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補助金

【IT導入補助金2025】申請方法や流れを分かりやすく解説!実際の申請画面もお見せします!

はじめに

IT導入補助金の申請って難しくないですか?

こんにちは。 奈良県唯一のサイボウズオフィシャルパートナー「株式会社パレットテクノロジーズ」の阪本です。

2025年度のIT導入補助金の申請が始まりました!
申請したいと思ってはいるけど、入力項目も多いしややこしくてお困りの方はいらっしゃいませんか?
さらに昨年度で不正があったため、審査が厳格になっています・・・。
せっかく時間と手間をかけるんだから採択されたいですよね・・・!
今回はそんな方に向けた、2025年度のIT導入補助金の申請方法や、加点のポイント等を実際の申請画面を使って分かりやすく解説していきます。
ぜひこの記事を読んで、IT導入補助金に採択されましょう!

最後までご覧いただけると嬉しいです。

*本記事は中小企業の経営者様・担当者様向けになります。
 

IT導入補助金とは?

そもそもIT導入補助金って何?詳しく知りたい!という方はこちらをご覧ください。
https://www.palette-tech.com/hojokintone/

スケジュール

<通常枠>
申請開始:2025年3月31日

【1次締切】
締切日:2025年5月12日(月)17:00
交付決定日:2025年6月18日(水)(予定)
事業実施期間:交付決定~2025年12月26日(金)17:00(予定)
事業実績報告期限:2025年12月26日(金)17:00(予定)

【2次締切】
締切日:2025年6月16日(月)17:00
交付決定日:2025年7月24日(木)(予定)
事業実施期間:交付決定~2026年1月30日(金)17:00(予定)
事業実績報告期限:2026年1月30日(金)17:00(予定)

【3次締切】
締切日:2025年7月18日(金)17:00
交付決定日:2025年9月2日(火)(予定)
事業実施期間:交付決定~2026年2月27日(金)17:00(予定)
事業実績報告期限:2026年2月27日(金)17:00(予定)

【4次締切】
締切日:2025年8月20日(水)17:00
交付決定日:2025年9月30日(火)(予定)
事業実施期間:交付決定~2026年3月31日(火)17:00(予定)
事業実績報告期限:2026年3月31日(火)17:00(予定)

【5次締切】
締切日:2025年9月22日(月)17:00
交付決定日:2025年10月31日(金)(予定)
事業実施期間:交付決定~2026年4月30日(木)17:00(予定)
事業実績報告期限:2026年4月30日(木)17:00(予定)

※交付決定日…採択発表される日
事業実施期間…申請したツールを導入し、コンサルティングや初期設定も終わらせなければならない期間
事業実績報告期限…実際にツールを導入した実績報告をする期限

新着情報については下記URLよりご確認いただけます。
IT導入補助金公式サイト/事業スケジュール
https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/

申請手順

IT導入補助金は上記の5つの申請枠があります。
今回は通常枠について解説していきます。

ステップ1:マイページの開設

まず最初に必要なのは、ITベンダーからの「申請マイページへの招待」です。
申請者である事業者側は、この招待を受けてマイページを開設するところからスタートします。

ステップ2:ITツールのプロセス数確認

導入するITツールが持つ機能の数(プロセス数)によって、申請区分が異なります。
受発注管理、在庫管理、生産管理など複数の機能がある場合は「4プロセス以上」で申請可能
kintone単体での導入 → 「1プロセス以上」として申請

このプロセス数により、補助上限額も異なります。
4プロセス以上:150万円以上450万円以下
1プロセス以上:5万円以上150万円未満

ステップ3:補助率の引き上げ要件

2025年度からは、一定の条件を満たすと補助率を最大2/3に引き上げられるという新ルールが加わりました。

以下の条件を満たす場合、通常1/2の補助率が2/3に引き上げられます。
・3か月以上、地域別最低賃金+50円以内で3か月以上雇用している従業員が全体の30%以上
・該当する場合は「賃金状況報告シート」の添付が必要(公式テンプレートあり)

パート・アルバイトの多い業種(小売・宿泊など)は特に該当しやすいです。

ステップ4:事業者情報の入力

次に、事業者の基本情報を入力します。

事業内容の入力では、255文字に近づけるほど良く、内容も実際の事業に加えて、ITツールの導入目的や具体的な活用方法まで書くと好印象です。

ステップ5:担当者・代表者情報の入力

ここでは以下のような情報を入力していきます。

従業員は、雇用形態(正社員、契約社員、その他)ごとに入力が必要です。「その他」は出向者などが該当する場合がありますが、迷った場合は事務局に問い合わせるのが確実です。

ステップ6:過去の交付実績

過去にIT導入補助金を利用したことがあるかを選択します。
該当する場合は、労働生産性の計画値に関する要件が厳しくなるので注意が必要です。事務局もきちんと管理されてますので間違いのないようにご入力ください。

