獲得に向けた英語版ウェブサイトの活用による販路開拓」として英語版ウェブサイトの作成を行い、外国人へのPRを強化し、外国人観光客増加に伴う観光客の取り込みによる業績増を図る。

事業の効果
今まで月に1組(3~4人)程度であった外人国宿泊客が、英語版ウェブサイトの活用を始めて3か月後には月に4組(15人)もの外国人宿泊客の予約獲得につながり、外国人客の売り上げは35%増加している。

インバウンド対策のため語学力のあるスタッフを採用し、地域雇用を創出することができた。
英語版ウエブサイト開設後の平均アクセス数は、一日当たり100PV。

事業者の声
英語圏の外国人観光客へ四万温泉や当社をPRすることによりインバウンドへの販路開拓につながり、当館のHPへのアクセス数を増やし、外国人観光客の獲得や直接予約へ繋げることで業績を上げ経営の安定化を図ることができる。

お客様の要望で夕食や朝食の提供、夜は宴会に、売上は1.32倍UP 日光山 BackPackers Inn

平成26年創業。九州の佐賀県出身、宿泊業として開業。その後、料理教室、飲食業を開始した。お客様の声を経営に反映し、経営計画書、環境整備を基盤に、事業を運営している。

事業の内容
夕食や朝食の選択肢が少ない観光地域で、日光産の食材に美味しい演出、地酒を提供するため、飲食業許可のキッチン改装を行った。

事業の効果
お客様に、喜んでいただくことができた。食事無しと、有りのお客様満足度を平均値の比較により分析をした結果、1%水準で有意な差が認められた。
食事の提供によって、より一層お客様に満足していただけた。

事業者の声
事業計画の作成の貴重な機会に感謝しております。継続的に計画、実行、評価、改善を行い事業を繁栄させていきます。

地域の中高年齢者の社交場として魅力度UP 酒楽てっぽう茶屋

平成14年脱サラ、その後修業を経て平成25年に居酒屋を開業。「料理と地酒と歌」が店の売り。地域の中高年齢者の社交場として、今までにお客様同士のカップル(結婚)を3組誕生させている。

事業の内容
顧客は男性6割女性4割の比率。今回は女性客の誘客のために課題であった化粧室を含めたお手洗い設備の刷新を図った。

事業の効果
事業実施後、女性の新規顧客の増加に伴い男性客も増加。売上・来客数ともに前年比3割増加しました。

事業者の声
脱サラして居酒屋を開業しました。商工会議所には店舗運営や店の強みの活かし方など勉強させてもらってます。
店舗コンセプトである「地域のコミュニティー広場」として地域を盛り上げていきます。

経営指導員の声
明るく社交的な経営者の人柄が、店の一番の強みです。前向きで勉強熱心な姿勢には頭が下がります。超高齢化社会にとってますます存在感が増す店舗ですので、今後も前へ出たり、後ろからついていったりと、一緒に歩んでいきます。

テーブル・椅子で行える宴会用設備の導入で顧客需要に対応 御料理 魚京

大正10年に祖父が魚屋として創業し、昭和53年に3代目として事業継承後、飲食店での修行を経て、平成2年に宴会と和定食を提供する店を開業した。現在は後継者がホテルでの修行を終えて家業を継ぎ、パスタなどの洋食ランチメニューも提供している。

事業の内容
補助金を活用して、宴会用テーブルと椅子を購入し、「長時間でも疲れない快適な椅子に座る宴会」を可能とし、受注拡大と売上確保を図る。
新しい宴会スタイルの写真入り大判ポストカードのDMと地元紙への記事広告と枠広告掲載によりPR強化を図る。

事業の効果
顧客の要望が強かった「倚子に座る宴会ができる店」として体制を整えることが出来、大変喜ばれている。利用客も大幅に増加し、導入後の宴会の売上は前年同時期比で22%増となった。
配膳のしやすさから、目配り気配りの更なるサービスの向上に繋がった。
近隣市町村約65,000世帯に配られる地元紙への広告掲載により電子媒体を持たないシニア層にも効果的なPRが出来、法事等の注文に繋がり売上増加となった。

事業者の声
補助金を活用し導入して大成功だった。利用者からは大変喜ばれ、他市町のお客様からの問い合わせも頂くようになった。法事については完全100%のご利用を頂いている。

