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補助金

【IT導入補助金2025】「加点要素」で採択率アップ!賃上げが加点になる?リスクについてもお話します!

はじめに

IT導入補助金の加点要素って?

こんにちは。 奈良県唯一のサイボウズオフィシャルパートナー「株式会社パレットテクノロジーズ」の阪本です。

今回は、IT導入補助金の「加点要素」について詳しく解説していきます。
補助金は、申請すれば誰でも通るものではありません。
しっかりとした審査があり、場合によっては、加点が通過率を左右することも。

でもこの「加点」には、思わぬ落とし穴もあるのです。
補助金を申請する前にこの記事を読んで、加点要素とそのリスクについても知っておきましょう!

最後までご覧いただけると嬉しいです。

*本記事は中小企業の経営者様・担当者様向けになります。
 

IT導入補助金とは?

そもそもIT導入補助金って何?詳しく知りたい!という方はこちらをご覧ください。
https://www.palette-tech.com/hojokintone/

「加点」ってなに?──審査を有利にするボーナスポイント

補助金には「採択される=審査を通過する」ための基準があります。
その基準の中で、以下のような取り組みをしている事業者には「加点(=ボーナスポイント)」が付き、採択されやすくなる仕組みがあるんです。

主な加点要素は…

◆健康経営優良法人の認定
◆ 女性活躍推進認定
◆ 賃上げ宣言(今回の本題!)

今回はこの中でも賃上げ加点について詳しく見ていきましょう。

賃上げ加点ってどんな内容?

加点を得るには、給与支給総額に関して以下2つの条件をクリアする計画を立てる必要があります。

① 年平均1.5%以上の賃金アップ
給与総額(役員報酬を含む)を年平均で1.5%以上アップさせること。

たとえば給与総額が2,000万円なら、次年度は約2,030万円以上にする必要があります。

② 最低賃金より30円 or 50円以上高く設定
自社の最低賃金が、地域別最低賃金より30円以上高ければ加点、
50円以上だとさらに高加点が得られます。

たとえばその地域の最低賃金が1,070円なら、自社の最低時給は1,100円以上にする必要があります。

大きな落とし穴:達成できなかったら「補助金返還」のリスクも

賃上げの加点は魅力的ですが、安易に申請すると大きなリスクがあります。

なんと、条件を達成できなかった場合は「補助金の返還」や「今後の補助金申請に影響」が出ることもあるのです。

 補助金額別に異なる“ペナルティ”内容

補助金額
(通常枠)
賃上げ未達成時のペナルティ内容
150万円未満返還はなし
ただし、未達発覚から18か月間、国の他補助金にほぼ採択されなくなる(ものづくり補助金等)
150万円以上補助金返還が発生
返還割合は未達の年数に応じて段階的に設定されている

返還割合(150万円以上の場合)

達成できなかった年度補助金返還の割合
1年目全額返還
2年目2/3返還
3年目1/3返還

なぜ“未達”になるのか?見落としがちな落とし穴とは

ベテラン社員の退職

年収が高いベテラン社員が退職すると、給与総額が一気に下がり基準を満たせないことがあります。

最低賃金の上昇トレンド

政府は2030年までに全国平均で時給1,500円を目指す方針

これにより、最低賃金は毎年上昇中です。

すでにギリギリの人件費で回している企業では、さらに30円~50円の上乗せを継続するのは大きな負担になりかねません。

無理な加点狙いは逆効果に

「どうしても採択されたいから加点条件をつけて申請しよう!」という考え方は、達成できなければ本末転倒です。

150万円以上なら補助金を返還

150万円未満でも他の補助金にしばらく採択されなくなる

こうした“見えにくいリスク”も含めて戦略的に判断することが大切です。

このように加点条件には「採択されやすくなる」というメリットの裏に、大きなリスクが潜んでいることを理解した上で、慎重に選択しましょう。

まとめ

今回はIT導入補助金の加点要素についてお話しました。
加点要素を活用すると採択されやすくなります。

一方で賃上げ加点は採択されやすくはなりますが、返還リスクもあります。
自社の状況に応じて、無理なく達成できる内容を選ぶことが大切です。
専門家と相談しながら慎重に判断しましょう!

弊社では補助金の申請から、kintoneの導入、導入後のアフターフォローまでお客様に寄り添いながら丁寧な支援をさせていただきます。お気軽にお問い合わせくださいませ。

この記事を読んで、もっと詳しく教えてほしい!ココが分からない!等あれば、お問い合わせいただけたらと思います。

お問い合わせはこちら

さいごに

いかがでしたでしょうか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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なお、今回のお話は動画でも解説しています。
ぜひご覧ください!
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それでは、また。

阪本翔太

阪本翔太

奈良県の中小企業診断士 & ITストラテジスト。 公的機関や大学などで講師もしています。 地方でがんばる人をITで後押ししたい。

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