ステップ7:【加点項目】事業継続力強化計画・女性活躍推進の有無

事業継続力強化計画の認定があったり、女性活躍推進に関して、えるぼしの認定がされていると加点になります。

ステップ8:SECURITY ACTION

必須項目です。SECURITY ACTIONを実施すると、1、2日後に自己宣言IDがメールで届きますので、そこに記載された4から始まる数字を入力していただきます。

ステップ9:【加点項目】IT戦略ナビwith

今年からの項目です。
IT戦略マップを出力することができ、そのマップを添付していただくことで加点になります。
5分~10分程でできますので、ぜひこちらはやっていただきたいです。

ステップ10:経営状況やIT活用の意欲について

申請には、経営意欲や事業の強み・弱みなどの入力も求められます。
以下を入力します。
・経営意欲
・事業の強み・弱み(複数選択可。選択肢にないものは、その他にチェックしてフリー記載をする。内容濃く入力すると採択にも繋がるので、できればフリー記載も入力すると尚良いです。)
・過去のIT投資状況
・今後導入予定のITツールについて
・セキュリティ対策レベル
・今回の補助金で改善したい業務プロセス(今後どのようにITツールを使っていきたいかと、強みを伸ばしたい、弱みを改善したいというようなことを絡めた内容を選択する)
・今回の補助金の利用によって強化したい部門、部署、業務内容
・今回の補助金を使ってどんな効果を期待するか
・今後事業をどのように変えていくか
・【評価ポイント】社内で実現・強化したいデータ連携について(いろんな部署をまたいで社員間の連携であったり、部門間での情報連携をする等の社内横断的にデータ連携ができると高評価です。)
・社外とのデータ連携について

ステップ11:アンケート

簡単なアンケートに回答します。(審査には大きな影響はない項目)

ステップ12:必要書類の添付

申請には以下の書類が必要です。(PDF形式)
・履歴事項全部証明書
・法人税の納税証明書

※その他の書類は、事務局からの指示があった場合に追加で提出します。

ステップ13:ITベンダーとの連携

ここで一旦申請は中断し、ITベンダー側がツールの明細や見積書などを入力します。
その後、再び申請者側にバトンが戻ってきます。

ステップ14:最低賃金情報

主たる事業所の所在地を選択すると、自動で地域別最低賃金が表示されます。
そこに対し、自社の最低賃金実態を入力します。

ステップ15:【加点項目】賃上げ計画の入力

今後3年間の給与支給総額計画を入力します。
賃上げ加点を狙う場合は、以下の条件を満たす必要があります。
・年平均成長率が 1.5%以上
・従業員への賃上げ計画を正式に表明済みであること
・表明日、表明相手、賃上げ幅(30円以上 or 50円以上)を明記

表明していない場合は、不正とみなされ補助金返還対象になる可能性があるので注意が必要です。
給与支給総額には、全従業員と役員報酬も含みます。

ステップ16:労働生産性の入力

最後に、労働生産性の向上に関する計画値を入力します。
前年度の損益計算書をもとに、以下5つの項目を入力し、向こう3年間の数値計画を立てます。

これにより自動で年平均の労働生産性成長率が算出されます。
採択にはこの成長率が3%以上(過去申請者は4%以上)必要となります。

採択のポイント

採択のポイントや事前準備についてはコチラの記事やYouTube動画にアップしています。
ぜひご覧ください!
【IT導入補助金2025】申請方法について大解説!加点ポイントやペナルティについてもお話しします!/パレットテクノロジーズ

まとめ

以上が「通常枠」でのIT導入補助金2025の申請フローになります。
本記事では実際の画面に沿ってステップごとにご紹介しましたが、細かい条件や書類も多いため、専門家のサポートを受けながら進めるのが安心です。
弊社では、kintone導入を含むIT導入補助金申請のサポートを手厚く行っております。
業務改善やシステム開発、研修なども一貫して対応可能です。
ぜひお気軽にご相談ください!

また、この記事を読んで、もっと詳しく教えてほしい!ココが分からない!等あれば、お問い合わせいただけたらと思います。

お問い合わせはこちら

さいごに

いかがでしたでしょうか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
「参考になったよ~」という方は、ご意見やご感想をX(旧Twitter)で共有して頂いたり、「いいね」や「リポスト(旧リツイート)」をして頂けますと、とても喜びます!

なお、今回のお話は動画でも解説しています。
ぜひご覧ください!
YouTube/パレットチャンネル

それでは、また。

阪本翔太

阪本翔太

奈良県の中小企業診断士 & ITストラテジスト。 公的機関や大学などで講師もしています。 地方でがんばる人をITで後押ししたい。

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