HP開設とパッケージ改良を行い商品力をアップ 我生庵

平成19年12月に居酒屋我生庵として開業。霧島連山を一望できるところに位置し、隠れ家的要素も持ち合わせている。また、飲食店のほかに、社内で製造した商品の販売事業も行っている。

事業の内容
大型冷蔵庫を購入し、受注が増加している商品の売り逃しを防止するため、在庫数の確保を図った。
自社商品の知名度向上及び売上増を目的としたホームページ開設。
自社商品の商品価値を高め、ブランド化を進めるための化粧箱の作成。 

事業の効果
受注の増加している商品が2.5倍もストックできるようになり、平成29年2月に商談会に出展して積極的な販促活動を行った。
すぐに顧客から2件の商品注文があり、ネット販売業者との取引が2件決まった。
化粧箱の作成により、9月~12月の間に贈答用として50個の売上げがあった。

事業者の声
事業実施後、売れ筋商品の売上が大幅に増えたことで、全体の売上げも1年以内に20%増加が見込まれる。今後、自社製品を 通して地場産品に育て、全国へ「三股町」をPRできるよう努めていく。

顧客の好みに応じた高さに変わるテーブルの用意とメニュー開発 (有)幸華すし

昭和63年創業、役場・JR豊後森駅などから徒歩5分、玖珠川河川敷沿いの町中心部に位置し、町のシンボル「伐株山」や「万年山」など見渡せるロケーションである。寿司職人2名による新鮮で大きなネタが好評、「豊後牛のにぎり」などメニューが豊富である。

事業の内容
補助金を活用して、既存テーブルに昇降機能を付加し座卓を椅子席へ変更可能としてお客様が利用シーンを選べるサービスを展開。高齢者から正座を苦手とする若い層まで全般に対応でき反復来店者の増加と新規客の取り込みによる業績増を図る。
ランチタイムの強化:おすすめ一品などサイドメニューの充実と女性向けにデザート・コーヒーセットを新たに導入。チラシやフェイスブックなどのSNSを活用、また口コミ利用など広く情報発信を行う。

事業の効果
来店者からの当店利用の評価が向上しリピーターや問い合わせが増加、前年同月比:客数は15%、売上は10%増加している。
ランチタイムは、女性のお客様が増え客単価も5%増加、最近では観光やビジネスで訪れる方も増えています。

事業者の声
飲みの文化が活発な玖珠町では、高齢者問わず宴会時間が長い特徴がある。同事業により当店でも長時間の宴会利用者が増え喜ばれている。なお一層のサービスと、方針である「お客様の満足度を追及する」取組みを強化して行きます。
最近、力を入れている町の観光振興発展のために、本事業で得た成果を次に繋げて行きたい。

高齢者対応の椅子席に改装、メニュー開発で新規顧客を発掘 焼鳥 花串

平成12年に開業。昼間(11時~14時)は営業マンや高齢の女性グループを対象に「定食」を、夜(17時~23時)は仕事帰りの会社員や地元農業者・経営者の集まりなどに利用され、「焼き鳥」をメインとした居酒屋として営業している。

事業の内容
高齢グループの「ランチ会」ニーズを取り込むには、座敷席では敬遠される傾向が強いため、4人掛け高座椅子・テーブルを導入することで利用者の負担軽減と快適な食事空間の提供を図った。

安全な食材や栄養バランスなど、食に気を遣う高齢者に美味しく安全に利用いただけるように、また地元地域資源でもある「神埼そうめん」を使用するなど、遠方からの来店者にも楽しんでいただけるように新メニューの開発を行った。
高齢者向けに専用のPRパンフレットを作成し、地元福祉施設や公共施設に設置。高齢者が集う地域コミュニティの場としての役割を担うことで、地域の活性化に取り組んだ。

事業の効果
夜の居酒屋として定着していたイメージを一新し、昼の利用者を増加させることが出来た結果、取り組み前は月商20万円程度だった(売上の7%程度)ランチ売上が現在は月商50万円まで倍増し、夜の売上も約1.2倍に増加した。
高齢者のコミュニティスペースとして地域活性化に繋がっただけでなく、地元特産品を積極的に取り入れたことで、県外のお客様へのPRと管内製麺事業者など、他の事業者への波及効果も生まれた。

事業者の声
ランチ会のお客様が、夜は家族連れで来ていただき相乗効果が出ている。従業員の仕事に取り組む意識が変わり意欲的になった。

保存性、賞味期限を長期化できる新製品開発で顧客満足増 味処 大丸

平成28年10月で創業65年を迎える居酒屋。割烹→食堂→居酒屋と時代とともに形態を変化。響灘に面した海の町という利点を活かし、漁師から直接仕入れる新鮮な魚料理を中心とした一品料理や懐石料理などを提供。現在は3代目夫婦が経営。

事業の内容
現在、町・漁協・商工会で、地元でよくとれるサワラを活用した特産品開発を行っている。地元漁師から直接「鰆(サワラ)」を仕入れ、「鰆の西京漬け」をはじめとしたお土産となりうる加工品の試作を行う。

保存性、賞味期限の長期化のため「業務用真空機」を購入、真空パック化、販売態勢を整える。商品化により、営業時間外でも24時間販売できるよう、自店のホームページを制作し、お客様からの注文を直接受け付けられるようにする。そのホームページにおいて、当店の情報の発信も併せて行う。

事業の効果
試作品をお客様に提供、7割の方から「おいしい」との声を頂戴した。真空冷凍することで不漁などに左右されず、安定供給ができ、多くのお客様に注文をいただいている。中にはお土産に買って帰ることができるかを聞いてくるお客様もいらっしゃる。

事業者の声
あえてグランドメニューには載せずおすすめメニューに載せることで、注文数を上げ回転を良くしているので、今は店売りで在庫はほぼ無し。
冬の美味しいサワラのイメージを定着させるため、ホームページやSNSを活用し、当該地域の発展に繋げていきたい。

プレミアム弁当の開発・販売をスタートし、来客数・売上ともアップ Kozy’s Kitchen

ホテル洋食部門等での約20年の修業を経て、平成18年に鳥取市河原町に洋食レストランを開業した。フレンチ・イタリアンを基調として家庭では作ることが出来ない「ひと手間かけた料理」をモットーに営業をしている。

事業の内容
「何の店か分からないため、店に入りにくい」とのお客様の声から、店舗横を走る国道53号線の通行客に向けて営業内容がわかる看板を新たに整備することで、新規顧客が来店しやすい雰囲気づくりを行い売上の増加を図った。
近隣の工業団地への企業誘致が進んでいることから、工業団地の従業員をターゲットとしたプレミアム弁当の販売を開始した。

事業の効果
看板設置、ホームページによる情報発信の効果により前年同時期(9月~12月)と比較して来店客数24.7%、売上28.9%増加。
プレミアム弁当は内容にこだわることにより、計画当初の想定(800円)よりも高価格の2,000円の弁当注文が多く、売上増加の一因となった。

事業者の声
専門家や商工会と相談しながら事業計画を策定することで、自分だけで考えていては気が付かなかった経営課題が認識でき、具体的な経営改善に取り組むことが出来た。

カジュアルなメニューを提供し顧客層を広げることに成功 ナチュラルガーデン

平成26年6月に有田川町水尻にフランス料理店を開業。『とれたて食材・地産地消』をコンセプトに、地域でとれる野菜や魚介類など地元食材をふんだんに使用し、身体に優しいナチュラルなフランス料理を提供しています。

事業の内容
補助金を活用して、本格フレンチバーガー並びにランチボックスの開発を行い、フランス料理の持つ「堅苦しい」「敷居が高い」といったイメージを払拭してもらい、地域の方の来店を促し「ナチュラルガーデンの味」を知ってもらうためのお足掛かりとし、来店客増を図りました。

事業の効果
バーガー並びにランチボックスの生産並びに保管体制を確立するための備品導入。
試食用食材並びに包材の購入に活用できたことにより、新商品を確立。
試食の際に常連客に協力いただくことにより、本格販売への足掛かりとなった。

事業者の声
新商品として「本格フレンチバーガー」「ランチボックス」を確立できただけでも事業成果は充分にあったと感じています。
新商品販売を本格稼働することにより、今後の収益改善へ繋げ、地域の方々の集いの場として当店をしっかり維持でき、経営の持続的な発展につなげて行きます。

「自家製ハーブ茶葉」のネット通販サイト開設で売り上げアップ ハーブガーデンカフェ光の穂

2015年7月、栗東市下戸山にある築140年の古民家を「光」と「時間」というテーマで再現し、敷地内にハーブ園を作って自家製ハーブを栽培して、ハーブガーデンカフェを開業。各種ハーブティー・ランチメニューを提供している他、ハーブ茶葉を販売している。また、音楽イベントや教育講座、書道や生け花など各種展示会も開催している。

事業の内容
補助金を活用して、「自家製ハーブ茶葉」のネット通販サイト開設や販売促進を実施し、今まで店頭でしか販売していなかったハーブ茶葉を地域外へも発信して、売上増を図る。
当店の特色である古民家を再現したハーブガーデンカフェと自家製ハーブ茶葉をアピールする看板及びパンフレットで広く周知するとともに、ランチメニューの内容を見直してメニュー表を新しく作成し、客単価の向上を図る。

事業の効果
自家製ハーブ茶葉は、月8万円程度の売上であったものが、ネット通販及びパンフレット等物販販促により80%売上が増加している。
ランチメニューの見直しにより、客単価が250円アップし、売上増に結び付いた。

事業者の声
今後も美味しいハーブティーをブレンド開発し、もっともっと大勢の皆さんに知って頂き、また提供していきたいと思います。そのためにもハーブ園を少しずつでも拡大し、味や香りと色の素晴らしい自家製ハーブを増やしていきたいと考えております。

外国人用に英語のメニュー作成を行い、インバウンド客を取り込み 三浦水産有限会社

平成10年、定置網漁の網元を営んでいた現代表が、朝獲れの新鮮な海の幸と自社で養殖する「車えび」を使った料理を強みに宿泊施設『海の丘倶楽部』をオープン。平成28年には新幹線開業効果で沸く、JR金沢駅近くに飲食店『能登車座』を出店した。

事業の内容
北陸新幹線の開業やキリコ祭りの日本遺産登録等を受けて、今後も増加が予想される観光客、とりわけ外国人観光客をターゲットに絞り、当店の強みである「自社養殖の車海老」あるいは「能登の海の幸」の『朝とれ』提供を中心にプロモーション強化に取り組んだ。
店内ではメニュー表やテーブルカードを英語表記に改訂して外国人受け入れ態勢を整えたほか、金沢市内に2万部発行する全編英語表記フリーペーパーへの広告出稿や、自社ホームページの翻訳対応など、ターゲットに向けて効果的な訴求アップを図った。

事業の効果
メニュー表などを英語表記したことは、特に生魚を食べる習慣のない外国人に好評で、従業員のオーダー受注もスムーズとなった。
今回の取り組みを実施後は外国人観光客が2割程度アップした。
外国人向けフリーペーパーへの出稿効果は高く、掲載誌を片手に入店してくる外国人観光客や掲載料理のオーダーが多くみられた。

事業者の声
近隣のホテル等との提携や、SNS活用などウェブ上からの発信強化に取り組むことによって、さらなる誘客増を目指している。
当社宿泊施設との相乗効果を発揮して能登地域にも外国人観光客を引き込み、能登の観光振興にも貢献して行きたい。

創業100周年に向けて、お客が安心して利用できる店作りの実施 駅前さらしな

大正8年に創業(創業98年)。JR大垣駅から徒歩1分の手打ちうどん・そばの店。創業当時より当店の上質な井戸水を使い、麺もだしもすべて手作り。近年では、大垣市主催の「大垣めしグランプリ」に参加し、2年連続で準グランプリを受賞。地域のにぎわい創出に貢献するとともに、受賞により集客力を向上することができた。

事業の内容
和式トイレを洋式に改修した。あわせて、洗面台や照明器具も改修し、明るい雰囲気で子供からお年寄りまで使いやすい環境にした。
トイレ改修後の当店を広く周知するために手書きのチラシを作成し、周辺地域に配布した。

事業の効果
子供連れからお年寄りまで幅広い顧客層が利用できるお店になった。チラシには、店のこだわりやサービスなども掲載し、新規の顧客獲得だけでなく、既存客にも改めて当店のことを知ってもらうことができた。また、近隣に子育て支援施設が開設されたことも影響し、家族連れの新規顧客が増加した。

事業者の声
経営計画書を作ることによって、今後の店作りを見直す良いきっかけとなった。今後は、今回の事業の成果を踏まえ、また新たなメニューの開発に着手していきたい。

経営指導員の声
経営計画書の作成が初めてであったため、作成ポイントなども指導しながら、今後の計画を事業主らと話し合った。消費者目線で指導したことで、事業主が気づいていなかった強みもいくつか挙げることができた。今後も事業者の意向に寄り添いながら、引き続き支援を続けていきたい。

ブライダル対応、アレルギー対応スイーツのPRで売り上げアップ ホワイトルンゼ

1987年12月モンデウス飛騨位山スノーパーク(スキー場)ゲレンデ内でプチホテル・レストラ ンを開業。高原ウエディングなどのブライダル事業・手作りスイーツの製造販売も手掛けている。 特産の飛騨りんごを使用したアップルパイは「楽天アップルパイランキング1位」を獲得する看板 商品である。

事業の内容
デッドスペースをショーウインドーに改装しウエディングやスイーツのディスプレイを施した。またスイーツ・ブライダル用引菓子等のカタログを作成配布。
小麦や卵のアレルギーによりケーキ・お菓子を食べることができない子どもたちのためのアレルギー対応スイーツ製造体制の確立とアレルギー対応スイーツPRのためのリーフレットの作成配布。

事業の効果
<ブライダル売上>持続化補助金事業活用により、H27年:3組640万円⇒H28年:6組1,080万円と前年対比68%アップ。
<アレルギー対応スイーツ>イベント等での試食PRやリーフレットの効果により10万円の売上となった。また市内スーパーへ週1回の卸すこととなり年間100万円程度の売上が獲得できる予定。

事業者の声
高原の立地を活かした個性的な結婚式やスイーツ(アレルギー対応のものも含む)をショーウインドーやリーフレット・ホームページなどでPRできたことが相乗効果を生み売上増加につながった。
アレルギー対応スイーツ専用調理室の完成で、より安全安心なスイーツを製造できるようになり、更なる販路拡大による売上増加を目指している。

事業計画の重要な要素

宿泊業・飲食業の事業計画を考える上で重要となる要素は以下の通りです。

市場調査

調査は、ビジネスの成功を左右する重要な要素です。競合他社、目標顧客、業界のトレンドや状況、地元の人口統計学的特性、などの情報を収集することで、ビジネスをより適切に位置づけることができます。

位置決め

適切な場所は宿泊業および飲食業にとって非常に重要です。観光地やビジネス地区など、目的の顧客が頻繁に訪れる場所を選ぶことが一般的です。

サービスの品質と種類

サービスの品質と種類は顧客の満足度に直接影響します。どのような施設やメニューを提供するのか、どのようなサービスを提供するのか明確にすることが重要です。

ビジネスモデル

ビジネスモデルはどのように収益を上げるかを定義します。宿泊施設では部屋の料金、飲食施設ではメニューの価格設定が主な収益源となります。

マーケティングとプロモーション

宿泊・飲食サービスは非常に競争が激しく、適切なマーケティングとプロモーション戦略はビジネスの成功に大いに貢献します。

財務計画

初期投資、運営費用、収益予測など、財務計画をしっかりと立てることはビジネスを健全に運営する上で重要です。

法規制と許可

飲食業や宿泊業は多くの法規制と許可に関連しており、それらを遵守することは極めて重要です。

人材管理

適切なスタッフを確保し、適切な訓練を提供し、高品質のサービスを維持するための戦略が必要です。

補助金利用用途まとめ

宿泊業・飲食業においては、新しい商品や質の高いサービスを提供する為に設備投資を行う際に補助金を利用する傾向があります。
また、外観・内観の魅力が集客に直接的に影響する業種でもあり、店舗改装の用途で使われているケースも多いことが分かります。
今はグルメサイトも宿泊サイトもプラットフォームがあるので、Webサイトの構築は比較的少なめな印象を受けました。

さいごに

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持続化補助金は、中小企業・個人事業主が持続的な経営を実現するための重要な支援策です。持続化補助金を上手に活用し、事業の改善・拡大につなげてください。

なお、弊社では申請に係る作業の中で最も大変な事業計画策定のサポートを行っております。
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阪本翔太

阪本翔太

奈良県の中小企業診断士。 地方でがんばる人をITで後押ししたい。

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